24 六分儀句会 長月の段

ちこくちこくーっ!
六分儀句会、順調に進んでいます😊


15. 野分来るここの忠魂碑もりっぱ (久留島元)6点
◎ 仲田陽子 言われてみれば〜確かに、どこの忠魂碑も立派ですよね。
◎ 佐々木ふく りっぱというのは褒め言葉ですが、読み手によって素直に立派と受け取れたり、戦争への皮肉を感じたりできそうな…野分来るのピリッと感が効いているように思いました。
◯ 芳野ヒロユキ 私の職場には招魂碑があります。昭和七年の建立です。招魂碑と忠魂碑ではかなり意味が違ってきます。大きな石が使われているので古くなるほど管理が大変でしょうね。地震や台風の影響を受けることもあると思います。
◯ わたなべじゅんこ 「も」がいい。いろいろな意見はあるだろうけれど忠魂碑はたいてい立派。

16. 初嵐てんやわんやの木霊たち (芳野ヒロユキ)6点
◎ わたなべじゅんこ 森の中をわっと散っていく木霊たち。風の音水の音雨の音、様々響く中でてんやわんや、なんだか楽しそう。
◎ 美稲しょうこ ザワザワ騒ぐ森の音もてんやわんやの木霊だと思えば、少し違った音に聞こえてきそう。
◯ 久留島元 
◯ 佐々木ふく 初嵐に初々しくてんやわんやする木霊たち。かわいいです。

4. 秋刀魚はち切れんばかりの光かな (美稲しょうこ)6点
◎ 山本たくや 美味しそうな「秋刀魚」の様子をとても巧みに詠んだ一句。秋刀魚の大きさや味ではなく、「光」と捉えた着眼点が秀逸でした。
◎ 明定朝子 今年の秋刀魚は大量と聞きました。詠んでいるだけで食べたくなりますね。
◯ 小林少年 こちらの目にも光が飛び込んできます。一気に読ませて、勢いもあります。特選二つ可なら、この句も入れてました。
◯ 髙橋梨華子 身のしまった美味しそうな秋の味覚!
△ 六平 

37. 息子来て悪友自慢新生姜 (六平)5点
◎ 岡田朋之 
◯ 芳野ヒロユキ 最初、大学生の息子が帰省して新生姜をあてに酒飲みながら家族団欒中と読んだのですが、わざわざ息子が来て自慢するわけだから、昔からの遊び仲間が作った新生姜を手土産に持ってきたと読んだほうが悪友の人生が描かれることになってよいと思いました。読者のイメージする息子の年齢の幅も広がりますしね。
◯ 久留島元 
◯ 仲田陽子 悪友の自慢をする息子がかわいいです。新生姜の取り合わせも爽やかでいいな。
△ 美稲しょうこ 新生姜の仄とした辛味、悪友と味わうかもしれない小さな心の痛み。どちらも若さゆえ。

よろしければサポートお願いします。これからの資料購入、執筆の原動力となります!