HIPHOPブーギーについて

本日、小説「HIPHOPブーギー」全話の投稿を終えました。拙い文章だったと思いますが最後まで読んでいただいた方にはお礼を申し上げたいと思います。

この小説は僕の実体験を元に書かせていただいております。18歳から20代後半まで、僕は音楽活動をしていました。DJから初めて、途中で友人とHIPHOPユニットを組み、楽曲制作とラップを担当していました。主人公のワールドはその時に組んでいた友人をモデルにしています。彼は本当にHIPHOPが好きで、常にノートにラップを書いていて、紛れもないB-BOYでした。彼とはデビューを目指して楽曲制作をしていました。日本の音楽業界で受け入れられるにはどんな曲と歌詞を書いたらいいのか。毎週末二人で時に喧嘩もしながら楽曲を作った日々は僕にとって大切な思い出です。今では彼は結婚して子供がいまが格好はB-BOYのままで時折、いい音楽をお互いに教えあったりしています。

僕らの世代の高校時代は、ジャパニーズヒップホップが全盛の時代だったと思います。Dragon Ashがラップ表現の格好良さを示して、ベテランのジブラやライムスターも人気で、R&BもミーシャやUAやACO。sugarsoulも出てきてとても盛り上がっていました。誰もが渋谷にたむろしてレコード店を周り、クラブにもよく通っていました。そんな時代の雰囲気と「日本の音楽業界とHIPHOP」と言う不変のテーマの中で苦悩するB-BOYの青春を描きたいと考えて書き始めました。

ラップの歌詞を書くところは正直恥ずかしさもありましたが、やはりHIPHOPはラップがありきですし、書きたいものと、求められるもの、の違いをわかりやすく表現するために思い切って歌詞をそのまま載せることにしました。出てくるラッパーの名前は実際のアーテイストからもじってつけていますので、知っている方はイメージがしやすいかなと思います。

HIPHOPを目指す若者の挫折と成功を描いた青春ストーリー。青臭いですが書いていて、僕自身がワールドとサーバイブのような青春を過ごしたかったなと、ちょっと切なくなったりもしました。

今の時代、もしかしたらあまりHIPHOPを題材にした小説はリアリテイがないかもしれませんし、世代が違う方は共感ができないかもしれませんが、もし読んでいただけたなら感想等いただければ幸いでございます。

僕は37歳のサラリーマンです。こらからnoteで小説を投稿していこうと考えています。 小説のテーマは音楽やスポーツや恋愛など様々ですが、自分が育った東京の城南地区(主に東横線や田園都市線沿い) を舞台に、2000年代に青春を過ごした同世代の人達に向けたものを書いていくつもりです。