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セミナー感想 #4 越境型人材でつくる近未来の『イノベーション組織』

自陣の話をし始めたらビジネスはうまくいかない。サービス/プロダクトは常にユーザー目線で考え、一貫性を持たせることが重要である。

なぜセミナーに参加したか?

Globisの展開科目の1つに「デザイン経営」がありますが、人気があり受講することができませんでした。また、Takramの田川さんの講演が昨年秋にもあったのですが都合がつかず参加できず。やっと機会が確保できました。

セミナー概要

セミナー4

Takram田川さんによるデザイン経営の話。以下3つの論点でご説明いただきました。

1. コロナウイルスで何がかわるか?
2. 今後どういった人材が求められるか?
3. 人材がサイロ化しないためにはどういった組織構造と思考が必要か?

1. コロナウイルスで何がかわるか?

あなたの知っているユーザーがあなたの知らないユーザーに化ける。しばらくの間安定した定常状態が訪れない。そのため、ユーザーは揺れる。withコロナへの適応には、①ユーザーは刻々と変化すると認識し、②変化するユーザーを補足し続ける仕組みを作り、③ビジネスをヒットさせ続ける、この3点への取組みが必須となる。

特に、ハイテクとハイタッチ(対面感動サービス)の組み合わせが重要になる。現在はハイテクに振り切れているが、サービスによっては行ったり来たり重みづけが変化するであろう。bestポイントは生まれないので、自由に調節できるビジネスにしなければいけない。

何はともあれ、ユーザー理解!ユーザー理解!ユーザー理解!

2. 今後どういった人材が求められるか?

これまでとビジネスが変わっているので、何ができれば成功するとは言えない。しかし、新規プロダクトやサービスを作る上で、ビジネス(B)、テクノロジー(T)、クリエイティビティ(C)の三位一体で取り組むことで成功確率は高くなる。この3つの領域ができる人材、BTC人材が重要になる。仮にすべてができなくともビジネスの人がテクノロジーを理解する、クリエイティビティの人がビジネスを理解するなど越境することで活躍の場は広がる。

ちなみに、前述の昨秋のセミナーは記事(前後編)で公開されています。この章の話は記事の前編の内容に近しいです。興味ある方はこちらを参照ください。

3. 人材・部署がサイロ化しないためにはどういった組織構造と思考が必要か?

現在はの多くの会社は、戦略、企画、マーケ、ブランディング、デザイン、開発、等機能的に分かれているのではないか。仮に一つのサービスで部門はまとまっていてもチームが分かれていることが多い。そうするとチームごとに考えが異なりうまくいかなくなる(サイロ化の罠)。そのため、全員がビジネス思考を持ち、ビジネスに対する共通認識を持つ。テクノロジーも避けれない世の中、テクノロジーを理解する。そして、デザイン思考も必須である。これら3つの思考を持つことでサイロ化を発生させず、一貫性を持ってプロダクト・サービスを統合し、提供する必要がある。

セミナーで考えさせられたことは何か?

コロナでユーザーが変化している話はごもっとも。私の場合は、ユーザーに対応する営業やマーケの人をサポートする立場として、彼らと認識を合わせていかなければいけない。②変化するユーザーを補足し続ける仕組みを作りや、サイロ化を生まないための仕組みづくり、こうした点が自分が取り組むべき内容だと感じました。また、そのためには何よりもユーザー理解を一緒に取り組みたいと思います。

私の場合は、BとTの間にいる人間だと思います。Cの領域にどこまでいくかが問われますが、多摩美術大学等や海外の大学に今から行くのはかなり抵抗がありますね。視覚的なものはTableauのViz作りながら勉強、サービス的なものは、ユーザー理解通して考えるかなー。これは難しい問いです。

おわりに

次は5/22にマネーフォワードの辻さんとヤフーの小澤さんのセミナーがあります。私は別件あり参加できませんが、興味ある方はリンク参照してみてください。


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