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人間の脳だってすごい~RASを知る

息子と日々対峙していると、血がつながっていてもあまりの相違に戸惑い、どうして??と思うことが多々あります。

数年前、生まれてから段階を追って脳が成長することを知り、今の息子には理解すらできないこともあるんだなと学びました。
脳を知るって大事だな、脳のことを学ばなくてはと思いました。
と言いながらも具体的に何もせず時が流れていましたが、昨日の量子力学講座は脳についてでした。

AIの開発がすさまじい今日この頃、経団連のSociety5.0という構想があります。その動画を見ると、国籍の違う数名がそれぞれ自国語で同じ話題を話し意思疎通をしている、彼らの耳には小さなマイクのようなものがついていてそれが瞬時に通訳している。
家の中でひとりヨガをしている女性、でも彼女はインストラクターの指示に従い身体を動かしている。周りにテレビもPCもない、こめかみに小さな錠剤程度のコンピューターがついていてそれが彼女の脳に画像を見せている。
台所で料理しているお父さんも同様にレシピをこめかみからゲット。
脳からの指令でハンズフリーでエアコンを消したりする。

こんな時代がこれからやってくる。
これを見たら皆どんな印象を受けるのだろう。若い人はわーすごい!かっこいい!となるのかな。
古くて頑固な考えのわたしの感想はポジティブではありません。

「2045年問題」とよばれている、人工知能と人類の逆転が起こるシンギュラリティ説があったり、人類はAIをどこまでも進化させたい模様。やりたい人がAIクラブでも作って楽しめばいいのに、どうして全世界が巻き込まれるのかよくわかりません。

何についてか忘れましたが、AIの使用電力は25万Wだそうです。対して人間の脳は21W。膨大なデータを駆使するAIに対し、将棋の棋士などは自然に手を動かす。
人間の脳には素晴らしい機能がある。

脳の色々を学びましたが、中でも印象深かったのは、間脳にあるRASと呼ばれるフィルターのような箇所です。
RASが開いていると全身からの情報を脳に吸収し、どんどん覚えられるそうです。逆に閉じていると何回その情報が来ても脳にはいかず全く覚えられないようです。

わたしたちは興味のあることにはRASを開いて覚えていて、ないことには閉じてしまっている。赤いものを探してくださいと一枚の絵を見せられたら赤いものを意識的に探すけれど、青いものは何でしたかと聞かれたらなかなか答えられない。青いものを探すというRASが開いていなかったということになる。

息子に何度食事のマナーを教えても実践できないことがこういうことかとわかりました。学校の授業中もRASが閉じているのでしょう。
何度言っても無駄、とよく言いますがRASによるものだったのか。

好奇心旺盛な人などはこのRASをうまく機能させているのだろうと思います。

これからはAIの時代で、「懐かしい未来」と呼ばれるとか。
それでもってAIと縄文が共存する社会とか。いまのわたしにはさっぱりわからないし受け入れがたい。

電力がなかったら何の役にも立たないのにどうしてこんなにAIがもてはやされるのか。人間の身体を媒体みたいにしてAIがはびこる時代を経団連が描いている。この違和感をどうしよう。

わたしたちは脳の一割も使えていないとよく聞きます。だったらAIに頼らず残りを使おうよ。1割未満の脳で考えたAIと、残りの脳を比べるとどうなるのだろうか。

手始めに我らが人間の脳を知ろうと思いました。

余談ですが、AIが人間の90%の仕事を担うようになる時代、残りの10%の仕事のひとつが「ホスピタリティ(おもてなし)」だそうです。
人生の目標が「よきホステスになること」のわたし、こんなにAI社会に否定的なのに生き残れちゃう?!と笑ってしまいました。

よかった、ありがとう。



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