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キャリアにつながる職場自治活動
組合員の自律的なキャリア形成への取組みが重要な組合活動テーマとなっている昨今、何から手を付けていくのか?その導入としてお勧めの一つが職場自治活動です。
職場自治活動とは、文字通り組合員が主体となって自分たちの職場を自分たちで治めていく活動です。
各労組の職場自治活動では、職場集会などを通じ職場内の諸問題を取り上げ解決するためにみんなで話し合い、さらには職場の労使で話し合った内容を検討し、より良い職場に向けた意思決定と実際の行動を促進するものです。
この一連の活動を通じて得られるものは、自律的な職場運営が実現することによる組合員一人ひとりに当事者意識と働きがいや生産性の向上です。
私が以前担当した某機械メーカーの製造現場で働く30歳の組合員を対象とした労使共催のキャリアデザイン研修で、「職場からの期待と自身のキャリア」について考えるワークショップでの一コマです。
参加者の部品製造に従事する組合員が「自職場の軽微な設備トラブルであっても、設備管理部へ修繕を依頼することで生産性にロスがでる」そこで、「設備管理部への貢献と、設備トラブル時の修繕能力向上により生産性に貢献することで顧客価値を追求するために『設備修繕マニュアル』を学習する」という目標を立てました。周囲からの期待と自身の貢献したい思いが重なりあったところに、自身のキャリアに繋がるような目標が生まれました。
このような「職場からの期待×貢献したい自身の思い=目標(キャリア自律)」となっていくストーリーを、組合活動によって創造していくことをお勧めします。
今一度、職場委員・リーダーを主体とした組合活動の仕組みを見直し、職場集会や職場労使協議会などの再構築に取り組んでみてはどうでしょうか。従来の活動の仕組みに今求められるテーマを掛け合わせることが組合活動の成果を決める鍵になります。
淺野淳
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