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とっくに完成している世界~植物の記憶

古代史に興味を持ち本を読んだりして、神話の存在を知ったりすると、世界はとうの昔に完成していて、新しく投じるべきことなんてないように思えます。テクノロジーすらただのまやかしでは。

医学が発達して人々の健康事情は良くなったように見えて、医療モールは増えているし、何かしら薬を日常的に服用している人も割と若い世代からいたりします。アトピーや蕁麻疹など慢性的な疾患を抱え服薬による対症療法しか手立てのないケースも。

今日は薬草教室でした。
中村臣市郎先生は、30代で深刻な病気を患い、悪化の一途をたどっていたけれど、よもぎの青汁とネズミモチを勧められ、飲んだらみるみる数値が良くなり完治した経験をして、すべてを捨てて山籠もりをしてありとあらゆる野草を時には毒草も自分の身体で試してきた野草の専門家です。

午前9時45分から始まり、まずは薬草石鹸づくりからスタート。
使用する薬草、よもぎ・キハダ・山人参について先生が説明をしてくれました。よもぎは万能選手、アトピーや食物アレルギー、美白にいいのはもちろんのこと、免疫を上げたりいいことずくめ。キハダも最高の抗生剤。消炎作用に優れ、石鹸成分に選ばれるのだから、肌にいいのももちろん。それから日本山人参。最近発見された薬草で初めて抽出される成分ばかりだそう。

石鹼粉に選んだ薬草を混ぜ、水を入れてさらにこねて成形します。これを1か月くらい乾燥させると出来上がり。
中村先生は世に出回っている合成界面活性剤がどんなものであるかも説明してくれました。トリカブトより強い細胞毒。もう欧米では禁止されているそう。便利な生活はある意味サバイバルゲームです。

質問タイムに手を挙げて、日々わたしを悩ませている目のかゆみについて聞いてみました。アレルギーには山人参がいいとのこと、早速試してみることにしました。

午後は皮膚に良い薬草、肝臓に良い薬草、身の回りにある薬草についての講義でした。
中村先生のお話は全てご自分が試した経験あってです。お医者さんがさじを投げたアトピーに悩む若い女性をよもぎで救った話は見事としか言えませんでした。

皮膚病の人は増えていて、アトピーは2400万人、花粉症は4000万人いるそうです。そこで語られた薬草の可能性。
中村先生はとてもひょうきんで、すぐに脱線して体でアクションしてみたり、歌ったりするのですが、薬草の話はよどみなく出てきます。

この薬草はこの症状に良い、と話してくださいましたが、1種類の植物が多岐の症状に効くのが印象的でした。

地球ができてからはびこっている植物。人間よりも長い歴史を持っています。そして記憶を持っています。わたしたちは植物の知性をいただいている。

今日聞いた植物の効能だけでも、ありとあらゆる病気に対処できます。
自然から離れれば離れるほど人は病気になります。
そうであっても植物はそれを癒してくれる包容力を持っている。
かなわない、と思いました。

薬草のことを知って、やっぱり世界は人間が色々物質を作り出さなくても完成している、と思いました。

植物の偉大さを再認識できた日でした。

よかった、ありがとう。



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