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ボイトレの意外な副産物

 年度末のこの時期。新年度に向けて世の中が慌ただしく進んでいくのに合わせて、各種学校に入学が決まったとか、芸能プロダクションと契約を結んだとか、生徒さんからご報告をいただくことが多くなります。
 今年度も嬉しい報告をいくつかいただき、めちゃくちゃ喜びつつも、新しい環境でどうすれば輝けるかの戦略を個別に立てたりしておるところだったりします。

 音楽のメジャーレーベルの方と知り合う機会があり、活躍が認められて正式に契約を結ぶことができそう…とか、俳優や声優の養成所や研究所からオーディションに合格し、晴れて正式にプロダクションに所属することが決定した…とか。まぁ「あるある」と言いますか、そういう目的でボイトレに通う方は実際多いです。声に磨きをかけることそれが仕事に繋がる可能性は当然上がるわけですしね。

 ただ、それだけじゃない。歌が上手くなる、声が磨かれる、だけじゃないんです。ボイトレのレッスンを通して声をより自由に操ることができ、負担も少なくなっていくことによって生み出される意外な副産物についてお話しようと思います。

声を磨けば第一印象が変わる

 就活が終わった大学生の生徒さんから「面接時の声を褒められました」という報告は、昔からかなりいただいております。いわゆる「話し方」の訓練は一切やっておりません。ボイトレを通じて自分の声をよく理解することができていたり、相手に伝わる声の出し方を身につけられたうえで、それを生徒さん自身が応用できた結果だと思います。

 もちろん内定へ影響は限定的だとは思いますが、一般企業においては電話や会議、接客や商談などでの声が良いことは、特に第一印象においてかなりプラスに働くはずです。聴き取りやすく丁寧に話せるのはもちろん、状況に応じて声量やトーンを使い分けることで、相手への伝わりかたが変わるのは言うまでもありません。

 去年から今年にかけても、私の担当した生徒さんから地方局のアナウンサーFM局のMCのお仕事に就かれた方もいらっしゃいます。プロフェッショナル…歌手の方、声優さん、ナレーターさんだけでなく、多くのビジネスパーソンの方や講師業の方のサポートもさせていただいています。

 実際に私もかつて予備校で英語講師をしておりまして、採用試験で面接や模擬授業での声を高く評価していただけたことが内定に繋がりました。授業でいくらテンション上げて喋り倒しても声がほとんど嗄れなかったのも、コツコツとボイトレを続けてきたからだと思っています。

リモート → 対面

 コロナ禍で生活や働き方が変わりました。ZOOMやSkypeなどで「リモート〇〇」するのは当たり前。最近ではオーディション就活の面接もリモートで行われることが増えてきているようです。その時に必要となってくるのが【マイク抜け】なのです。

 マイクの性能や設備環境に左右される部分もありますが、聴き取りづらくこもる声だと話す方も聞く方も疲れます。いくらカメラ映りを盛っても、マイク抜けの悪い声だと印象が悪くなるのは言うまでもありませんし、伝わらない、伝えきれない、ということも十分に起こりうると思います。

 YouTubeなどのSNSでも、声の良さは必須だと思います。実況や解説の動画だと長時間話すことも多くなるでしょう。インスタライブなどの動画配信でも長時間に及ぶこともあると思います。パフォーマンス中のクオリティを落とさないことだったり後々に負担を繰り越さないことこそが、楽しく続けていくためにはきっと大事になってくるはずです。

 マイク抜けの良さ「実際に対面してお話したい」につながるわけです。声を磨けば、その可能性がきっと高まります。コツコツ自分の声と向き合うお手伝いをさせていただきます。共に頑張りましょう。

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