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【観光】観光学研究の発展

こんにちは。新小樽少年です。
前回の記事が思ったより反響があったので驚いています(笑)
読者様の知的好奇心が刺激されたら幸いです。

さて今回は観光学を研究することでどのような影響がでるのかを考察していきたいと思います。例えば、先行研究と比較しながら、観光客の観光動向を研究することで、どのような経済効果が得られるのかみたいなことです。

他にも「修学旅行の前後で生徒の学力はどのように上がるのか」みたいな研究に応用できるわけです。これは私が適当に思いついた仮説です。(笑)

順を追って考察していきましょう。

1.観光の多面的側面

観光にはどのような特性があるのでしょうか。前回の記事では「観光客」について取り上げましたが、「観光」自体を形成する側面(要素)・影響をいかにまとめました。

①観光の行動的側面
観光は居住地と目的地間の移動を伴うため、空間移動の形態が存在する。
また観光者の行動は様々な要因(学歴や年齢など)に左右される。

②観光の立地的側面
自然や文化地域の景観は観光の発展に大きく左右する。

③観光の影響的側面
観光地の発展を通して、地域経済を潤したり、産業の発展につながることは今日の京都や北海道などを見ればよく分かる。

④観光の計画的側面
観光は経済的な効果を高めるため、環境への負担を減らすためにも、土地利用計画が必要となる。

これらの研究結果は行政・民間経済的な方策への基盤となります。
利益やGDPといった経済的な効果に加え、環境との両立が求められるため、観光研究は政策決定に大きく関わってくると言える。

2.観光地理学の発展

観光地理学の研究は20世紀初頭にドイツから始まりました。
当初は自然・文化的空間要素の影響に関する研究観光地域の地図作成が主でした。

そしてドイツの観光地理学者のポーザーは観光における3点の地理学特有の問題を提示しました。

①観光はどのように自然・文化的景観を形成し変化させるのか
どのような空間的・時間的構造が異なる観光形態を形成するのか
③観光の目的地と客の居住空間にはどのような空間的・機能的な関係が存在するのか

ちょっと難しいですね…
①は観光が観光地やその地域にどのような影響を与えるのか
②はどのように観光地は形成されるのか(人的要因なのか環境的要因なのかみたいな...)
③これは観光地と居住空間の機能的相関性のこと(なのか?)

みたいなことを言っていると思います!(笑)

そして地理学的視点から観光学の研究は進み、観光地の重要な立地特徴として、経済活動に不向きな地方や人口の少ない地域が好まれることが明らかになりました。

これに加えてその周辺地域が新しい余暇活動の中心地になっているということが分かりました。これは研究対象を広げることにつながりました

3.まとめ

観光地理学は間違った観光発展を回避しながら、可能な限りで経済発展を進める応用的な学問です。

その発展は20世紀初頭までさかのぼり、文化人類学や社会学を超えて、研究対象が広がりました。

観光地理学は現在でも発展しており、発展途上国における観光効果の調査や、観光業による環境負荷を明らかにした論文などがあります。

(日本の著者ではこんな面白そうな論文がありました!)

次回は「観光市場はどのように発展し、変化したのか」について取り上げます!!お楽しみに!!

新小樽少年

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