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ヨーロッパの非日常的ホテル~⑤バリナヒンチ・キャッスルホテル(アイルランド・コネマラ地方)

シリーズでお伝えしている、私が泊まってみてよかった、ヨーロッパ非日常を感じるホテル第5弾です。

そのホテルの条件とは、次の通り。

  1. 大都会の喧騒から離れたロケーション

  2. ヨーロッパらしい歴史やムードが感じられる

  3. 料金が高すぎず、一人1万円以内で泊まれる(一部例外あり)

今回でいよいよシリーズ最終回。
その舞台は、アイルランド・コネマラ地方の古城ホテルです。


森の中の古城ホテル

その名はバリナヒンチ・キャッスルホテル。
アイルランド西部、コネマラ地方の森の中にひっそりと建つ、16世紀の城を改装した古城ホテルです。

BALLYNAHINCH CASTLE HOTEL
Recess, Connemara, Recess, Co. Galway, アイルランド

コネマラの森の中なので、周りに公共交通機関は通っていません。
最寄りの街クリフトンから、タクシーで10分程でアクセスしました。

ちなみにクリフトンまでは、ゴールウェイから長距離バスで2時間弱です。

今回ヨーロッパの非日常ホテルを紹介するにあたって、3つの条件のもとピックアップしてきましたが、ここバリナヒンチに限っては、3つ目の条件の「料金が高すぎない」というのは当てはまっていません。

私が泊まった時も、1泊140ユーロでした。
一部例外ありとしたのは、このためです。
(なお、一般的にホテルの料金は、季節や曜日によっても大きく変動します。
タイミングによっては、思いがけず高くついてしまうこともあるかと思います)

しかしながら、ここへ来ればお値段以上の素晴らしい体験ができてしまうことは間違いありません。

まずバリナヒンチ城の敷地へ入ったら、その広大さに驚くでしょう。

この先がバリナヒンチ城の敷地

700エーカーもの広大な敷地の中には森が広がり、小高い丘の上に、森を見下ろすように城が建っています。

そして森の中には湖があり、木々の間を小川が流れているのです。

敷地の中の森と湖
小川のせせらぎ

そして平地には、何頭もの馬たちが放牧されています。

草を食む馬たち

なんとこれほどの雄大な自然が、城の私有地の中に納まっているのです。
気分はまさに領主様。

格式ある城内

城の中は領主の居城らしく、重厚な造りになっていました。

執事の仕事机を思わせるようなフロントデスク

共有スペースは、品格あるアンティーク家具が設えられ、落ち着いた空間になっています。

共有スペースの暖炉とソファー

共有スペースがややトーンの落ち着いた配色でまとめられていたのに対し、客室は打って変わって明るい空間となっていました。

客室
バスルームの壁紙がかわいかった
夜客室に帰ってきたとき、ベッドサイドにお菓子が置かれていた。

そして、客室の窓からも森と湖が見渡せるのです。

なんと非日常的な空間でしょう!
こんな贅沢、140ユーロで買えたら安いものじゃないでしょうか。

もちろん、スタッフのホスピタリティーも申し分ありません。

レストランも最高級

城には品格あるレストランがあります。
ただ、そんなに気張らずとも気軽に入れるのでご安心ください。

フレンドリーなスタッフが迎えてくれますよ。

レストランも明るい空間で、森と湖が見渡せた。

コース料理を進められましたが、65ユーロしたので、単品でラムのグリルを注文しました。

コネマラ名産ラム料理
アイルランドは羊の料理が絶品

単品でも、ワインと食後のコーヒーと併せたら40ユーロ近くしましたけどね……。

が、ここのレストランは料理も雰囲気も最高です。
贅沢気分を味わいたかったら、ぜひお試しあれ。

城ステイなんて最高の非日常体験!

バリナヒンチ城は森の中なので、周辺には本当になにもありません。
パブや娯楽施設はもちろん、スーパー1軒、ミニマート1軒ありません。

おかげでアクセスも不便ですが、その分完全に外界から遮断されて、どっぷりと非日常の世界に浸ることができるでしょう。

城に籠もって、心ゆくまで領主様気分、お姫様気分を味わってみませんか?

なお、城にステイするとなると、やや構えてしまうかもしれませんが、スタッフはみなフレンドリーだし、宿泊客もカジュアルです。
変に気を張る必要はまったくありません。
(ただ、最低限のマナーは守りましょう)

今日までヨーロッパの非日常ホテルについてお伝えさせていただきましたが、歴史あるヨーロッパだけに、宿泊施設は古城ホテルとか、古いファームハウスやワイン酒造を改装したりとか、歴史的建造物を活用したホテルが多かったです。

日本でも最近、古民家を利用した民泊や、古民家カフェが流行っていますね。

古い不動産を活用し、観光のコンセプトとするのは、とてもよい取り組みだと思います。

では、今回をもってヨーロッパ非日常的ホテルシリーズは終了とさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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