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NYのデイケアで働くということ(2)

こんにちは。

先週の木曜から私の勤めているデイケアが再オープンしました。少しずつ慣らして行くので、最初の2日は9-12時まで、その後2日は9-3時まで、そして9-4:30のスケジュールになります。夏の間はこのスケジュールで行く予定で、9月から元の8:30-6時になる予定。

ところで、子ども達は予想していたよりスムーズに教室で遊び始めて、安心しました。zoomで毎日顔を見ていたからでしょうか?4ヶ月も会っていなかったので、またセパレーションが大変だと思っていたので、これは嬉しい誤算でした。

でもマスクをしているので、こちらの顔の表情を見せてあげられないのが残念です。まだ言葉を発する前の子ども達とは顔の表情や、声のトーン、ボディランゲージ等を使ってコミュニケーションするので、表情が見えないとその分コミュニケーションが難しくなります。

私は今フローターというポジションで働いています。これは、決まったクラスに担任として入るのではなく、風邪やバケーションで休みの先生の代わり、又は担任がペーパーワークで忙しいときにそのクラスに入るのです。担任ではないので、お便りや年2回の評価も書かなくていいので、その分楽ですが、どのクラスに入るか分からないのと、シフト(3シフトあります)もちょくちょく変わるので、仕事後の予定が立てにくいという面もあります。あと、子どもはやっぱり担任に懐くので、初めて入るクラスだと子どもの警戒心を解くのに時間がかかります。

私は過去3年副担任として赤ちゃんクラスと2歳児クラスに入ったので、今年は少し息抜きしたくてフローター希望にしました。(ちゃんと希望を聞いてくれるところも、ありがたい。)クラスは主担任1人と副担任2人で構成されていて、主担任はフローターにはなれません。

このフローターというポジションですが、日本人学校で働いていたときにはそんなものはなく、いつも人数ギリギリで目一杯働いていました。風邪を引いても、体調が悪くても代理なんていないので、休めなくてきつかったのを覚えています。今も日本の学校はみんなそんな感じではないでしょうか?私の職場はなんと病気の場合無期限で休めます。(三日目からは医者のサインが必要)体調が悪い時は気兼ねなく休めるので、本当にありがたいです。体調悪いときに無理して働いても、自分も辛いし、子供にも悪影響ですからね。

担任として入って一年一緒に過ごすと、子ども達にかなりの愛情を注ぐので、年度が終わってサヨナラする時はいつも泣いてしまいます。それは「こんなに成長したんだなあ」という感慨と、もう一緒に過ごすことはないという寂しさ。そしてこの世界に生まれてきてすぐの本当にキラキラした時間を一緒に過ごせたことへの感謝。いろんな気持ちが溢れてくるのです。

私はいつも0〜3歳児のクラスを受け持つことが多いので、子どもたちはきっと私と過ごした時間をすぐに忘れてしまうでしょう。

でもいつも思うのです。

私がこの子と過ごした時間に注いだ愛情は多分魂レベルで、覚えていてくれるって。そしてそれは時空を超えて、この子が大きくなったときになんとなく「私は大丈夫」って思う基盤を作るんじゃないかなって。

今も昔受け持った子を時々思い出しては、みんな幸せでいて欲しいなって思います。多分そういう思いって、祈りとなって届くように思うのです。

人は成長する過程で、本当に沢山の人に愛情を注いでもらっているのだと思います。だから私も忘れているけど、きっとそうだったのだと思うことにしています。

ちょっと大げさな感じもしますね。私は自分に子供がいないので、そんな風に思うのかもしれません。ずっと成長を見届けられない寂しさを、そう思うことで納得させてるのかも。。。

でもそれで私が幸せな気持ちになるのだから、それでいいかなと思います。



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