『心理ネットワークアプローチ入門:横断データ解析を中心に』チュートリアル資料集
近年の心理学研究では,人間の心理をひとつの「複雑系」として捉える「心理ネットワークアプローチ (Network Psychometrics)」が活況を呈しています。この10年で爆発的に発展したこのアプローチは,臨床心理学研究で盛んに用いられ,社会心理学・教育心理学・感情心理学など心理学の全体に影響を及ぼしつつあります。
とにかく刺激的で,学びの多いアプローチなので,なんとか広めたい!ということで,僕 (樫原) たちは,日本心理学会第86回大会で「心理ネットワークアプローチ入門:横断データ解析を中心に」というチュートリアル・ワークショップを開催することにしました (大会参加者は,9月8日から10月11日まで動画を閲覧できます)。このnote記事では,そのチュートリアル関連の資料を共有します。
チュートリアル用スライド集
なんと!チュートリアルの動画撮影に使ったスライドをすべて公開しちゃいます。「大会参加者向けコンテンツなのにええんかいな…」と思うかもしれませんが,いいんです。「動画付きでいち早くたっぷり学べる」ということこそが,大会参加者の特権なので。
このスライドを見てピンときた方は,いまからでも日心の大会にぜひご参加ください!僕たちも,必死こいて撮影した動画の中でお待ちしています。
スライドは,以下の5パートに分かれています。
■心理ネットワークアプローチとはなにか?概要と解析のバリエーションを知ろう! (by 樫原 潤)
■横断的ネットワーク解析:基礎編 (by 国里 愛彦さん)
※同じ内容のHTMLスライドがこちら。HTMLスライドの方が,Rのコードがより確認しやすくなっています。
■横断的心理ネットワーク分析:応用編 (by 竹林 由武さん)
※HTMLスライドでひとまず公開中です。後日,竹林さんからファイルをいただいて,他のスライドと同じように「ポチポチするだけで閲覧できる形式」にしようと思います。
■横断ネットワーク解析の実例:結果を「伝える」ための小さな工夫 (by 樫原 潤)
■心理ネットワーク分析を応用する:臨床心理学の観点から (by 菅原 大地さん)
チュートリアル用動画集
なんと!チュートリアル用に撮影した動画の大部分を,日心の動画視聴期間が終了した後に公開しちゃう予定です。「大会参加者向けコンテンツなのにええんかいな…」と思うかもしれませんが,いいんです (2回目)。「いち早く,カットなしで動画をフルで見てたっぷり学べる」ということこそが,大会参加者の特権なので。学会員のみなさまは,ぜひその特権を行使して,大会サイト上でお早めに動画を楽しんでください!
[本記事上での動画公開は,最速でも10月12日となります。いずれ本記事を更新しますので,どうか気長にお待ちください]
おまけ:心理ネットワークアプローチを学ぶコミュニティ『Psych Networks Japan』のおさそい
資料や動画があっても,1人で自習するのはなかなか大変です。また,「がっつり自習したい」というほどでなくても,興味のある人同士でつながって情報収集したい場合はあると思います。
そういった方向けに,ビジネスコミュニケーションツール Slack のグループ『Psych Networks Japan』を運営しています。下記のnote記事に概要や参加方法をまとめていますので,ぜひお気軽にご参加ください~。
運営責任者
樫原 潤(東洋大学)
kashihara [at] toyo.jp
付記
学会企画『心理ネットワークアプローチ入門:横断データ解析を中心に』およびSlackコミュニティ『Psych Networks Japan』は,下記の科研費課題の一環として運営されています。
学術変革領域研究(B) 「ネットワーク解析による心理療法の高精細な作用機序の解明」 研究課題番号:21H05068 研究代表者:樫原 潤 研究期間:2021年8月~2024年3月
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