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24歳、鬱病になる。ー<54>後処理

私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。

鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。

自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。


前回の記事では、退職してからの初日、好きなことを好きなだけすると心に決めて優雅に1日を過ごしたことを書きました。今回は、そんななかとはいえ、仕事の後処理も行っていたことについて書き記していこうと思います。

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退職を代行してもらったからといって、それで後は全部知らんぷりというわけにはさすがにいきませんでした。私の手元には社用スマホや社用パソコン、そして健康保険証があるわけで、最低限でもそれらを会社に返還する必要がありました。

それと同時に、私の受け持っていたクラスの引継ぎもやっておいた方がいいのではないかと思われました。なので、コンビニでUSBメモリを買ってきて、引継ぎ資料を制作しようとパソコンに向かいました。

しかし、しばらくしてからすぐに引継ぎ資料の制作を諦めました。私には、そんな気力はもうありませんでした。退職してから数日経っていたとはいえ、身体の方は依然として不調であり、辞めた仕事に再び立ち向かうメンタリティが皆無だったのです。

我ながら”社会人として失格”すぎるなとは自覚していましたが、特段に先方からの要望もなかったので、引継ぎはもう勝手にやってくれと丸投げしました。その代わりに、退職代行業者が用意してくれたA4ペラ1枚の引継ぎ・要望書用のテンプレに、「急な退職の申し入れで申し訳ないです」「何か引継ぎに必要なことがあれば、代行業者を通してお伝えください」と添え書きして送ることにしました。

ちなみに、そのテンプレートには、タイピングではなく、直接手書きで、手紙のような感じで上のようなことを書きました。退職した会社といえども、礼節を持って丁寧な文字で書こうと努めましたが、全文書き終えたあとに見返してみると、なんとも汚い文字が羅列されていました。さすがにと思い、もう一度書き直しましたが、結果は同じでした。それは、手に力が入らなかったためでした。やはり私の身体はおかしな状態にあると、その時再認識をしました。

仕方がないので、その汚い文字を連ねたA4用紙と、社用スマホと健康保険証、校舎の鍵諸々を大判の茶封筒に押し込んで、段ボール詰めにした社用パソコンとともに事務所へと郵送しました。実際のところ、近くの校舎へ直接届ける方が簡単ではありましたが、辞めた身である以上、そんな気まずいことはしたくないので、郵送することが結果的に一番効率的な方法でした。

郵送から数日後、代行業者を経由して、諸々の郵送物が届いたことを報せる連絡がありました。そしてその他の要望はその後も特に連絡がなく、結局のところ私の退職後の後処理はそれで一通り完了したこととなりました。

これで綺麗さっぱり会社とは関係を断然できたことになりましたが、あまりにもあっさりしすぎていたこともあって、それを実感できたのはしばらく経ってからのことでした。


記事のバックナンバーなどは、こちらのマガジンでまとめていきます。