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高校3年生に甲子園出場の機会をあげたい。2021春の大会に今の3年生を出場させられないだろうか。

多くの球児に悔いのない大会をさせてあげたい。次の春の大会が開催できるかはわからない。しかし、今までの慣習を取り払い、球児たちにもう一度希望を作り、最後まであがくことが、大人がすべきことでないだろうか。できない理由ではなく、どうすればできるか前向きに検討したい。

はじめに

私は高校野球が好きです。そのため、意見が偏っているかもしれません。開催するためには、影響範囲がどこまで及ぶのか、調査もできていません。また、私は過去に野球をしていたわけではありません。仮説で記載しています。そのため、反論の余地は多々あるでしょう。甘んじて受け入れます。

しかし、できれば反論ではなく、不足部分をこうすればできると思うという意見をいただけると大変うれしいです。

夏の甲子園大会中止

5/20、高野連が夏の大会の中止を発表しました。この決定への賛否両論は色々あるでしょうが、決まった内容にどうこう言うつもりはないです。

球児たちの救済を検討したい

意思決定をした人も悔しいでしょう。しかし、一番悔しいのは球児たち。その中でも高校3年生の気持ちは本当に想像ができません。

テレビ等のコメントで泣いているのを見たからではないです。本気で取り組んできた2年、人によっては小学生くらいから10年以上の人もいるでしょう。私はそれだけ長期間1つのことに取り組んだことがないです。だからリアルに想像ができません。つらいことだけはわかります。

大学に進学して野球をする人、社会人野球へ行く人、プロへ行く人、そして高校で野球をやめる人。彼らに高校最後に活躍できる場を作りたい。

球児たちにとっての夏の大会とは?

夏の高校野球は球児にとって2つの意味で集大成の場だと思っています。

1. 頑張ってきたことを見せる・試す活躍の場である。
2. 大学、社会人、プロへ行くためのアピールの場である。

1については、自分の頑張りを試し、自分たちのチームの力を試し、一日でも長く試合をしたい。また、今まで世話になった家族・関係者に勇姿を見てもらうというのもあると思います。

2については、言葉の通りでして、秋に行われるドラフトや大学・会社からのスカウトへのアピールの場です。高校生は若く、1年、時には数カ月で急激に成長している可能性があります。それを見せれない人は本当に悔しいでしょう。

どういった形で救済ができるか?

上記2つの集大成の場をどうすれば作ることができるか。自分なりに考えた結果がタイトルの2021春の大会に今の3年生を出場させられないだろうか。になります。

夏の大会をするためには地方大会が必要で、早ければ6月には始まる。

という話が会見でありました。5/20時点で緊急事態宣言が解除できていない地域がある。また、プロ野球やJリーグ、その他スポーツが中止している中、高校野球が先陣を切るのは批判の的にもなるでしょうし、それが球児にまで及びかねない。高野連なども球児を苦しめたいわけではないのでこの意思決定も難しい。

しかし、春のセンバツ高校野球は秋の大会(県大会⇒地方大会⇒神宮)の結果をもとに決めます。県大会は9月上旬から開始されます。6月に比べれば少なくとも2~3か月の猶予ができる。特に県ごとに夏の代替大会してはというアイデアよりも日程としては後ろにずらせます。

そして、選抜大会は3月下旬に始まり、4月に少し食い込みます。従来より数日早く始めれば年度切替までに終わります。秋の大会も地方大会以上は県をまたいだ移動が発生します。コロナの状況によっては県大会しかできない可能性もある。この場合は県大会の全優勝校で選抜大会をするのはどうか。また、2020選抜出場予定だった学校は?という話も出てきます。学校数が従来より増えるなら3月上旬からしてみてはどうでしょうか。

他にも、学校主催で最後の大会をするや前述の県ごとに夏の代替大会をする、等いくつか案があると思います。これらの意見も大変すばらしいものだと思います。

しかし、どうしても甲子園という明確なゴールがあるほうが球児のモチベーションも高く、必死になれると思い、私は上記アイデアを提案します。

影響範囲1 下級生への影響

もちろん2021春の大会に現3年生を出場させるとなると2020秋の大会にも現3年生がでることになります。そうすることで現1,2年生は活躍の場が少なくなるという反発の声もあるでしょう。しかし、一緒に活動していた先輩のためです。ダメですか?ベンチ入り人数を増やす等のアイデアも考えられます。ぜひ、彼らと一緒に大会にのぞみ、送り出してあげませんか?

影響範囲2 本人への影響(受験、就活、引っ越し)

県大会で負けた学生は10月以降は受験勉強や就職活動となり、期間が短くなります。また、勝ち進んだ場合は、ぎりぎりまで大会があります。そのため、受験や引っ越しには影響がでるでしょう。これは本人の中で野球とどちらが優先度が高いか個々に判断してもらうしかないです。受験や就活のほうが高い場合は、そちらを優先してもらう。親とも相談ください。

私個人の感想ですが、一浪しても別にいい気もします。私は志望校に落ちて一浪してますが、今となってはいい経験だったなとしか思わないので。

影響範囲3 ドラフトへの影響

これは大きく影響がでます。過去5年間のドラフトにおける高校生の割合は30%以上50%未満。特に昨年の阪神タイガースのように高校生メインにとるチームには大変影響があるでしょう。

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秋の県大会を見て、従来通り秋にドラフトするのもありだと思いますし、提案のように春大会に参加可能なら、秋に大学生と社会人のみを対象としたドラフト、春の大会以降に高校生対象のドラフトもありだと思います。

もちろん有望な人材には以前から目をつけているでしょう。それでも以下のような声もあるようです。

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影響範囲4 大学・社会人スカウトへの影響

ドラフト同様に影響がでると思います。特にプロのドラフト対象外だった場合に大学進学や社会人に行く高校生もいるので、ドラフトの影響もうけます。春大会⇒春ドラフトだと、入学や就職時期過ぎてますね。就職は4月である必要性ないと思うのですが、大学への途中入学ってできるのだろうか。わかりません。。。

毎年そうすればいいのではないか?

この提案のほうが全てにおいていいのであればそれもありでしょう。しかし、実際に3月に大会をするとなると、受験、ドラフト、引っ越し、いろんな点に影響が出ます。私の案はあくまでこの1年の臨時のアイデアだと捉えていただければと思います。

夏の大会はやめるべき?

猛暑の中の大会はやめるべきだといった声が以前からあります。そして、今回の中止を機になくそうといった声も一部ではあがるかもしれません。私の提案は、今の3年生のためのものであり、高校野球全体の話はしたいと考えていません。そのため、今回のこの論点は対象外とさせてください。

その他のスポーツはどうする?

今年はインハイもなくなりました。他にも中止になっている大きな大会があるかもしれません。それぞれどうすれば開催できそうか、代替案は私には思いつきません。その大会・スポーツが好きな方にぜひ考えていただきたいです。

ちなみに、野球だけ特別扱いをされるという声がありますが、これは主催団体の違いにより、意思決定が異なるからだと思います。インハイの主催は全国高等学校体育連盟、高校野球の主催は日本高等学校野球連盟と新聞社。インハイの救済案は全競技同じような措置がとれないと判断が難しいかもしれません。

終わりに

2021年3月これがぎりぎり頑張れる最後のリミット。2021/4/1以降は年度も切り替わり、新しい道に進む(年度切替の話もでてますが、これは置いておく)のが、あるべき姿だと私は思います。だから、最後の手段がこの春の大会ではないかと思い、上記を提案させていただきます。

3年生の球児にとって高校生活は後9カ月+αあります。まだ、集大成をあきらめるには早いのではないか。彼らにとって少しでも悔いのない、よいアイデアをだし、それを実現してあげたい。

先行き不透明な状況です。コロナも第二派がきて終息しないかもしれない。コロナが終息する時期が遅く本提案も実現できないかもしれない。

しかし、我々大人は、彼らのために、ぎりぎりまであがくことをすべきではないだろうか。



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