マガジンのカバー画像

ククブクの味見

626
海外の料理本のことならククブクにお任せ! 優れたデザイン性があり、コンセプトにひとと風土と文化が見える海外の料理本「cookbook」を紹介するマガジン「ククブク」を、noteで…
運営しているクリエイター

2020年11月の記事一覧

パパはニューカレークリエイター

あの「カレー・ガイ」がいつのまにか5作目を発売 2017年の春にククブクでご紹介した、イギリスのカレー大好きパパ、ダン・トゥームズ。 カレーにハマってからというもの、2年間毎日家族にカレーだけを食べさせ続け、その甲斐もあって(?)カレーのcookbook『The Curry Guy: Recreate Over 100 of the Best British Indian Restaurant Recipes at Home』を出版するに至ったんでしたね。 その彼が、来年

ユークリッドのパイは無限に続く

「アート・パイ」作家が初のcookbookを発売 本日11月26日は、アメリカではサンクスギビング。 日本の盆暮れ正月のように家族が集まり、あるいは親しい友人を集めて、一年の実りに感謝をしてごちそうを楽しむ日です。 例年ならばフード雑誌各紙がサンクスギビング特集を組んで、新しい感謝祭料理のレシピを競い合うのですが、今年は状況がこんななので感謝祭も自粛ムード、雑誌の11月号の表紙も寂しいもんです。 さて、感謝祭といえば七面鳥のローストと共に欠かせないのがデザートのパイ。

冬のピーナッツソースは温かいサラダになりたい!

インドネシア料理cookbookの著者インタヴューから 先月の「2020年秋の新作cookbook」でご紹介した、インドネシア料理のcookbook『Coconut & Sambal: Recipes from my Indonesian Kitchen』。 その著者インタヴューを『ナショナル ジオグラフィック』英国版のウェブサイトで発見したので、本日はそれを読んでみたいと思います。 *** 続きはぜひククブクのページでご覧ください!

この冬、家族で料理本を作ろう!

あいまいな喪失をのりきるための提案 先月ククブクで、オーストラリアでは新型コロナ以降のcookbookの売り上げが増加しているというニュースをお届けしました。 目に見えないウイルスとの戦い、その不確かな現実。 そのなかを生きていくために、「確実性」のあるもの、書かれた手順どおりに作れば誰でも同じ美味しい料理が再現できるcookbookが、頼りになる存在になっているんじゃないかという指摘でした。 このストーリーにはこんなコメントもいただきました。 「日常をつなぎとめる」

料理しない大学生に料理が身近になるように

マンチェスターの大学とイラストレーターが作ったcookbook 海外のcookbookのページをめくる楽しみのひとつに、さまざまなイラストレーターによる挿画を見る楽しみがあります。 例えば『Salt, Fat, Acid, Heat: Mastering the Elements of Good Cooking』や、 『The Adventures of Fat Rice: Recipes from the Chicago Restaurant Inspired by M

カレーでサティスファクションする一週間なら

ナショナル・カレー・ウィークとオススメcookbook 秋の新刊cookbookを紹介しているうちに、およそ1か月が経ってしまいました。 そのあいだにcookbook関連のニュースがいっぱい溜まってしまったので、少しずつご紹介していきます。 まずはイギリスで10月に開催された「ナショナル・カレー・ウィーク」に関連して、2冊のcookbookをご紹介。 情報元は10月7日付けのインディペンデント紙の以下の記事です。 *** 続きはぜひククブクのページでご覧ください!

エンジンからベーグルサンドへ

Eaterが選んだ2020年秋のcookbook その9 アメリカのWebフードマガジン「Eater」が、毎年春・秋にお届けしている新刊cookbookの特集。 その2020年秋版に登場したcookbookを個別にご紹介しています。 前回のストーリーでは、ロサンゼルスの料理家による「料理のフレーバーの方程式」が学べるcookbookと、イギリスの人気料理家による忙しい生活者のための日常使いにぴったりのcookbookをご紹介しました。 『The Flavor Equat

方程式も時間も、どっちも大事だ

Eaterが選んだ2020年秋のcookbook その8 ホリデーシーズンを控え、秋はcookbookが一年でいちばん出版されるシーズン。 オンラインフードマガジン「Eater」の9月9日付け記事から、この秋発売のcookbook17選の記事を読んでいます。 前回のストーリーでは、基本の作り置きレシピからいくつもの料理に展開していくノース・カロライナの田舎料理のcookbookと、NY・ハーレムのレストランシェフによるアフリカ料理の未来を創造するcookbookをご紹介し

ソクラテスとプラトンは対話した

Eaterが選んだ2020年秋のcookbook その7 アメリカのフード情報ウェブマガジン「Eater」に9月9日付けで掲載された記事から、この秋発売の新刊cookbookの内容を見ていってます。 前回のストーリーでは、オーストラリア系の母とインドネシア系の父を持つ著者によるインドネシア料理のcookbookと、『Small Victories』『Now & Again』のジュリア・ターシェンによる東アフリカのおばあちゃんたちが教えてくれるレシピのcookbookをご紹介