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24歳、鬱病になる。ー〔163〕当たり前が当たり前に

私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。

鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。

自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。


前回の記事では、6回目の受診について書きました。今回は、そんななかでついに体調の復活が大いに近づいたことを書き記していきたいと思います。

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体調も安定し、noteも再開し、精神的な状態はかなり復活してきました。そして、定期的に映画を観に行けるようにもなっていました。ただ、2時間前後ずっと動く映像に集中するというのは、やはり疲れました。

ある日、『エンパイア・オブ・ライト』という映画を観に行きました。サム・メンデス監督で、アカデミー賞にもノミネートされている作品だったので、すごく楽しみにしていました。しかし1時間くらいで集中できなくなってしまい、ちらちらと何度も腕時計を見てしまいました。

「まだ完全に回復していないのか…」と、がっかりしました。しかし、時はオスカーシーズン真っ只中。次から次へと観たい映画が公開される中で、がっかりしている時間はありませんでした。「観たいものは観たい」ですし、何より以前のように映画を観に行くまでに体調が悪く事はなくなったので、とりあえず観に行って、集中できなければそれまでと割り切ることにしました。

『エンパイア・オブ・ライト』を観に行った翌日、次は『バビロン』を観に行きました。デイミアン・チャゼル監督、そして私が大大大好きなブラッド・ピットが出ているということで、こちらもめちゃくちゃ楽しみにしていました。

ただ問題は映画が3時間もあるということでした。昨日は映画が始まって1時間で集中力が切れてしまっていたのに、その3倍も耐えれるのかという一抹の不安を抱えながらシアターに入りました。

結果的に、『バビロン』をめちゃくちゃ楽しむことができました。最初っから最後まで丸々3時間、一切集中力が途切れることはありませんでした。それというのは、何より『バビロン』が私好みド真ん中の映画だったことなのです。

大好きなものなら、どんなに長くても苦痛ではない。そんな当たり前なことが、私にとっても当たり前に戻って来たことがとても嬉しかったです。


記事のバックナンバーなどは、こちらのマガジンでまとめていきます。