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シルバーフィットネスで"理学療法士の強み”は必要なのか?

私が勤務するエバーウォークフィットは、

理学療法士がサーキットトレーニングを指導する施設です。

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このエバーウォークフィットで2年間サーキットトレーニングを指導していて重要だと感じることを今回は書いていこうと思うのですが、

結論から言うと、


業界内でよく聞くような

「理学療法士の強み」を打ち出しすぎてもうまく行かない

ということです。


"理学療法士の強み"本当に必要?


まず、前提としてエバーウォークフィットに来る利用者様の特徴として

・平均年齢70歳
・整形疾患などの既往有りの65~85歳の方がメイン
・18時以降は仕事を終えた40.50歳代の方が多い。
・運動をしたことがない。

という点があります。

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約8割は、入会時に

「運動は大切だってわかっている。けどなかなか勇気が出なかった」

「ちょっと腰や膝が痛くなってきたから、さすがに運動しなきゃと思って」



といったワードを話されます。



要するに

運動初心者の高齢者の方がほとんどです。




こういった方に対して、まずは運動の習慣をつけることが重要になります。




その際に、俗に言う"理学療法士の強み"である

その方への動作分析や正しい運動フォームの指導が重要なのは大前提。

理学療法士として、ここは出来て当たり前です。



が、



運動の習慣をつけることが重要であるので、

一番大切なのは重要なのはそういった面ではなく、


①目標設定

②褒めること

③楽しく、みんなと一緒に頑張る場所というイメージを作る

このあたりだと感じています。




以下に簡単に理由を書いていきます。

①目標設定
ただただ、目標もなくスクワットだけしていても続きません。
何かに対して向かっていることが重要です。

旅行、お孫さんの運動会に歩いていく、みんなと歩くときに遅れないように

などなど目標はそれぞれですが、しっかりと内面的な目標設定を行い、
そこに向かっていく実感を提供することが運動を行う上では重要となってきます。

ふなつさん



②褒めること
これ、日本人特有ですがなにかと減点方式をつける傾向はどの分野でもありますよね。

ジムやリハビリも例外ではなく、課題を見つけてそこを指導というのがメインになると利用者様もなかなか前向きになれません。

なので、褒める9割/運動修正1割くらいがちょうど良いと思っています。

以前、利用者様が

「家では娘に怒られてばっかり。ここでは褒められるから嬉しいわ」

と言っていてそのときの表情がとても印象に残っていて、その方は2年間継続して運動を続けています。



③楽しく、みんなと一緒に頑張る場所というイメージを作る

目標があって褒められてもやはり1人ではなかなか運動は続かないものです。
やはりみんなで楽しめる環境が大事で、利用者様同士が仲良くなったり励まし合うお手伝いをする環境づくりもフィットネスでは重要です。



と、ここまでお読み頂いた方はお気づきだと思います。

この3つの要素は理学療法士である必要はないのです。


僕も、"理学療法士として"というよりも、
上の3つの要素を前面に出し利用者様にアプローチする時間が多いです。



予防分野や、フィットネス分野に興味をお持ちの理学療法士の方にこの辺はぜひお伝えしたい部分だったので今回はこういったことを書いてみました。

いろいろな意見があると思うので、どしどし頂ければ嬉しいです!


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