PTDでプロのUIデザイナーの凄さを目の当たりにした話
先日PTDというサービスの体験をしてきたので備忘録も兼ねていただいたフィードバックについて書いていきたいと思います。
御託はいい。さっさと作ったものと貰ったフィードバックを見せろ!って方は2)を飛ばして読んでいただければと思います。
さっそくまいりましょう。
1)成果物
まずは前回同様にお題をいただきました。
それがこちら。
こちらは前回とは違い、実際にどういったUIにしてほしいという部分まで指定をされていました。
そして出来上がったものがこちら
前回よりはマシになってるはず...!
今回も作成した流れをおさらいしていきます
1.クライアントをリサーチ(今回は空想)
2.与えられた条件を基に顧客のペルソナを決定
3.ペルソナから更にイメージを掘り下げ
4.作った情報や、事前の条件から参考にするイメージ画像や、アプリケーションを設定
5.実際に落とし込みたいアプリケーションの要素やイメージを研究
6.この時点で判明している使用する画像やアイコン等を収集
7.実際に制作
8.スマホから見て崩れていないかチェック
9.完成
今回はより理論的というか、まともな作業工程になるよう意識しました。
特に実際に作り始める前の行程にはかなり時間を使った気がしました。
合計15~20時間くらいはかかったのかな思います。(次からはしっかり計ります...)
ということでこの流れを一つ一つ細かく見ていきます
2)制作過程
1.クライアントをリサーチ
先ずはクライアントの戦略にあたる部分が指定されていなかったので簡単にここで決めてしまいました。
このクライアントの指針としては"高級で世界中に基本的には会員制ホテルとして展開はしているものの、一般の顧客にも目を向けているので、会員は優先しつつ一般の顧客も宿泊できるちょっとお高め~超高級"という方向性を設定しました。
2.与えられた条件を基に顧客のペルソナを決定
最終的には下記のようなペルソナに決定しました。
3.ペルソナから更にイメージを掘り下げ
ここでは身の回りに近しい知り合いがいなかったので画像や検索した情報を頼りに自分のイメージとして膨らませました。
(お友達は常に募集中です)
具体的にはこのような感じに設定しました。
4.リサーチした情報や、事前の条件から参考にするイメージ画像や、アプリケーションを設定
条件として世界中にあるホテルであり、かつ目的が宿泊の予約なので、今回はエクスペディアとhotels.comを主な参考としました。
検索はキーワードというよりもタグのようなイメージで絞り込みを行えると良いのかなと思い、wantedlyを参考にしました。
5.実際に落とし込みたいアプリケーションの要素やイメージを研究
ここでホテル予約サイトの大まかな流れを掴み、そこからどの部分がより重要で必要になってくるかを模索しました。
実際に落とし込む要素として
あたりを意識しました。ほとんど既存アプリのパクリになってしまいましたが、自分の中でどこが最重要で、逆に後回しにしていい情報は何か、などを考えながら項目を決定していきました。
また、アプリの検索結果→ホテルの詳細という流れの中で重複してもいい情報は何か、この一連の流れでユーザーが違和感なく情報を受け取れる構造はどうなるかを意識していました。
作っていくうちに優先度がぐちゃぐちゃになってしまい、重要度に沿って要素を配置できなかったのは一つ反省点となりました。
やはり既存のアプリケーションは必要な情報だけを綺麗に整えてありますね。すごい...
6.この時点で判明している使用する画像やアイコン等を収集
ここでは単純に必要な素材を集めました。
特にアイコンにおいて、線の太さが同じくらいかどうか、アイコンが示している情報が混同しないようにできるだけ似ているアイコンは使わないという点を意識しました。
画像もホテルの詳細画面で、イメージ画像と実際に書かれている情報が違わないよう意識しました(ダブルベッドと書いているのに画像はツインベッドになっているみたいなことが起こらないような意識)
7.実際に制作
準備もできたのでゴリゴリ制作に取り掛かりました。
このタイミングで、ワイヤーと実際のビジュアルデザインをほぼ同時に進めてしまったのは失敗だったかなと思います。
余白やコンポーネントの大きさなどは意識して配置をしたものの実際に完成して全体を見た時の小さな違和感達を潰すのに結構時間を使ってしまいました。
実際のスマホで見た時も、PCで見ている配置とずれている現象も起きたので、完全にワイヤーだけをサクッと作って、このタイミングでスマホで見てズレを修正したり、違和感を潰せばもっと時間を短縮できた気がします。
8.スマホから見て崩れていないかチェック
これめちゃくちゃ大事です。
PCの画面上では良く見えても、実際にスマートフォンを介してアプリケーションを見てみるとかなり印象も変わりますし、先でも言いましたがスマホの画面で見てみるとPCの画面とスマホでの画面でズレるところが発生します(おまかんだったらごめんなさい)
恐らく画面の発色の違い等で色が変わって見えることもあるので(こればっかりはどうしようもないのかもしれない)一度できたものをスマホで確認することをおすすめします。
9.完成
完成!!!!!!!!!!圧倒的達成感!!!!!!!!!!!!!!!!!!
3)フィードバック
圧倒的達成感に浸るのも束の間、この出来上がった現時点での謎の物体を評価していただきます。
1.ツモマーさんからのフィードバック
あろうことかメンターの方より先にツモマーさん(@tsumomah)からフィードバックをいただきました。
というのも、前回の稚拙な画面を作った際に現在プロとしてご活躍されているデザイナーの方数人にフィードバックを求めました。(ご返信いただいた方々本当にありがとうございました!)
その中でツモマーさんからフィードバックをいただいた上に「PTDっていうサービスの体験があるからよかったらチャレンジしてみてください!」と教えていただきました。
これやってるのは実はツモマーさんのおかげです。優しい人が多すぎて少し泣きました。
そんなこんなで、出来上がったものをツモマーさんにも見ていただこうと思い、申し込みと同時にツモマーさんへDMをしました。
そしていただいたフィードバックがこちら
感じていた違和感や、自分では気づかない部分が全て言語化されている...!!!!すげぇ...!!!!
特に詳細画面の
"「10/9-10/13…」などの条件をここでやらせてしまうと面倒くさいので予約確認画面がある体でそこでやらせていいかも"という部分。
ここでも「なるほど」と漠然に飲み込んでいましたが質問として、「エンジニアが実装の際にめんどくさくなるのか、それともUI的にイケてないのか」と聞いてみると
※下手に改編したらごちゃごちゃになりそうなのでそのまま引用させていただいております
(...思考の深度が水たまりとマリアナ海溝レベルで違う...!!!)
確かにここの条件はかなり幅広くなるので、前後関係も合わせてかなりUIに与える影響は大きいし、検索の構造自体が破綻しかねません。
仮にこの状態でエンジニアの方に提出していたらタイキック3発くらいもらってもおかしくないレベルで考えが浅かったです。
事前の条件から2画面に入れこまないといけないという無意識も相まってここはほかの部分よりも雑な作りになってしまいました。
2.PTD岡部さんからのフィードバック
そして、PTD岡部さんとの対面でのフィードバック。今回は体験ということで事前の質問に対して30分のフィードバックをいただきました。
事前の質問として「余白の考え方」「カラーについての考え方」「要件設定やタスクフローの考え方」を聴きました。
※こちらは会話でのやりとりだったので意訳されていたり忘れている部分があります。
・余白の考え方
余白については"お皿の上に料理を乗せるイメージ"というアドバイスをいただきました。
どういうことか。お皿に料理を乗せる時って基本的には真ん中に配置すると思います。その真ん中の料理の部分が要素で、お皿の何も乗っていない縁の部分をマージンとして考えるといいよ。と教えていただきました。
脳内に電流が走るくらいわかりやすくて内心ニヤニヤしてしまいました。
これわかりやすすぎるので全人類に伝わってほしいです。
・カラーについての考え方
こちらはコントラスト比を例に論理的なやり方を教えていただきました。
・要件設定やタスクフローの考え方
こちらではカスタマージャーニーマップやユーザーストーリーマップといった実際に現場でも使用されるような手法を紹介していただきました。
まだまだ知識が足りないので、こういった実際に使える手法を教えていただけるのは本当にありがたいです。
・時間制限
そしてこの事前の質問とは別に「今後もアプリを作る上で初学者は時間制限を気にするべきか」という質問をしました。
回答としては、今回の課題において時間制限を設けたのはどこまでも細かく調整してしまって終わりが見えなくならないようにしている側面がある。
実のところ100%完成したものというよりは、60%〜70%程度の完成度の中で根本的なUIデザインをみたい。
ということでした。
確かに!!!!
時間制限についてはあまり気にはしないようにしていましたが、確かに必要以上にこだわってしまうことを防ぐための時間制限は有効的な手段かもしれません。
現に今回のお題も100%になることを目指してしまったので、自分が現時点でどの工程が重要なのかを見極めながら作る必要がありそうです。
4)おわりに
改めて、今回はPTDというサービスの体験としてフィードバックをいただきました。
期待していた以上に良い体験となりました!
と同時に「このレベルにたどり着かないとプロとしてやっていけないのか」と思うとこれまで以上に気合が入りました!!
いただいたフィードバックからもデザインの設計面、ビジュアル面ともに今後の課題が見えました。
再三言っておりますがフィードバックをもらうことは本当に大事です。
自分の足りない部分の確認や今後の課題を見つけるためにも小さな部分でもいいのでフィードバックをもらいましょう!
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