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どんな分野もそつなくこなせるようになった理由

結婚式をメインに撮ってるフォトグラファーのjunichiです。
今回は今までの写真撮影の流れとどのタイミングでジャンル問わず事を請け負うようになったかをご紹介します。長くなります・・・

もともと食品関連の営業を5年、大手IT関連の商社に5年努めて、フリーランスになりました。社会人経験10年目でした。
辞めた理由は本当にやりたいことではなくなんとなく給料をもらうためにやってました。まぁこの考え方はあまり良くないかと・・・

フリーになってからはウェブを作りながらギリギリの生活でした。2年目で先輩から会社のウェブ関連を全て見てくれといわれ、固定の収入が入るようになりました。少し楽になる。その間、バイトもしました。

しばらくすると時計の撮影をやれという依頼が入り、撮影を始めました。
時計の物撮りなんてかなり難易度の高い撮影になります。
でどうにもならず、youtubeとか見漁ってもうまくいかず、仕事して撮影をするしか無いと思いました。
その時に結婚式のスタジオがカメラマンを募集していて、応募しました。
そこの会社から連絡をもらったときはちょうどお客様とゴルフしていたときです。最終ホールで電話がかかってきてやり取りしたことを覚えています。
ちなみに当時はnikon D7200を使ってました。(今はキヤノンユーザーです)

アルバイト情報サイトとかではなく、その会社のオフィシャルサイトから応募しました。

スタジオ所属生活1年目から3年目ぐらいまではひどいものでした。
(僕の技術が)まず基本を叩き込まれます。年齢が上でも下からガッツリ言われます。今となってはありがたいものです。それがなければ今は無いと思ってます。

当日の結婚式撮影でjpeg出しの何枚以内というルールがありました。
結婚式1席で指定枚数以内で帰ってこないとならないんです。
結構しんどいルールですが、これには意味があって

セレクト時間の高速化、余計なものは撮らずに狙って撮影(構図)と
今と2000枚以上が普通なんで昔は結構厳しかったです。

撮る写真がオーバーになり飛んでしまったりしたらもう救えません。
暗すぎても画像処理しても汚い写真になります。今みたいにAIでどうにかするとかないんです。適で撮るしか方法はないんです。

営業撮影をするなかで基本を叩き込まれ、しばらくしたら私をスタジオに採用してくれた責任者がスタジオをさりました(会社をやめた)
次にきた責任者がかなりレベルの高い人で、(元いた責任者もレベルは高い)一度撮影から外されて、撮影の動きや撮影方法を学び直しました。おそらくそこで使えないカメラマンから戦力カメラマンに変わったと思います。

撮影にの動きに余裕が出たため、今度はコミュニケーションに力を注ぐことができるようになりました。またスタジオにいたおじさん社員カメラマンの親族集合写真の声掛けが面白かったので真似してみました。

なんか勝手に笑ってくれるようになったので、これは使えるとなり、今に至ります。

いろんな失敗と教えてもらうというよりも、現場を見て、学んだ感じです。
教えてくれたことはその場では理解ができませんでした。
でも業務を勧めていく中で、そういえば「こんなこと教わったな」となり
不思議と体が動くようになります。

体が動くようになると、撮影ポジションにまで到着するのが早くなり、
一瞬ですが、撮影前の確認事項がファインダーの中の情報を確認します。
シャッタースピードとか感度、絞り、トータル露出、最終の構図みたいなものを一瞬で判断できるようになりました。

撮影に余裕が出てきたので一緒に入る動画フォトグラファーを気遣ったり、当日業務をこなす仲間を気にするようになったりしていきました。

そうすることでその式場での安定に撮影できるカメラマンとして認知され仕事がやりやすくなりました。

その頃、物撮りの時計も結婚式場で鍛え上げられており、商品を固定する工夫、ライティングの工夫、テザー撮影などそつなくこなすようになってました。途中に婚礼が無い時はサッカーを撮ったりスポーツ撮影やその時計屋さんの発表会でステージ撮影、その頃からスクール撮影を始めました。

スクール写真は奥が深くて普通に残すことはできるのですが、
「早く」「楽に」「正しく」を突き詰めると結構たいへんだな思いました。
スクールには式典系の撮影があります。
集合写真でもすごい人数のときとかありますし、証明写真(個人)を撮影することもあるので、モノブロックを使い撮影するときもあります。

婚礼で鍛えられてるので、なんとなくこんな感じで撮影しても学校からもその会社からも喜ばれるようになりました。
しばらくしてバイト状態だったカメラのスタジオを辞めました。
もちろん「円満退社」です。
お金をもらいながら、勉強、トレーニング、実践での勉強をさせてもらったんです。本当に思いますが、良い経験でした。
もちろん、戦力となってからも、育てて頂いたのでしばらくはギャラが安くても撮影してました。そろそろ恩返しも良いかなと思ったタイミングです。

外注の結婚式フォトグラファーとして1年と少し外部の会社で撮影しました。以前鍛えてもらったスタジオでの経験があったため、一番最初だけ導線をみて、あとは一人で撮影でした。

どんな式場に行ってもとりあえずどうにかできました。基本余裕があるんで、どんな変化球がきてもなんとかこなすことができました。

しばらくしたら元いたスタジオから声がかかり、外注フォトグラファーとして今に至ります。もちろん外注なのでギャラも上がりました。

私の経験では、上手い人をみて勉強し、上手い人の写真を見て、体で覚えて、わからないことは先輩に聞く、あと自分の写真をもらって嬉しいかどうかを追求しました。お客様が撮れない写真を代行して撮影させてもらっているということを念頭に撮影を日々しています。

今ではここまで育ててくれる結婚式場のスタジオも少ないと思います。
スナップだけならばあるかもしれません。
大型ストロボを使ったり、成人の前撮りをしたり、
大型設備による光の演出があったり、他ではできない経験をさせてもらったと思います。

あといろいろな分野スタッフとも交流が持てます。バンケット、衣装や美容師、サービススタッフなど・・・

多分「写真館」を開いてもどうにかできるでしょう。(経営は別)
私には本業のあるため、現在はその選択肢がありませんが、本業がなければスタジオ経営も面白いかもしれません。

昔は師匠につくアシスタントとかスタジオマンとか婚礼スタジオ勤務や写真館勤務などへてカメラマンの道があったと思いますが、今では独学の人も増えてきて撮影スキルが差がついているのも事実です。
もちろん独学でもめちゃうまい人はいます。ベテランでも下手くそな人はいます。

自分はこの婚礼スタジオの出会いがありすごく良かったと思っています。
勉強して1人前になりたいというのであれば婚礼スタジオに勤務するのも悪くない選択肢の一つだと思います。

長々とご覧くださいましてありがとうございました。


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