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お手本

2021年。
年が明けた最初の更新がこの一脚になったのは偶然だけれども、デンマークモダンデザインの歴史をつくったと言っても過言ではないコーア クリントが教会のためにデザインしたこのチェアは、凛とした佇まいやクリントというデザイナーの歴史的な立ち位置を考えると、新年のスタートにとてもフィットしているように感じる。

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彼のデザインしたアイテムの多くは英国クラシック家具をリデザインし、その佇まいを帯びた気品あるものがほとんどだけれど、このチェアは彼ののちに続く黄金期の名デザイナーたちが主な仕事とした、庶民の暮らしに根ざすモダンデザインのお手本的な存在。
とてもカジュアルで、繊細というより安心感という言葉が似合う。
それでもこの凛とした空気感を纏わせるのは、きっとクリントの人間性が出ているんだろうなぁ。

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