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椰子の木の高さ以上に椰子の木は登れない

「大好きな物は?」と訊かれたら、「分厚い本!」と答えることも多い私。

一日や二日で読めない本は長い日数楽しめて、私の都合で気楽に付き合ってくれる友達のよう。

このところ、お疲れだったり気が張った日が続いたので、今日は読書を楽しみました。で、パラリと開いた本が「神々の沈黙」。600ページ超えの厚さにして4㎝以上はあるので、結構な読み応えアリ。しかも、いつ開いても、意識自体のことについて納得を得ることができます。「そうよね、いや~そうだわ」と思えるのです。神々の沈黙は、別名「意識の歴史書」とも言えるわね。なんか凄い説得力あるのよ、この本。どうだーーー!って感じ。

40ページに「意識のおもな機能は経験を蓄積し、カメラのようにそれを複写することにあり、そのおかげで後々私たちは過去の経験を思い返すことができる」と書いてあります。それはまさに潜在意識のシステムそのもの。潜在意識は、生まれてから今のこの瞬間までに見聞きし、体験したことが入るデータバンクですからね!

ですから、あらゆる行動を取るときには、後でそれを思い出したときに、あのときは頑張ったな~とか、あれは勉強になったとか、楽しかった~、良い経験だった~と思えることを積み重ねていくことで、意図的に良い意識を作っていくことができます。たとえ、思い出したくもないようなことを経験しても、そこは意味づけと解釈を豊かに持って、「あのときの経験を活かして二の舞は踏まないようにしよう」と行動していけば、黒歴史も明るい歴史へとチェンジできて人生に有効活用できます。

パパラギという本に、こんなことが書いてあります。「椰子の木の高さ以上に椰子の木は登れない」。潜在意識的に解釈すると、自分の潜在意識であるデータバンクに入っている以上のことは技術的にできないし、持てる思考以外のことは考えることができない、ということです。

私の人生は読書人生!そう言い切れるほどに本を読みまくって生きていると、「どのような本を選んで読んでいますか? 面白い本をご紹介ください」とご質問をいただくことが多いのですが(多いというより、しょっちゅう)、乱読時代は終わり、方角を絞って読んでいます。自分の人生に求めることに連動した本を選んでいます。私は50歳を超えました。時間は有限です。乱読で時間を潰したくないのです。私が面白いと思っても、人が面白いと思うかは分からないものです。「このジャンルで何かご紹介ください」と言われたら、紹介はできます。それも、私には必要だったけれど、その人が必要とする内容ではない可能性もあります。結局、本は自分で選ぶのが一番良いですよ!

この本は面白いと思って読んだら、村上春樹さんも絶賛なさっていて、ちょっと嬉しかった山下純子。

山下純子

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