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スマホを持たない中2息子の行動

我が家では中学2年生の息子ぼぼ助にスマホを持たせていません。
わたしが留守にしているときは家のタブレットのスカイプでやり取りして事足りるし、部活も親同士のLINEグループで連絡が来るので差し迫った必要がありません。スマホによって生じる脳や精神の害やストレスのことを考えると、できるだけ持つ時期を遅らせたほうがいいと考えています。

息子は毎月奥多摩の古民家でおこなわれているプチ合宿に参加しています。

土曜の夕方に奥多摩線の駅で先生と待ち合わせ、車で古民家に連れて行ってくれます。その後先生はご飯を作り、子どもたちは焚火をするようです。社会人や大学生になっている卒業生のお兄さんもいて、参加者の学年も小学生から高校生まで様々です。先生の作るご飯は有機野菜を使い、地元の猟友会が仕留めたシカやイノシシが手に入るとそれらが食卓に並びます。
ご飯を食べて、お兄さんがたはギターをかき鳴らし、子どもたちはたくさん置いてある太鼓をたたいて音とリズムを楽しみ、早く床に入り、5時台に起床し勉強をします。10時で合宿は終了、それからは焚火の会になり、焚火の会の参加者が合流します。小学校低学年や女子の親子連れなどがやってきます。日中は先月から川遊びをしています。焚火の会に出ず帰る合宿組もいますが、息子は焚火の会も満喫しています。
奥多摩まで2時間を越える移動時間、始めは送り迎えをしましたが、今では息子ひとりで行って帰ってきます。

この週末がプチ合宿でした。土曜日は午後に自宅で音読レッスンが2つあり、息子はレッスン中に「行ってきます」と大きなリュックを背負って出て行きました。路線情報で乗る電車を調べて、先生やわたしの電話番号を入力してプリントアウトしてカバンに入れていました。スマホを持っていないので何かあったときのためにテレホンカードを2枚持たせています。

レッスン中に非通知設定で着信がありましたが、出られませんでした。
先生と合流できなければ先生から連絡が来るはずなので、無事に着いたか気になりながらもよいことだけを信じる習慣が夫とわたしにもついてきました。子どもにスマホを持たせないのは、親にとっても鍛錬です。

翌日の夜、19時過ぎに息子が帰ってきました。
どうだった?と聞いたら、昨日浦和駅に着いたら電車が15分遅延していたとのことでした。

公衆電話で連絡しようとしたらカードが入らず断念、改札の窓口で駅員に電話を貸してと頼んだら「ない」と断られ、売店でも同様、駅を出て交番に行ったらやはり電話はないと言われ、代わりに公衆電話の使い方を教えてくれたそうで、もう一度駅に入り公衆電話からわたしに電話したけど出ないので、先生に電話して説明し、現地駅に着いたら連絡するよう指示をもらえたそうです。

乗るつもりだった新宿まで直通の湘南新宿ラインが遅れているので、上野東京ラインに乗って赤羽乗り換えして埼京線で行こうと判断したものの、自信がなく電車の中や赤羽駅でいろんな人に聞いたそう。親切に調べてくれた人もいて、何とか新宿の奥多摩行きの電車が出る12番線まで来てのどがカラカラだから自販機を探したけどなかったのでホームにいる駅員に自販機の場所まで聞いて「12番線だけ自販機がないの」と教えてもらったとか(;'∀')

帰りもしかり、電車が遅れたけれどまた人に聞きながら帰ってきたようです。滑舌が悪く聞き取りづらい息子のことばに耳を傾けてくれた人たちに感謝です。

公衆電話の使い方を説明だけでなく実習させてあげればよかった、遅延のケースを考えアドバイスすればよかった、などと色々わたしの反省がありますが、息子はそれらをすべて体験で習得できたようです。
スマホがあれば何の問題にもならないけれど、個人的にはこんな時代があっていいかなと思っています。

色々聞かないと答えない年頃。聞いたらそんな話がずるずると出てきて驚きました。

来月のプチ合宿で今回の体験を息子がどう活かすか楽しみです。

よかった、ありがとう。

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