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アメリカ人とラーメンを食べると

こんにちは。

私はラーメンが大好き。

私がNYに来た20年前は、ラーメン屋さん自体が数えるほどしかなく、対して美味しいわけでもないのですがそれでもラーメンが食べたくて、食べに出かけては、あ〜こんなもんだよなあ。。と分かっているけどがっかりしたのもでした。

でも一風堂さんが2008年にオープンした後、ここNYにも沢山のラーメン屋さんがオープンしてくれて、今はもう数え切れないほど!

そんな中で私が好きな「ラーメン石田」さん。醤油ラーメンが特におすすめ。

でもちょっと家から遠いので、なかなか食べにいけずにいたら、なんとラーメンキットの販売を始めてくれました。コロナのせいでNYはまだレストラン内での飲食ができません。外にテーブルを出しているレストランも多いですが、それでも座席は限られてしまうので、色々あの手この手を考えるのでしょうね。

デリバリーで注文するには遠すぎて、時々食べたいなあ〜と思っていただけに、とっても嬉しい!

4食で消費税を入れたら$84。1食$21で、日本円にして2000円ちょい。「高い!」と驚かれましたか?ラーメン1杯に2000円って!!

ちなみに直接食べにいったとしても、消費税とチップを入れたらやっぱりこのくらいの値段になるのが普通です。

だって、だって、ここはNY。

ここは日本ではないということを考えて、日本で食べるような美味しいラーメンが食べられることを考えると(だって美味しいラーメン屋自体が希少価値)やはりそこに付加価値がついてそのくらいの値段になるのはしょうがないと言えます。

そして今日待ちに待ったラーメンが届きました!

一応、彼にも「食べる?」と聞いたところ(でも食べないというのを期待して)「いらない」との返事(やった〜!)

そこで、自分の分だけいそいそと作って、いざ食べてみると。。

「やっぱり美味しい〜!」見た目は私が作ったので、イマイチでしたが(笑)味はそのままで、コクのあるしょうゆ味。あ〜幸せ。最後の一滴までスープを飲んで、ごちそうさまをした後もしばし幸せな気分に浸っていました。

すると、彼が「美味しかった?」と聞いて来たので、「美味しかったよ〜!やっぱりここのがNYで一番好き」と答えると、「じゃあ俺の分も作って」と言ってきた。

本当は私が全部食べたいところだけど、まあまだあるからいいか。

そして早速彼の分を作り始めて「後、5分で出来上がるからね」とちゃんと時間も教えてあげたのに、「出来たよ〜」とテーブルに持っていくと「ああそこに置いといて、ちょっと今手が離せない仕事が入って」と言い出したのです!

ラーメンはすぐに食べないと伸びちゃうよ〜!と怒ると、俺はお前と違うから食べ物にそこまでパーフェクトさを求めない!今忙しいんだよ!と逆ギレされた!

ああっもう全然分かってない!このコロナのご時世にこんなに美味しいラーメンを家で食べられることだけでもありがたいのに、目の前でそのありがい麺がむざむざと伸びていくのを見なくちゃいけないなんて!

だったら私が明日食べるのに!それか言ってくれたら、ゆっくり作る事も出来たのに!プンプン!なんか胸が痛くなるくらい悔しい!

とてもじゃないけど、見ていられなくて、とりあえずシャワーでも浴びてこようとバスルームへ行きました。

すると、「今から食べるよ〜ジョインして〜」と声がする。まだムカついていたけれど、大事なラーメンがどうなったか見たくて、ダイニングへ行くと、彼がスプーンを使ってラーメンを食べてる!スプーンて!(箸おいといたのに!)でもって「ほら5分くらいじゃ何も変わらないだろう』だって!!ラーメン出来立てだったのに!5分って!完全に伸びてる〜!

なんかもう、このありがたさを共有できないの残念すぎるなあ。

ラーメン屋でもアメリカ人のラーメン食べる遅さときたら!

まあ仕方ないんですけどね。みんな違うからね。。

みんな違って、みんないい。。だからね。

だからラーメンは一人で食べるに限るなとつくづく思ったのでした。


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