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ストーカー被害にあった話
私は男性です!
この話は知人達にも言わなかった…
なぜなら言った事で事が複雑になると思ったし、心配しかかけないと解っていたから…
都内の小さな会社で5年ほど勤めていた時、社長は60代の女性でした。
私の感性を買われ会社の宣伝も兼ねてTwitterを担当していました。フォローしていただく数も増え日常の何気ない事柄や会社の活動などを投稿していました。その頃、世の中ではバカッターがはびこっていて私自身もコンプラなどを気をつけながら続けていました。
ある時社長が「明日から来なくていいから!クビ!」といきなりの解雇通告をうけました。理由を聞くと「Twitterに私の悪口を書いていたみたいね!」と…私は何が何だか理解できなかった。そこに社長の息子の常務も参戦してきて話がこじれた…
この常務がクセモノで一般的に言うとモンスタークレーマーである。毎日ずっとどこかへクレームの電話を入れ怒鳴り散らしている…ある時はマクドナルドに電話をして社長を出せと怒鳴っていた。そんなことしても専務にマクドナルドの社長が対応しないですよ?って言った事があったが逆鱗に触れオフィスのデスクをひっくり返された…そんなイカれた親子に普通の会話は通じなかった。
その後、私は不当解雇を申し立てる為に弁護士さんにお願いして内容証明などを送りつけた。
その頃から夜中に私のマンションに社長が嫌がらせの様に訪問する日々が続いた。ある時はインターホンを連打。ある時は消化器を玄関前に撒き散らしたり…私が外出すると尾行してきたり…彼女にも危害があるといけないのでしばらく会うのを避けた。
このままだと何をされるか分からない…引っ越しをする事にした。
住所変更をしに区役所へ行った際に事情を説明すると警察に相談してから住所変更を検討したほうがいいとアドバイスしてもらった。住所変更をすると相手に新しい住所がバレてしまうからだ。区役所から警察へ連絡してもらい届けがスムーズにいくようにしてもらい私はその足で警察へ行った。
警察署の受付けで名前を伝えると別室へ通された。
すると婦人警官が入ってきて「えっ?男性ですか?」私は女性が被害届を出しにきたと勘違いされたようだ。
そして男性警官も来て全ての話を聞いてもらった。するとありえない答えが…「一般的にストーカー被害は女性と決まってるからアナタの場合は対応出来ない!」そんなの差別だと思う。「ではこれから私は怯えながらどう過ごせば?」「もぉこれ以上何もないから普通に生活していればいい」と言われ私は「警察署に被害届を出しに来た事実だけは記録しておいてください。」と伝えて帰路に着いた。
しばらくは警官の言う通り何もなく過ごせた。
ある時、外出しようと外に出ると昨夜からずっとマンションの前に車が停まっていて中に見知らぬ人がこちらを見ていた。私は車に乗って買い物でホームセンターへ行った。そのホームセンターにも同じ人がいた。尾行されている?その日からまた社長は私のマンションに来るようになった。インターホンを連打。スプレーで落書き…エスカレートしていた。
ある夜、また社長が来てモニター越しに見ると包丁を持っているのが見えた。モニターを録画して警察に連絡し、私はマンションの扉を開け自分の身を守るために戦った。包丁を取り上げ押さえつけて怒鳴っていた。
そこへ警察が駆けつけ私が取り押さえられた。
過剰防衛だと…そして私が捕まった。
社長は警官に「息子のように大切にしてる。心配だから来たのにずっと出てくれない。誰かに襲われているのかと思い包丁を持って来た。」と…
こんな理由が通ってしまった。私が男性であるから…
1つ間違っていれば私は殺されていたかもしれない…
そうやって私は現行犯逮捕されたのだ。
世の中、ストーカー被害は女性だけじゃない!
こんな世の中が変わってくれることを切に願う。
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