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100円レコードの楽しみ その1 100円レコードとはなんぞや?

はじめに

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アナログレコード×純セレブスピーカーという最高の組み合わせ

紙のスピーカー(純セレブスピーカー)作家のいとうじゅんです。
純セレブスピーカーの音を探求している中で、アナログレコードの素晴らしさに気づきました。
純セレブスピーカーで聴くアナログレコードは格別であるということを。

純セレブスピーカーとは?

ダンボール紙の箱で出来たスピーカーです。想像を超える良い音がしてびっくりしますよ。

音楽の世界にハマり込んた中高生時代

私は中学生の頃から音楽にハマりだしました。
ただ、いわゆる歌謡曲とかポップス系の音楽はあまり興味がなかったため、レコードはちょっと変わった、マニアックなものを好んで聴いていました。

ただし、私はいわゆる「レコードマニア」ではありません。オークションでレコードを競り落としたこともありませんし、今どうしても欲しいレコードは特にありません。
ただ、いろんな音楽をたくさん聴きたいのです。レコードというモノへの愛着というよりも、そこに記されている音楽の豊さを採りたい。

様々な音楽を聴くために

私の音楽の聴き方は元来「片っ端から聴く」スタイルです。

私の中学生の頃はまだCDは登場したばかりで高価(1枚3500円から4000円くらい)でした。
少ないお小遣いから、多くの音楽を聴くためには、ラジオはもちろんのこと、レンタルレコード、レンタルCD、中古レコード、中古CDなどを買って聴くことでしか聴くほかありませんでした。(ライブコンサートは贅沢なものでした)
もちろんネット配信やサブスクはない時代です。
だから、中古品で音楽を聴くこと馴染みのあるスタイルでした。

中古レコードは楽しい

中古レコードとは、かつて誰かが売却したレコードを中古ショップが販売しているものを言います。
マーケット(市場)とは、人気(需要)があり、かつレアな(希少性が高い)ものほど高値になります。
中古レコードのマーケットも同じことで、人気があるものは1万円以上で売買されているものもあります。

また中古レコードには今では聴かれない忘れられた音楽もたくさん埋もれています。そういう埋もれた音楽を発掘するという作業も中古レコードを探す楽しみでもあります。

さて、希少レコードと比べて、ショップで100円前後、高くても500円以下で販売している中古レコードがあります。
このようなレコードのことを「100円レコード」と呼ぶことにします。

100円レコードとはなんぞや?

簡単に言えば、
売れないもの、希少価値のないもの、珍しくないもの、つまり人気のないレコードです。
では、これらの100円レコードは、価値の低いものでしょうか。

もちろん「聴くに耐えないもの」もあります。特に当時流行ったポップスや日本の歌謡曲などには粗製濫造のものが多いです。
当時はともかく、今聴くとやはりちょっと聴くに耐えないというものが多い。(流行り物とはそういうものですが)

しかしながら、100円レコードの中には「これはなかなかいいじゃん!」と思える面白いレコードに出遭うことも多いことも確かです。
(ここでの面白いレコードとは自分が聴きたかった音楽や知らなかった音楽が聴けるという意味)
また、巷で人気がなくとも、自分だけが良いと思える音楽と出会える楽しみもここにあります。

面白い100円レコードの見つけ方

では、私流の面白いレコードを見つけるコツを、一部ですが、紹介します。

狙い目はまずはクラシック系

クラシックの巨匠の名演奏は定番としてよく聴かれており、レコード復刻やCD化による幾度となく再発売がなされています。そのため同じ録音でもプレス枚数が多く、供給過多になりがち。結果100円レコードとして投げ売りされていることが多いのです。
実際に、日本で最も多く売り上げたイ・ムジチ合奏団が演奏するヴィヴァルディの「四季」は間違いなく100円コーナーで見かけるトップレコードです。「イムジチの四季は100円レコードで買え!」と言いいたいくらいです。(イムジチのみなさんすみません)あとカラヤンのレコードもよく見かけます。当時どれだけ売れたのかが窺い知れますね。

意外と思われるかもしれませんが、クラシック音楽も流行があります。
かつてはよく売れたクラシックのレコードでも、今は全く聴かれない演奏も多くあります。今では希少性がなく、人気がない演奏。
これが100円レコードで売っていることがあります。

クラシック系の中古レコードはわりと盤面がきれい

例えば、クラシック系ではない松田聖子の中古レコード。何度も聴いていたためにやたら擦り切れてノイズがひどい場合があります。(それはそれで当時聴いていた人の熱狂ぶりがわかって楽しい)

比べるとクラシック音楽を聴く人はそこまでのヘビロテはしないようで、扱いが丁寧なものが多い。
クラシック系の100円レコードでも、盤面の擦り切れノイズは(ゼロではありませんが)割と少なめです。
※念の為に書きますが、レコードの状態の好悪は、音楽の質の話とは関係ありません。

名盤が100円のことも
知らなかった演奏を見つけた時の嬉しさ

クラシック系以外の狙い目レコード

日本なら浪曲や小唄、民謡のレコードが面白い。
おそらく今では一般的に聴かないであろうジャンルですが、かつて人気のあったジャンルであり、在庫は想像以上に豊富だと思われます。そのため100円レコードになる可能性も高い。
そして、このあたりのジャンルの音は意外に良いことが多いのです。純セレブスピーカーで聴くとそれが顕著です。

ディック・ミネと言ってどれだけの人が知っているか


音の百科事典のようなセット販売も、たまに安くばら売りで流通している場合もあります。これにはクラシック音楽全集以外にも世界の民謡シリーズ、民族音楽シリーズなどがあり、この辺りを見つければ面白そうなものが見つかります。


当たりが多いジャンルとしては、おそらくジャズでしょう。しかし古今東西ジャズ好きはレコードマニアが多く、いいレコードは人気で高値になる傾向があります。
だから100円の投げ売りされているジャズのレコードは、そこからこぼれたもので、マニア的にはあまり価値のないものが多い。
逆にマニアックでないレコードが100円で買えることも多い。あえて言えば80年代のフュージョン系が目立って安い場合があります。(ケニーなんとかとかMA⚫️TAとかカシオ⚫️アとか)

今では「アナログの音」というだけでレア

ここ数年、日本でもアナログレコードが流行しているようです。
これが単なる流行に終わるのかどうかはわかりませんが、デジタルに疲れた人がアナログの音に癒しを求める行為は、おそらく今後も続くと思われます。
というのも、現代社会にはアナログの音は想像以上に多くないからです。スマホ、パソコン、テレビ、ネット音源・・・少なくともメディアから出る音はデジタル音ばかりです。これでは疲れる人も多いのではないかと私は感じます。(私自身がそうです)

メディア以外で音楽を聴く場合、自分で楽器を演奏したり歌ったりするか、ライブコンサートに行く他ないでしょう。
今の社会は「音楽をアナログで聴く」体験自体がとてもレアなのです。

※参考
デジタルとアナログの違いについては、こちらをご覧ください


純セレブスピーカーで聴くアナログレコードは格別

そう考えると、アナログ音がすくない社会を考えると、アナログレコードの音を聴いた時、「なんだかホッとする」という気分になるのは、単なるノスタルジーや思い込みではない気もします。

私自身、アナログレコードを長時間聴いてもほとんど疲れを感じません。むしろ気持ちが楽にすらなります。その気分を求めてレコードを聴くこともあります。
一方、デジタルのサブスク音源やネット音源を長時間聴くと疲れを感じることが多いのです。
ですから、アナログの音をいつも聴いて居られれば、どれほど楽なのだろうかと私は思います。

残念ながらアナログレコードは、今はメジャーなメディアではありません。入手も難しいこともあります。
でも、できる限り簡単に聴く方法を提示したい。
そこで考えました。

手軽にアナログの音を楽しめる方法とは
「100円レコードを純セレブスピーカーで聴く」

もちろん、アナログレコードは生音とは違うのですが、電気を使うとはいえアナログという意味では原理的には同じですし、手軽に聴ける音であると思います。
経済的にも利便性においてもこれがベストだと思います。

これから100円レコード×純セレブスピーカーの旅を始めます。

ここでは100円レコードの見つけ方や、見つけた100円レコードの紹介、レコードプレーヤについてなどいろいろお伝えしていきます。

純セレブスピーカーを楽しむ情報として、音源紹介とともにご高覧ください。

(続く)

※100円レコードについて
内容としてはほぼ「100円CD」でも成り立ちますが、アナログの良さを手軽に楽しむという点でアナログレコードの話としてすすめます。

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