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よろこぶとはまさにこのこと

稲垣えみ子さんの書籍「家事か地獄か」に影響されて、等身大の生活を不要なものに埋もれた我が家から取り戻し、ラク家事で楽しく生きていきたいと切に願い、家にあるものを厳しい目で精査している今日この頃ですが、このムーブメントは必然であり、うっすらと数か月前から始まっていたのかもしれません。

今年の3月から毎月みどりの学び舎で昆布大使安達章子先生による昆布講座を受講し、驚くべき昆布の底力を知り、パーソナルシェフ佐藤律子さんの引き算の美学とも形容できる一汁一菜膳を身に染みわたらせると、食の価値観がシンプルに昆布寄りになり、我が家ではいつも麦茶をいれるようなガラスのピッチャーに昆布と水を入れ冷蔵庫に常備、味噌汁始め和洋中の料理で水を使うものはすべてこの昆布水を使うようになりました。

こういう基本のきを整えるということは何か自分自身にも一本の柱ができたような感覚があり、昆布ライフはわたしの主軸となりました。
玄米ご飯と味噌汁が食事の基本、外食などで色々摂ってしまったら、基本に戻る、その基本を支えるのが昆布。稲垣さんのイズムと合致してきます。

以前に比べて我が家の昆布消費量はうなぎのぼり、昆布ライフを始めたころに5袋注文した出汁用昆布は、来日したイギリス人の友達にお土産に持たせたりしたのもあり、とうとうあと2,3枚になってしまいました。
気に入りの昆布屋さんから急遽調達せねば。福井にあるその昆布屋さんは都内に直営店を数店舗持っていますが、さいたまにはありません。たまにデパ地下や成城石井などで商品を見かけますが、わたしの使う出汁用昆布はなし。ネット購入だと1万円以上購入しないと送料がかかる。

今日は息子の天真体道で三鷹に行く予定でした。直営店がある池袋を通過するのでわたしだけ下車して昆布を買って遅れて道場に行くことも考えながら電車に乗っていました。でもなあ、そのプランに気がのらず、スマホでもう一度昆布屋さんのHPを開けてみました。
!!!
「ただ今、ネット限定企画実施中!お届け先1件につき5,000円以上で送料サービスします」
という赤い文字!

ええ!嬉しい!と思わず感嘆の声。下車を取りやめ新宿で乗り換え三鷹に着くまでに、前回同様出汁用昆布を5袋、おぼろ昆布お徳用セットを1セット、最近はまっている麹納豆に使う納豆昆布を2袋購入しました。送料無料。
主婦根性丸出しですが、送料も電車賃も手間もかけずに昆布をつなぐことができた、嬉しくて「ああ嬉しい!」とスマホを握りしめもう一度。息子はわけを聞くと、送料云々の母の喜びは理解できるわけがなく、それでも
「おれのためにありがとう」
んん?そうだ家族の健康のためだもの、なかなか気の利いた事言うなと思っていたら、
「おれの自由研究のためにそんなに昆布を買ったんでしょ」
あ、そうだった、息子の今年の自由研究は昆布についてでありました。

昨日、息子の古民家合宿が終わり、息子が充実した7泊8日を過ごせたことに、大輪の喜びの花が咲きました。
その喜びの翌日、かなりスケールが小さいですが、昆布ゆえに「よろこぶとはまさにこのこと」と思った次第です。

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