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価値観のあゆみ~カネからどこへ

A:白金に引っ越すの。
B:白金台?白金?そこ重要。

遊びに来た友達が目撃して、辟易して教えてくれた会話です。
白金台のほうがいいエリアだそうです。そしてBさんは何丁目か聞いて、その答えを聞き馬鹿にしたような表情をしたそう。

エルメスのバーキンを持って現れた友達に、居合わせた人は「誰に買ってもらったの?」と聞いたそう。友達はシングル、恋人もなく完全フリー、バーキン貯金をして自分で買ったので、その問いに憤慨していました。

かつては私も似たような価値観を持っていました。
独身だったころ、顔の広い友達(今日来てくれた)に、「私の頂点は住友商事なので、商事の人との合コンをセッティングしてくれない?」などと頼んでいました。住む場所は都心に近いほうがいいと思っていたし、お金もできるだけたくさんほしいと思っていました。自信のないたちなので人に張り合うような気質は今も昔も持ち合わせていませんが。

今だって都心に近く住めればいいし、お金もあれば嬉しいですが、だいぶ自分は変わったと思います。
結局結婚した人は、住友商事の人ではなく、最後に働いた会社の同期の年下くん。お酒を一滴も飲みません。住まいもさいたま。
お金の使い道は洋服、資格講座、高級レストランでしたが、今猛烈に欲しいものは精米機とミキサーです。あと電子レンジを処分してコンベクションオーブンが欲しい。

友達は結婚願望があるのだけど、なかなかうまくいかず、今年こそは結婚したいと言っています。
今日友達が来たのは、ミキを作るためです。
食事をミキに置き換えてスリムになった、花粉症がなおった、そんな話をしたら興味を持ったので、一緒に作るために遊びに来てくれました。

友達は結婚したいけど縁がないと嘆き、白金の友達に閉口、バーキンの問いにうんざりしていました。
私は「発酵」が何かを変えてくれるんじゃない?と言いました。
ミキに魅力を感じてくれた友達をミキが助けてくれるのでは?
ミキの発酵で部屋の空気を整えてくれるのでは?
荒唐無稽な考えかもしれませんが、本気でそう思います。

友達はスパークリングワイン片手に話しまくって、23時半まで我が家に滞在し、満足して帰っていきました。

精米機って( ´艸`)
お風呂に入りながら、私の価値観はずいぶん変容したものだとクスリと笑いました。


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