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【Sec#3】野球競技人口の激減〜高校の場合(硬式野球)〜

目次

1. 伝統の高校野球.待ち受ける未来とは?

高校野球の人気は根強い。

毎年、春夏に 2 回行われる全国高等学校野球選手権大会(通称:甲子園大会)では、第 1 回大会は春が 1923 年、夏が 1915 年とおよそ 100 年の歴史があるだけでなく

が 2016 年 夏の甲子園大会で約 344 億円の経済効果を生み出すと述べているように、日本において、 野球は絶大な人気を誇っている。

そんな高校野球の競技人口の推移を覗いてみよう。

日本高等学校野球連盟HPより

小学校、中学校での競技人口減少の影響を受けず、横ばい傾向を続けていた高校野球であるが、2018年よりついに競技人口が減少し始めている。

しかし、この減少は本当に今始まったことなのだろうか?

2. 辻褄が合わない参加校数.高野連の気になる言葉

それでは参加校数を見てみよう

日本高等学校野球連盟HPより

甲子園大会が開催されているシーズンとなれば

「4千OO校の頂点にぃぃぃぃぃ!!!!!」

と、テレビから聞こえてきたのは昔の話。

2007年4192校→2018年3971校・・マイナス221校

すでに4000校は切っている。

ではなぜ、競技人口減少が生じなかったのか?

諸説によると

「女子マネージャー」

「助っ人部員(他部活の選手)」

「臨時部員」

などが、ある年からカウントされているそうです。

そのような体制の高校野球。
私的に言うと、そこまでして見栄を張りたいのか?と思ってしまいます・・・

3. 1強は魅力的な劇薬?無理ゲー度が増す

「最強チーム。大阪桐蔭は、最後まで負けなかった」

2018年の大阪桐蔭は、公式戦無敗という素晴らし金字塔を打ち立てた、

高校野球ファンからしたらたまらない一幕であったであろう。

しかし、一強体制は、違った効果を生む。

選手のやりがいが削がれ、後々の競技人口減少に寄与する可能性はないだろうか?

現在の日本スポーツの仕組みを言い得て妙と言えるのが以下の主張だ。

一般的に豊富な競技人口を背景に、各競技レベルや年代において競技成績やパフォーマンスなどの結果が優れている選手が競争に勝ち残り、最終的にトップまで到達する構造のことを「自然淘汰的競争選抜」とよぶ。

このように競争の厳しさを挙げている。

野球における強い者だけが生き残る自然淘汰的競争選抜は、
従来の膨大な競技人口ありきのシステムといえ、少子化に備え、
今後は転換が必須であろう.

高校球児のコメントの中に

甲子園で全てが終わってもいい

とのべる球児が存在する。

我々も当時はそう考えていた者が多数だ。

すなわち、甲子園を頂点に考えた時、

強い高校へ→中学に好成績(スカウト待ち)→小学校から強豪でプレーを

という仕組みが出来上がる。

また、育成式ではない構図のため、必然的に各年代のチャンピオンシップと言われるトーナメントで優勝を目指す必要がある。

日本で野球をしたいなら、いつだって

成長<勝つ野球

が大前提になってしまう。

控え選手は、

4.控え選手は縁の下から出れない?

強豪校におけるスター選手だけが活躍し、スポットライトを浴びる大会が殆どだ。

そのポジションを目指し努力する現在の日本アマチュア野球界の姿は、

努力した人が報われることもあれば、スポットライトを浴びないものの、ひたむきに地道努力し続けた結果、スポットライトに照らされない控え選手も存在する。

そんな世界と知っている親たちは、子供を喜んで高校野球に飛び込ませる人が全員であろうか?

控え選手の大会など、制度を見つめ直すことも重要であろう。

例えば、高校野球は2018年段階では、全部員数153,184人であり、加盟校数は3971校である。地域性や学校規模等を加味せず、単純に部員数を加盟校数で割り算すると

全部員数153,184人÷加盟校数3971校=1校あたり38.6人

である。

9人で行う野球であれば、4チームが作れるだろう。

サッカーでは

 JFA が定める「みんなPlay! 補欠ゼロ」の理念に則った

など、対応した大会が存在する。

高校野球にも、

誰もが日の目を浴びることができる仕組みは必須である。

5. 断言!少子化のせいではない。。。

これまでを総じてもおそらく

「野球の競技人口が減少しているんですよぉ〜」

と誰かに問えば

「そうなんだ、少子化だし仕方ないねぇ〜」

と言われるのがオチである。

しかし、

データを見るようにこれは少子化だけの問題ではない。

野球界の問題に感じる。

ここからさらに奥の深部へと掘り下げていく・



若年層の競技人口減少に、危機を覚え 2018年より、草野球チームを法人化。 若造ですが野球へ「恩返し」を込め、語ります。 ※トップ画「ジャンクくん」 HP:https://www.junk-bbc.com/ FB&Twitter:@一般社団法人ジャンク野球団