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トンネルをぬけたその先に あったもの

今日はおっとりタイプの長男のお話

ちゃかちゃかした性格の姉がいるせいか
もともとおっとりマイペースの彼
心配症 
運動が苦手

そんな様子で5年生までもいろいろあったが
6年生の『組み立て体操』をきっかけに
何かが壊れる
そこから約4年半引きこもる事となるのだ

そう長い長い暗くて長ーいトンネルの入口に立っている事を当時の彼と私はわかっていなかったのだ

小学校6年の途中から不登校
中学校はまったく通えず
高校へ行かずそのまま1年
合計4年半年!家で過ごす事になる

ざっと 1650日
それはとてつもなく長い日々
でも彼の大切な時間も
私の時間も
容赦なく過ぎていく

ひきこもりはじめて
1ヶ月ぐらいの頃
一度だけ母として『学校にいこう』
そういって泣いて訴えた事がある

あとで彼に何が1番辛かったか聞いた時
お母さんに
あの『1度だけ泣かれた時』が辛かった
とそう言っていたのが忘れられない

長くて暗いトンネルは
出口の光がまったく見えなかった

『明けない夜はない』
そう何度も心でつぶやいて
後ろ髪をひかれながら…
わたしは毎日仕事に行っていた

そう仕事がわたしを現実に…
正常な世界へと戻してくれた でも…辛かった
泣きながら訪問看護に行っていた事を思い出す

乗り越えられたのは仕事という別の世界に
つながっていられたからなのだと今は思う

その日々がより一層わたしを強くしてくれた
『母は強し』そう言い聞かせて頑張っていたら
ほんとうに強くたくましくなってしまっていた

その後ひきこもった彼は
スクールカウンセラーさんの紹介で
来てくれたもと教師の方から
勉強を教えてもらっていた
週2回訪問して下さり彼と2人いろいろな話しをし沢山の宿題をだされる
そして彼もそれに答え宿題をこなす
その先生との出会いが彼を変えるきっかけに
なったようにも思う
出会いに感謝しかない

勉強を続けた彼のもとには
以前からの彼の親友が家にきては
『夏休みの宿題』見せて〜と笑
学校にいってない彼に会いにくる
でもその親友の存在は彼にとってとても救いになっていたのだと思う

ずっと続けていた勉強が
彼の精神を保たせたのだとも思う
『勉強はしたい』家でもできると彼は言った

そして4年半後に動き出す彼
定時制高校を休まず3年で卒業
現在はシステムエンジニアを目指す専門学生
すでに国家資格を3つ修得

今の彼は言う
『あの時ひきこもったから今がある』
『あの時の自分がいるから今の自分がいる』
『あれはあれでよかったんやで』と

なんでもその人の捉え方で
その後の人生は変わっていく
過去のどんな出来事も
『なにかしらの意味がある』
長く暗いトンネルも必ず出口はあるのだと
そう強く信じて前に進むしかないのだ

彼から学んだことは大きい
そして『母として成長』させて頂いて
ありがたいと思う今日この頃🐷であった

書き記しておきたかった話でした
ここまで読んで頂いてありがとうございます😭

日々精進
がんばりましょ!

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