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小説「リーマン救世主の憂鬱」

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リーマン救世主の憂鬱 あらすじ 「加藤生留は35歳。独身で仕事にやる気のないサラリーマン。とにかく働きたくなく、やりたいこともないし夢もないし彼女もいない。 でも彼には唯一趣味…
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#恋

小説「リーマン救世主の憂鬱」 第15話

 仕事が忙しすぎる。アホみたいに会社にいる時間が長くなってしまった。  もちろんこの原因…

SONE
4年前
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小説「リーマン救世主の憂鬱」 第7話

「千里さんは千里眼持っていて、会社を経営されているんですよ」  神父からの聞いたプロフィ…

SONE
4年前
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小説「リーマン救世主の憂鬱」 第6話

 新郎新婦が披露宴会場に木村カエラの曲をBGMにして入場してきた。参列者は笑顔と拍手で迎…

SONE
4年前
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小説「リーマン救世主の憂鬱」 第4話

 六本木駅からクラブに向かって歩き出すと知った声に呼び止められた。  「おい。加藤。何や…

SONE
4年前
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小説「リーマン救世主の憂鬱」 第3話

 神父に出会ったのは1年前のことだ。  投稿することもなく、友人の近況報告をみるだけにし…

SONE
4年前
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小説「リーマン救世主の憂鬱」 第2話

 金曜の夜。20時を過ぎた繁華街は仕事を終えた開放感を纏った人々で溢れている。そりゃそうだ…

SONE
4年前
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小説「リーマン救世主の憂鬱」 第1話

 同期の谷山が会議室から出てきた。予想していた通り、その表情には怒りと落胆が入り混じっていた。  後ろに続く上司の山園は無表情だが、いつもより少し顎が上がっているように見える。「若造が。言ってやったぜ」的な雰囲気が滲みでいて、会議は山園の圧勝だった事が聞くまでもなくわかった。  谷山。気持ちはわかるよ。お前が会議室に入る前に語った会社の体制やアルバイトに対する待遇の悪さは俺も思うところだし、お前の提案は正しい。正義だ。  それに、上司の山園はクソみたいにつまんなくてめんどう