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24歳、鬱病になる。ー<68>双極性障害

私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。

鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。

自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。


前回の記事では、精神的に未だしんどい生活を送っていることについて書きました。今回は、そんななかで、あるテレビ番組で目にしたことについて書き記していきたいと思います。

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私は毎週欠かさずに録画しているテレビ番組が1つあります。それは、BS朝日で放送されている「町山智浩のアメリカの今を知るTV In Association With CNN」。私は映画評論家の町山智弘さんを大変に尊敬しており、またシンプルにアメリカ情勢のリアルを一番良く勉強することができる番組なので、かれこれ視聴を続けて3年になります。

その番組の8月11日の放送回のことでした。非常に気になる回として、鮮明に私の記憶に残っています。

その時の特集内容は、ハリウッド俳優たちの慈善活動についてでした。ミラ・クニスのウクライナ支援や、ショーン・ペンの災害支援などの様子が映し出されていました。

また、大女優グレン・クローズの活動もピックアップされていました。彼女の活動は、精神疾患に対する差別をなくす啓発活動でした。

彼女の活動の発端は、妹の存在でした。彼女の妹は"双極性障害"であったというのです。その"双極性障害"という精神疾患について、私は名前くらいは知ってましたが、具体的なことについて当時はほとんど知りませんでした。

しかし、妹について語るグレン・クローズのインタビューを聴いて、ハッとしました。

グレン・クローズ
「ある時、妹が私に打ち明けました。どうしても自殺願望を止められない日があるのだ、と」

私と同じだ…と思いました。

双極性障害とは、別名"躁鬱病"といわれ、断続的に躁状態と鬱状態、つまり非常に精神的にテンションが高い時と、死にたくなるほどネガティブな気持ちになる時が訪れる精神疾患のことでした。

退職してからの日々は、まさに双極性障害の症状と当てはまりました。狂ったように小説の執筆に夢中になる日もあれば、何もやる気にならない日もがありました。そして何もやる気にならない日になると、たびたび「自分なんて生きる価値がないのではないか?」「どうやったら、誰にも迷惑を掛けずに死んでしまえるだろうか?」なんてことを考えてしまうことがありました。

私はその時初めて、自分は病気かもしれないと本気で考え始めました。しかし、病院に行こうとは思いませんでした。そのときはまだ、たとえ病院に行っても何も解決にはならないだろうと思っていたからでした。それよりも、ゆっくり休んで回復に努めることが一番の薬だと信じていたのです。


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