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『心理ネットワークアプローチ入門:縦断データ解析を中心に』チュートリアル資料集

近年の心理学研究では,人間の心理をひとつの「複雑系」として捉える「心理ネットワークアプローチ (Network Psychometrics)」が活況を呈しています。この10年強で爆発的に発展したこのアプローチは,臨床心理学研究で盛んに用いられ,社会心理学・教育心理学・感情心理学など心理学の全体に影響を及ぼしつつあります。

とにかく刺激的で,学びの多いアプローチなので,なんとか広めたい!ということで,僕 (樫原) たちは,日本心理学会第87回大会で「心理ネットワークアプローチ入門:縦断データ解析を中心に」というチュートリアル・ワークショップを開催することにしました (大会参加者は,10月17日まで大会公式サイトを通じて動画を閲覧できます)。このnote記事では,そのチュートリアル関連の資料を共有します。


チュートリアル用スライド集

なんと!チュートリアルの動画撮影に使ったスライドをすべて公開しちゃいます。「大会参加者向けコンテンツなのにええんかいな…」と思うかもしれませんが,いいんです。「動画付きでたっぷり学べる」ということこそが,大会参加者の特権なので。

このスライドを見てピンときた方は,いまからでも日心の大会にぜひご参加ください!僕たちも,必死こいて撮影した動画の中でお待ちしています。


スライドは,以下の5パートに分かれています。

■縦断デザインにおける「データ」と「分析」 (by 菅原 大地さん)


■グラフィカル・ベクトル自己回帰 (GVAR) モデルによる縦断データのネットワーク分析 (by 樫原 潤)


■ネットワークにおける変化のモデリング (by 国里 愛彦さん)

※HTMLスライド形式です。ダウンロードしてご活用ください。

※国里さんのホームページでも同様の資料を公開中です。今後内容の更新・修正があった場合は,国里さんのホームページの方に反映されます。


■解析の実例①:臨床心理学研究 (by 樫原 潤)


■解析の実例②:社会心理学研究 (by 小杉 考司さん)


チュートリアル用動画集も,後日公開するかも?

余力があればですが,チュートリアル用に撮影した動画の大部分を,日心の動画視聴期間が終了した後に公開しちゃうかもしれません。大会参加者さん向けコンテンツではあるけれど,内容的には,ネットワーク分析に後から興味をもった方にも観ていただきたいものではあるので。・・・とかなんとか言いつつ,忙しくて動画公開まで手が回らない可能性も多分にありますので,ゆるくご期待ください。

[本記事上での動画公開は,最速でも大会公式サイト上での動画閲覧期限の翌日,10月18日となります。あらかじめご了承ください]


おまけ①:2022年度のチュートリアルワークショップ資料

2022年度の日本心理学会では,「横断データ解析を中心に」ということで心理ネットワークアプローチのチュートリアルを実施していました。そのときのスライド資料も下記の記事で公開していますので,ぜひぜひご参照ください!


おまけ②:心理ネットワークアプローチを学ぶコミュニティ『Psych Networks Japan』のおさそい

資料や動画があっても,1人で自習するのはなかなか大変です。また,「がっつり自習したい」というほどでなくても,興味のある人同士でつながって情報収集したい場合はあると思います。

そういった方向けに,ビジネスコミュニケーションツール Slack のグループ『Psych Networks Japan』を運営しています。下記のnote記事に概要や参加方法をまとめていますので,ぜひお気軽にご参加ください~。


運営責任者

樫原 潤(東洋大学)
kashihara [at] toyo.jp


付記

学会企画『心理ネットワークアプローチ入門:縦断データ解析を中心に』およびSlackコミュニティ『Psych Networks Japan』は,下記の科研費課題の一環として運営されています。

学術変革領域研究(B) 「ネットワーク解析による心理療法の高精細な作用機序の解明」 研究課題番号:21H05068   研究代表者:樫原 潤   研究期間:2021年8月~2024年3月


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