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まずは「Comfort Zone」から一歩出て、note書いてみる。

今回のNoteの目的:
1) Comfort Zoneとは何か?なぜ必要か?を知ってもらう
2) ついでに少し自己紹介。祝、初noteですので 笑

皆様こんにちは。ほとんどの方初めてだと思います。無名にも関わらずNote開いていただいたことにまず感謝いたします。

中村 淳一と申します。元々は外資系消費財メーカーのP&Gの方で15年、一昨年よりInstagram / Facebookの方で働いています。自己紹介は後述させていただくとして、共通点としてはどちらもグローバル企業、女性が非常に多い会社だったりします。またトレーニングが多いことでも有名です。

今回のnoteの背景:
(1)今回徳力さんが書かれたこちらのnoteを見て、初noteを書いてみることにしました。今までの人生でブログとかも書いたことはなく、メンタルバリアーが相当高かったです。が、以下の記事読んで、「そっかー、自分へのメモのつもりで書けばいいんだ!」「メディア観点で書く必要ないんだ」ということで大分バリアーが下がったので本日に至ります。せっかくなので、誰かの役に立てばいいなー、と思っています。

(2)ではなぜ「Comfort Zone」にしたのかというと、もちろんnoteを書くという自身への動機のリマインダーのためでもありますが、こちらのNews Picksの記事を昨日読んだのも影響大きかったですね。

有料記事だと思うんで、内容を私なりに簡単にだけかいつまんで話すと、
1)過去:経営戦略論の歴史として、元々は情報の非対称性もあり「合理的に経営すること」自体が差別化要因であった。特に戦略系コンサルやいわゆるマーケティングフレームワークの導入によりその差別化が容易にできた。
2)現在:ところが時間が経つとともにその知識自体はコモディティ化し、実行力が差別化要因になる時代に突入した。そのためには社員全体へ同じヴィジョンを共有したりしながら、一人一人同じ方向で実行するためのしくみ作りとその実行が必要である。結果リーダーシップ論が重要になってきた(あー、このテーマもいつか書こう、特にFacebookとP&Gでの違いとか)
3)未来:今後はAIが台頭。その中で人間の出来る価値あることを模索する時代へ。業務効率化はある意味計算でできることでAIが置き換わるだろう。結果クリエイティビティと人間関係のスキルが重要視される。一方でそれらのスキルは個々人のスキル、そして結果が激しく差が出るエリアである。
4)提言:こんな時代何らかの能力で突出するのが求められる。自分の強みを見極めていかないといけない。またそれを伸ばすためにはその能力を磨き続けなければならないが、日本人は総じて努力の量が足りない。

といった内容が書かれています。最近の若い子達見ていると自分より才能が尖っている子が多いなー、これなら世界で戦えるなー、とか思ってたりしています。(仕事柄、日本人外も含めインド人や中国人、フィリピン人、インドネシア人、タイ人、もちろんアメリカ人やチェコ人等までみる機会があったので)私はこの記事で書かれているほど悲観的ではない方です。

一方で最近の働き方改革もあってか、いわゆる「努力」の部分はなるほどと思っています。いやうちにはすげー努力するメンバーがいるんですけどね、昼夜問わず常に向上心を持って働き続けるメンバーとか(箱根のケーブルカー内でCodingし続けてた時は流石にどうかと思いましたが笑、まぁ個性なので。。)でもそういう子達一握りで、周り見るとそうでもないですよね。なんか働き方改革の本来の意図ってこれだったんかな?とか思っています。

そんな中自分だったらどーするかなー?と思って考えた末に、今まで学んだグローバル企業のノウハウを少しずつ世の中に還元しよう。結果一人でも刺激になれば、と思ったのがもう一つの背景です。(俺書き始めると長いなーとか思いながら書いてます。斜め読みしてくださいね)


今回のnoteの本題:

さて早速ですが、このNoteの目的に従い、今回は表題の「Comfort Zone」について書かせていただければと思います。実は他にも色々題材が下書き保存に入っていたりしますが、今回はこちらの題材を選ばせていただきました。

「Comfort Zone」とは何か?

私、何か新しいこと調べる時よくWikipedia使ったり、Google画像検索をするのが好きなのでそちらからまず。。

Wikipediaより:A comfort zone is a psychological state in which things feel familiar to a person and they are at ease and in control of their environment,
experiencing low levels of anxiety and stress.  In this zone, a steady level of performance is possible.

心理学上の考え方ですね。要するに(仕事等の)やっていることの内容も全く不安やストレスなくこなせる状態です。パフォーマンスもソリッドに出せる状態ですね。この状態に持っていくのも大変だったりします。この状態に入れたらいいですね。

さて、Google検索もしてみました。引用;"comfort zone" by Google Search

ん?
んん??
なんか丸がいっぱい書いてある。。あー、Zoneを定義するのに丸を使ったんですね。あれでもなんかレイヤーになっていたり、モノによっては円が二つ並んでたりする。。。

ここ肝ですね。実はComfort Zoneって要するに安定があるが刺激がないので成長できない状況なのです。そしてブレイクスルーも生まれにくい状況。そりゃまぁ言ってみたら、安定志向でいかれているわけだからそうなるかもしれません。逆に少し外側にいわゆるマジックゾーンが存在します。その外にいくと潰れるという話です。要するに人は少しストレッチされた状況が一番パフォーマンス的にも、本人の成長的にも伸びるという話がComfort Zoneになります。

前の会社P&GではComfort Zoneは実は悪として見られていました。あの会社すごいのは常に人を成長させようとするんですね、本人の好き嫌い関わらず笑。"Grow or Out"みたいな標語があるカルチャーの会社なので。

で、Comfort Zoneはその中で重要視される考え方の一つでした。アサインメントプランニングをするときに自分に問うわけです。このAくん、Bさんの仕事は淡々とこなせちゃう仕事かな、それともちょっとストレッチされているかな、とか。だいたい目安は本人ができることの120%くらいでした。(150%だと大概潰れます、たまにこなせるくらい急成長する人もいますがかけになりますね)

問題はですね、このComfort Zoneって考え方別にP&Gだけのものではないってことです。いわゆる外資系の人皆知っていると思うんですよね。だってGoogle検索で「Comfort Zoneから出てみる」ではなくて、「Comfort Zone」だけで上の画像のようなものになるわけですから。言って見たら常識なわけです。

さらにですね、これ上司の問題ではなく本人達が当事者意識を持っているわけです。よく部下に言われました。「そろそろこの仕事できるようになったからもっとストレッチしてくれ!」って。特にインド系の部下と中国系の部下はそうでしたね。そしてこの理論を理解しているから、皆自分の限界を超えるように仕事量を増やしたり、仕事の複雑さのレベルをあげたり。なにせ自分のComfortable(楽な)作業だけをやろうとしないようにするんです。

これって最初の波頭亮さんの話の反対だと思いませんか?いわゆる努力の部分かなーと解釈しています。


最後にもう一つなぜの部分の説明とComfort Zoneのベネフィットについて、尊敬する先輩の一人吉澤さんの書いたブログを紹介させてください。こちらも合わせて読んでいただければ参考になると思います。

ミハエル・チクセントミハイさんのフロー理論(ゾーンに入った状況じゃないかと思いますが。。)について書かれていますが、その中の一つに今回のComfort Zoneから出てみるというのと似た話が出てきます。

1.自分の能力に対して適切な難易度のものに取り組んでいる
取り組んでいる内容が、自分の能力と照らしあわせて難しすぎず、簡単すぎずであり、全能力を出しきることを要求されるレベルにあること。
そして、それをやり通すことによって、その自分の能力が向上するような難易度であること。

2.対象への自己統制感がある
取り組んでいるものに対して、自分がコントロールができるという感覚、可能性を感じていること。
例えば、F1のレーサーが、自分の車を思い通りにコントロールでき、自在に操ることができるような感覚もこれに当てはまるし、ギャンブルをする人が、運頼みではなく、自分の頭を駆使すれば、きっと儲けることができるに違いないと思い込んでいる状態も、これに当てはまる。

3.直接的なフィードバックがある
取組んでいることに対して、即座に「それは良いか、よくないか」というフィードバックが返ってくること。
例えば、テニスのプレイであれば、いい球が打てたかどうかがすぐに音や感覚で分かり、文章を書いているときであれば、自分自身の感覚でよい一節になっているかが分かるなど、自分の内面的感覚で良し悪しが即座に分かることがこれに当てはまる。

4.集中を妨げる外乱がシャットアウトされている
取組対象以外のことが自分に降り掛かってくることがなく、対象にのみ集中できること。
例えば、自分が文章を書くことに集中しているときに、同僚から声を掛けられてそちらに意識が発散するようなことがないことがこれに当てはまる。


結論:「成長するためにComfort Zoneを一歩出よう」。なんか仕事が楽になってきたなーと思ったら、危険サイン。上司にもっとチャレンジングな仕事ももらうか、外に出て新しいことに挑戦しよう。Twitter初めてアウトプットしてみたり、note書いてみたりもありだと思います(ただし120%超えるとキツくなりますので要注意)


本日は皆様の貴重なお時間を長い間いただきありがとうございました。ブログも書いたことのない私がnoteを始めた理由もこのComfort Zoneから一歩出るための作業だったりします。最後に簡単に略歴を載せていただき自己紹介とさせていただければと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

(月1−2本のペースでは書きたいなと思っていますが、弊社もバタバタしてますので年15本を目安に書きたいなと思っています。今後こんな話を聞きたいとか教えていただけると嬉しいです)

そもそものきっかけとして今までブログとか書いたこともない私ですが、そんな私に勇気をくださった徳力さんにこの場を借りて感謝したいと思います。ありがとうございました。

自己紹介:
中村 淳一
twitter: @nakamuraj0521 (フォローしていただけたら嬉しいです)
News Pickerも始めました。
現:Facebook Japan 執行役員、マーケティングサイエンス(日本統括およびAPAC Instagram Leader)
元:P&G Japan 執行役員、消費者市場戦略本部日本代表。シンガポールにてグローバルメディアリーダーシップチーム、中国でのビッグデータプロジェクトに従事。



サポートありがとうございます。 何冊か書いてみてわかったのですが、note書くのかなりの熱量と時間がいるのでサポートは励みになります。