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24歳、鬱病になる。ー(207)ゴール

私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。

鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。

自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。


前回の記事では、翻訳学校に復学してからの生活について書きました。今回は、11月に受診に行ったことについて書き記していきたいと思います。

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アルバイトを始めて以降は、月1度のペースで受診に行っていました。受診と言っても、最近は順調に回復しているので、先生と10分ほど世間話するだけになっていました。

回復の兆候がなく薬を変えた時、抗うつ剤に睡眠薬、それと抗うつ剤の副作用を抑えるための胃腸薬が処方されていました。回復が見られるようになってから、まず胃腸薬がなくなり、8月あたりからは睡眠薬の処方もなくなりました。

そして11月の受診のことです。最近人気がある映画の話など、いつも通り世間話をした後、先生は言いました。

「それでですね、アルバイトを始められたのが5月という事になります。この時点で、鬱状態からほとんど元通りへ回復したと思われます。そこから数えても、そろそろお薬をやめてもいい頃だと思います」

先生は笑顔で言ってくれました。しかし一転して、神妙な顔になり続けました。

「ご希望であれば、年内で薬をやめることも可能です。ただですね、これから冬になります。寒くなれば、やはり再発の危険性があります。用心するなら5月まで、つまり回復してから1年間は飲まれるのが理想ではあります」

そういったこととともに、再発のリスクについて医学的な根拠も述べてくれました。その説明に納得できたし、先生と世間話するのは好きでしたので、私は5月まで薬を飲むことにしました。先生も、安心した顔をしました。

「なら、またしばらくは受診をお願いします。ただ、かなり回復されていると思いますので、これまで毎晩1錠だった抗うつ剤の量ですが、半錠でも大丈夫だと思います。どうですかね?」

「それなら」ということで、半錠にしてもらうことにしました。

思えば、初めてメンタルクリニックに来た時は、人生に絶望し、死が目の前まで来ていました。それから約1年、ようやくゴールが見えてきたことを心から嬉しく思いました。


記事のバックナンバーなどは、こちらのマガジンでまとめていきます。