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全力企画「音読×発酵」〜心も身体も健康に

わたしの父は建設会社に勤め、現場監督をしていました。学校やビルの建設をしていて、遠い現場をあてがわれると泊まり込みで週に一度くらいしか帰ってこないこともありました。
ひとつの現場を受け持ち、何をしていたのかは全然知らなかったけど、「コンクリ打ち」という日があり、「明日はコンクリ打ちだぞ~」と嬉しそうに言い、4時とか5時とかとんでもなく早く家を出ていたのを覚えています。鉄筋にコンクリートが入る日で工程のクライマックスなのでしょう。

昨日は父の「コンクリ打ち」に匹敵する日でした。
「音読✕発酵」の日です。月一度のわたしの肝いり企画。
空気を良くしてくれるもの、音読の響きと麹を使った発酵仕事を掛け合わせた企画です。

前月の「音読✕発酵」が終わると、翌月何を読むか作るか考え始めます。
今月は音読のアイディアが浮かばず時間がかかりましたが、江戸時代の大ベストセラーの健康書「養生訓」を読み、発酵チャレンジは「中華麹」にしました。
父の遺伝子が騒ぎ出すのかやる気がみなぎり目がらんらんとし、夜中まで精力的に音読資料に手を入れミクマリパスポート作り。翌朝の準備に影響せぬようブログも書きました。

朝は流石に早起きできませんでしたが、気力充実、大集中で掃除して料理。初めて出す献立に自信が持てず、言霊届け!カタカムナやら祈りやらを鍋に込めました。しゅりさんが早く到着しておむすびを握ってくれました。

昨年の6月から始め、昨日は第8回を迎えました。
ひとりも集まらず開催できなかった月もありましたが、2ヶ月続けての満員御礼、しかも今回は外部告知なしで埋まり、感謝で始まりました。

まずは自己紹介、発酵や音読に対しての想いも伝えてもらい、会の間なんと呼ばれたいかをシェア。
リピーターの方、初めての方、合わせて4名。

音読は初めての人がいるので母音の発声をわたしがレクチャー。「あ」の口を相棒しゅりさんに激写されているとはつゆ知らず。

恥ずかしや、なんて口が大きいのだろう。

「養生訓」は江戸時代に貝原益軒によって書かれた健康についての指南書です。天地父母からもらい受けたこの身体をよく養うべきと、気の巡りのことから、体の不調の治し方、食べたら良いもの、交接についてまで多岐に渡り書いてあり、ひとつひとつが短く原文でも十分に読めます。大根はいいとかかなり具体的なことが書いてありますが、人としてこう生きるべきという心得みたいなことが温かな血液のように全編に行き渡っており、ただのノウハウ本になっていないのが特徴です。どれを取り上げるか迷いましたが、オーソドックスなものをふたつ抜粋して読み、「導引」という朝起きたらやるべしという、顔を擦ったり目を撫でたり足の裏を揉んだりすると細かに書いてあるのをわたしが読み上げみなさんにやってもらいました。みんなスッキリしたとなかなか好評。

なかなかいいことが書いてある養生訓

発酵チャレンジは「中華麹」、前日の晩に急遽参加してくれることになったママ友のMちゃんがご主人の実家で作っているという立派なネギを持ってきてくれたので、そのネギを使うことに。
食材を切る人量る人、役割分担して、皆で順番に塩きり麹を手でスリスリしてあっという間に中華麹が出来上がり、それぞれが持参した瓶に等分され収まりました。わたしはその間にスープを温めたり食事の準備。

毎度恒例の麹スリスリ

狭い台所ではお皿を枚数分置けなかったりのやりづらさがあったりで、今回はビュッフェ形式でみなさんにお皿に銘々盛り付けてもらいました。快く手を貸してくれる女性たちに感謝。自宅で採れたキクイモを料理して持参してくれた方もいて、大きすぎるかなというお皿もいい感じに埋まりました。

普段家庭を切り盛りする女性たち、率先して動いてくれる。

おむすび、中華麹を使った大根と鶏胸肉とセロリのスープ、生野菜を中華麹とごま油で和えたナムル、お決まりの麹納豆などなど、皆で美味しい〜!いただきました。デザートにはバナナにココア麹をかけた砂糖不使用スイーツ。

キクイモも加わった、ワンプレートランチ
ココア麹とバナナの組み合わせ

お腹を満たし、いろんな話をしたあと、アンケートを書いてもらいお開きとなりました。

終わった後の充実感といったら!
みなさんの書いてくれたアンケートを何回も何回も読みました。

全力で取り組んだ1日、楽しかったなぁ。
ふと思い出しました、前職の人材派遣会社に入る時の面接で聞かれた質問「人生の目標は何ですか」へのわたしの答え。

「よきホステスになることです。」

わあそうだった、わたしの真の人生はまだ始まったばかりな気がしました。

最幸な日を更新していこう。
よかった、ありがとう。

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