厳しい冬を越した後の春の暖かさと恵みー 乗り越えた先の幸せ

  桜、もう開花していますね。本当に奇麗です。私は毎年春に桜が開くのがとても楽しみなのです。舞い散る花びらも美しい。その吹雪の中をひたすら歩いていきたいです。

 ところで、私は春と言えば希望をイメージします。今年の冬もすごく寒くて、オーバー着ていても凍るように冷えていて、前かがみになって外を歩いていました。刺すような寒さ。とてもつらかったです。

 でも、一方で私はこうも思っていました。

こんなに寒さの厳しい冬でも、ずっとは続かない。ほんの3か月、いや、2か月もすればじきに暖かな春がやってくる。だから今はその春がくるまで、ひたすら堪えよう。

 私はお金にそれほど恵まれているわけではないので、寒さを完全に凌いでくれるような環境にあるというわけではなく、部屋に暖かい空気を送るのにしばらく時間がかかりました。その間お湯が出てくるまで水の冷たさに震えていたりもしました。なんて不便なのだろう。家にいつでも暖房がついていたら、どんなに便利なことだろうか、と思ったりもしました。

 けれど、先日の記事でも申し上げました通り、むしろ試練は私自身の成長の為に大事なことです。真冬は寒いのは当たり前だから、試練とは言わないという方もいるのかもしれませんが、私はその寒さに耐えることもまた、私達の気持ちを強くする為の修行の一つだと思っております。修行というと、なんだか堅苦しい感じもしますけどね。

 でも、冬の寒さが厳しいからこそ、暖かい春に喜びを感じるのです。これがもし、一年中春だとしたら、春は当たり前なのでなんとも思っていなかったかもしれません。でも、酷暑が過ぎたあとの秋のように、厳寒が過ぎたあとの春は、とてもありがたく感じるのです。

 楽あれば苦あり。上り坂もあれば下り坂もある。

 私達の人生においては、必ずしも楽しいことや嬉しいことばかりではありません。悲しいことも辛いことも、耐えがたいことも多かれ少なかれあることでしょう。けれど、その全てを経験した先に、理想の私達に出会えるのだと思います。そう、今よりももっと心が広くなっていて、もっと志が大きくなっていて、もっと強く逞しくなっていて、そしてもっと優しくなっていて。

 私が今までに憧れてきた方々は皆、私自身が想像している以上に色々な経験をされています。血の滲むような努力も、耐えがたいような屈辱も辛さも悲しさも何度も感じたことがあるでしょうけど、それらも乗り越えて今の状態にあるのです。

 生まれつきの才のみならず、私達の行動全てが私達を作っているのだと思います。結局、今の私達は今までの選択や行動の連続の結果としてあるのであり、そしてこれからも選択や行動によって、私達は私達の人間性が作られていくのだと思います。

 いきなり違う人にはなれません。何もしないで大化けすることはできないのです。


 やりたいことを生涯に渡って続けるということと、好きなことで生きていくということは、あたかも楽なようにも思えます。けれど、それを生涯にわたって貫こうとしたり、それで私の人生を生きていこうとした場合ですと、相当な努力が必要であり、その過程で嫌になるほど葛藤したり、悩んだり、苦しんだりすることもたくさんあるでしょう。

 好きなことなはずなのにこんなに悩むなんて、と思われるかもしれませんが、それをレクリエーションの一つにとどめるのではなく本気で学び、本気で究めようと思ったら、それ相当の労力や代償があるのは当たり前なのです。本当に目指しているからこそ、そのように真剣に考えるようになるのだ、と思えるようになると、やりたいことでも辛いと感じるのは当たり前なんだと認識できるようになります。

 

 苦労は確かにしたくないですし、出来ればずっと楽に生きていきたい。何もしないでのんびりと生きていたい。そう感じるのも当たり前ですし、またそのような生き方も決して悪くないと思います。どのようなライフスタイルを選択するかは、個人の自由であり、他の人が決めることではありません。

 けれど、自分自身が今の状況を変えたい、不安ばかりな未来をこの手で変えたい、と思うのであれば、勇気出して行動すべきです。そして、どの行動している途中で試練に遭ったり葛藤したりもするでしょう。

 けれどそのときは、一旦体を休めて考えることも必要だと思います。悩んだり苦しんだりすることは全然悪いことではなく、当たり前なんだと私達自身の気持ちを素直に受け入れていきましょう。時間はたっぷりあるのだから。ゆっくりゆっくりと。

 

 永遠に厳しい冬は続かない。じっと時が来るのを待てば、やがては暖かい春がやってくる。

 人生楽なことばっかりだったら、何でも簡単にできてしまうことばかりならば、面白みはないでしょう。ちょうど、出てくる敵が全てレベル1のゲームのように。けれども、各ステージのボスなど強力な相手が出てくるからこそ、それらを倒したときのやりがいが出てきます。

 同じお金持ちの子息であったとしても、その環境を活用して自分自身の成長の機会を増やし、時には試行錯誤したり鍛錬したりすれば、素晴らしい成長を得られます。そうすることで、お坊ちゃまやお嬢様と呼ばれていたのが、やがては頼もしい跡取りとして周りから信頼されるようになるのです。

 心の持ちようで、これからの未来が変わっていくのです。


 次の春を満喫するために、私達はまた一歩、勇気を出して踏み出していきましょう!


 



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