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【Sec#5】 野球競技人口の激減〜大学の場合〜

大学野球競技人口激増!それが意味するものは?

これまで、小中高の野球競技人口が激減しているという話をしてきたが、
大学に目を向けると、近年は増加の一途をたどっている。

実際のデータを見てみよう。

これらのデータが示す理由は諸説叫ばれるが
考えられる点3つを覗いてみよう。

Point.1 学校戦略
【Key Word:2018年問題

人口減少の問題は、野球のみならず日本全体の問題であることは間違いない。

現在顕著に問題が露呈されそうなのが
「2018年問題」である。

事実として、今後大学生年代の人口は減少していく。

その中で、大学、特に私立大学は生き残り戦争に必死である。

研究を推進させる機関として、役割を果たすために
資金は重要である。

野球部として入学する子どもが増えればその分の
入学金+授業料+滞在費
など、お金を落としてくれるだろう。

Point.2 ブランディング
【Key Word:広告効果】

上記の人口減少に伴う問題に加え、

「大学を有名にする」

と言う目的もあるだろう。

文中に登場する文言で

小規模校だからこそ野球に力を入れる動機もある。苫小牧駒澤大は学校により公開されている在学者数(2018年5月1日現在)が155名。このような学校法人にとって、野球部は学生を集める貴重な手段になる。苫小牧駒澤大、富士大は学生総数に占める野球部員の割合が30%近く、学校経営的にも野球部に投資する意味が大きい。
研究文化、学業の場としての魅力を創り出す作業に比べれば、「スポーツに取り組む環境の整備」は時間と手間がかからない。大学野球は4部・5部からの下積みが不要で、強化の手法が一般化した今はチームが全国レベルに到達する可能性も高い。そのような背景が大学野球界の活気と、ボトムアップを生んでいる。

必ず弊害が来るのではないか?後述したい。

Point.3 野球部の敷居
【Key Word:環境

今のお父さん年代の方々(30代〜)は
「大学野球部なんて雲の上の存在」
というように、入部するのでさえ、簡単な話ではなかっただろうか

しかし、現在は六大学野球の監督は口を揃えて
「入部の意思を断ることはできない」
と語るように、容易に入部することができる。

また、大人数を収容し、練習できるグラウンドや寮など、環境が可能にさせているだろう。

近年は、大学野球部活動に加え、
サークルチームも増加中である。


若年層の競技人口減少に、危機を覚え 2018年より、草野球チームを法人化。 若造ですが野球へ「恩返し」を込め、語ります。 ※トップ画「ジャンクくん」 HP:https://www.junk-bbc.com/ FB&Twitter:@一般社団法人ジャンク野球団