【148.水曜映画れびゅ~】"The Iron Claw”~兄弟の絆~
"The Iron Claw”は、4月5日から日本公開されている映画。
A24製作、ザック・エフロン主演の作品です。
あらすじ
悲劇の物語
フリッツ・フォン・エリックは現役時代、プロレスの頂点を目指した。しかし、志半ばでその挑戦は途絶えた。
現役を退いて数十年後、フリッツは自分の夢を息子たちに託した。
まずは次男のケビンをテキサスのチャンピオンに。それに続いて、三男デビッド、四男ケリー、五男マイクをプロレスデビューさせていく。
ケビンは父からの期待に応えようと、日々鍛錬を積み、輝かしいキャリアを築いていく。ただケビンは実績以上に、兄弟でリングに立てていることに誇りを持ち、そして喜びを感じていた。
しかし、そんななかでフォン・エリック家に数々の悲劇が襲う。
呪われた一家
1980年初頭、アメリカ プロレス界を席巻したフォン・エリック家。日本にも来日し、日米で人気を博しました。
そんな輝かしい実績を重ねる一方で、数々の悲劇に見舞われ、"呪われた一族"と称されました。
そんな一家の物語を、A24製作で映画化。かつてフォン・エリック家に魅了された俳優陣が、伝説のレスラーたちを演じました。
特に主演を務めたザック・エフロンの熱演ぶりには、ケビン・フォン・エリック本人も感動したとのことでした。
そのほか、ジェレミー・ホワイト(『一流シェフのファミリーレストラン』)、ハリス・ディキンソン(『逆転のトライアングル』)、リリー・ジェームズ(『イエスタデイ』)など売り出し中の注目俳優がこぞって出演しています。
さらに父親役を務めたのは、『マインドハンター』で知られるホルト・マッキャラニー。これが、本当に本人そっくりでしたね!
兄弟愛
プロレスが題材ということで、男臭い、暑苦しいイメージを本作にもたれる方も多いのではないかと思います。その点に関して、強く否定するつもりもありません。
しかし、本作の主題はプロレス一家の単なる成功物語ではありません。
この映画で描きたかったのは、兄弟愛。父親に束縛され、プロレスラーになるしか将来を選べなかった兄弟たち。それでも、ともにリングに立てる喜びを次男のケビンはかみしめていました。しかし、”フォン・エリックの呪い”がケビンを襲います。
それでも…
決して壊れることのない兄弟の強い絆を目の当たりにして、目頭が熱くなりました。
・・・
「コナン」や「ブルーロック」の影響で上映数がなかなか確保されていない本作。しかし、本当に胸アツくなる大傑作なので、ぜひ多くの方にご覧になっていただきたく思います。
前回記事と、次回記事
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次回の更新では、今年の米アカデミー賞で作品賞・脚本賞のノミネートされたPast Livesを紹介する予定です。
お楽しみに!