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スポーツの醍醐味は人それぞれ〜浦和レッズ初観戦

浦和の街に住んでいますが、赤いユニフォーム着た人がそこかしこから出てきてゾロゾロ歩いている時があり、今日レッズ戦なんだなとわかります。

埼玉スタジアムとうちから徒歩で行ける駒場スタジオのどちらかで試合が行われています。
駒場の時は、うちから徒歩で20分くらいかかるのに、家の近くにあるあらゆるコインパーキングが満車になります。

昨日は駒場でのゲームがあり、夫が家族全員分チケットを取ってくれました。吉祥寺でのリベラルアーツに息子と行く予定でしたが、数日前に被っていることに気づき、リベラルアーツの欠席連絡をしました。
夕方、ものすごい雨が降り、どうなることかと思ったけど、「もうすぐやむ」という夫からのメッセージ通り雨が上がり、楽に息子と現地まで歩き合流。

同じマンションの人に会いました。赤い人たちがスタジアムに吸い込まれて行き、席に着くとスタジアムの観客席はほぼ赤一色。わずかな一画に黄緑色、対戦相手の湘南ベルマーレのカラー。ベンチに赤や黒のビニールがテープで止められています。観客席の前で声をからして指示しているサポーターの人によると、選手が入ってくるときにそのビニールを広げて持つようにということでした。
初めてのレッズ戦観戦、色々珍しく、大きな赤い旗が揺らめく席を写真に撮ったり動画に撮ったりしました。

そして選手入場の時にビニールを広げて立ちました。視界がビニールに阻まれてどうなっているか全くわからなかったのだけど、スクリーンに映し出されたのは「THIS IS KOMABA」の文字が浮かび上がった映像。わあ今自分もこれ作っているんだ!結構な感動でした。

このどこかの黒を担当しています。

こうなるように三色のビニールを各席に配置するのは大変なことだろうに、サポーターの方の努力に頭が下がりました。
文字の下には三色の巨大な布、これらも何人もの人が作業しておろしたりたくし上げたりしていました。

試合開始。応援しながらも、なんとなく複雑な気分。
両チームともベストを尽くすだろうに、どちらかが負ける。
勝ち負けなくただ楽しむのもいいのではないか。
こんなことを考えたのは初めてでした。
息子が習っている天真体道は「戦わない武道」で平和そのもの。
相手の攻撃を妨げるのに当たりが強くなりファウルやイエローカード。応援する人の中には夢中にヤジを飛ばす人もいます。

何かスポーツを好きになりうまくなるよう練習する。
勝ててうれしいのも、勝つために頑張るのもわかる。
帰宅後に夫に話したら、「勝ち負けがなかったら面白くとも何ともない」と言いました。確かに応援するならそうかもしれない。

そんなことを思ったものの、子どものころに経験したサッカーは蹴ったボールが思った通りに飛んでいくことはまずなく、そもそもあそこに蹴りたいというより、「蹴る」ことしか考えていないような有り様、目の前のレッズの選手たちは、的確に味方にパスをし、ゴールキーパーが遠くの味方へパスするのさえ正確。リアルに見ていると、そのボールの勢いもコントロールされてちゃんと狙い通りの場所に落ちるようになっているのがわかります。プロの方に失礼ですが、上手だなあと感心しました。サッカーが好きでひたむきにサッカーに向き合ってきたであろう人たち。

サポーターの人たちもみな赤いユニフォームを来て応援、すごいものだなあ。スポーツを介する連帯感。都知事選をちらりと思い出しました。

約半世紀生きてきて、スポーツ観も変わるものだなと思いました。
色々思ったものの、空もフィールドも、プレイヤーもサポーターも美しい時間でした。

豪雨の夕立の後の夕焼け空
選手の声も聞こえてくる。

よかった、ありがとう。


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