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【158.水曜映画れびゅ~】"Challengers”~C'mon!!~

"Challengers”チャレンジャーズは、6月7日から劇場公開されている映画。

ルカ・グァダニーノ監督、ゼンデイヤ主演の作品です。

あらすじ

人気と実力を兼ね備えたタシ・ダンカンは、絶対的な存在としてテニス界で大きな注目を集めていた。しかし、試合中の大怪我で、突如、選手生命が断たれてしまう――。選手としての未来を失ってしまったタシだったが、新たな生きがいを見出す。それは、彼女に惹かれ、虜となった親友同士の2人の男子テニスプレイヤーを愛すること。だが、その“愛”は、10年以上の長きに渡る彼女にとっての新たな<ゲーム>だった。はたして、彼女がたどり着く結末とは――。

公式サイトより一部改編

テニスが繋いだ三角関係

タシ・ダンカンは、元女子テニスのジュニアチャンピオン。しかし大学時代に負った怪我によって現役を退いた。そして現在はトップテニスプレイヤーであり、夫であるアートのコーチをしていた。

アートは全米オープンを制覇することで、生涯グランドスラムを達成する。しかし1年前の手術の影響で思うような成績が残せず、自信をなくしていた。

夫に自信を取り戻させようとするため、タシはアートを若手プレイヤー中心の大会(通称“チャレンジャー”)に参加させる。その大会で出会ったのが、アートの親友であり、タシの元カレであるパトリックだった。

決勝でのマッチアップとなったアートとパトリック。その姿を見守るタシ。テニス越しに、3人の想いが交差する。

ルカ・グァダニーノ×ゼンデイヤ

本作の監督は、『君の名前で僕を呼んで』(2017)で知られるルカ・グァダニーノ

イタリアの避暑地でひと夏を過ごした青年2人の美しい恋物語を描いた『君の名前で僕を呼んで』は、アカデミー賞にて作品賞を含む4部門にノミネートされ、脚色賞を受賞しました。

また2022年には、ティモシー・シャラメと再タッグを組んだ『ボーンズ アンド オール』で、グァダニーノはベネチア国際映画祭の銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞しました。

そんなグァダニーノ監督と初タッグとなるのが、本作主演のゼンデイヤ。MUC版「スパイダーマン」や「DUNE」シリーズなどで今やもう超人気俳優ですね。

上記のような映画への出演が印象的なゼンデイヤですが、演技力は折紙付き。2019年からHBOのテレビドラマシリーズ『ユーフォリア/EUPHORIA』で主演を務め、同役でエミー賞を2回(2020・2022)、ゴールデングローブ賞(2023)を1回受賞しています。

これまで若手俳優の隠された才能を引き出してきたグァダニーノ監督らしく、本作ではゼンデイヤだけでなく、ジョシュ・オコナーマイク・ファイストの3人の演技が光ります。

C'mon!!

そんな本作で描かれるのは、“10年を超える三角関係の行く末”。

アートとパトリックのテニス対決、そしてそれをじっと見つめるタシ。その描写を軸としながら、物語は何度も過去を回想します。

初めて3人が出会った時、タシとパトリックが付き合った時、タシがケガした時、そして昨夜…。

そして全ての過去が現在に繋がった時、タシは叫びます。あの叫びは、一体どんな意味だったのでしょうか…?


前回記事と、次回記事

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次回の更新では、劇場アニメ『ルックバック』を紹介させていただきます。

お楽しみに!