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自己紹介と創業5年振り返りと未来の話と@3Sunny

このnoteは、株式会社3Sunny(スリーサニー)の榎本が創業〜これまでの5年間の振り返りと2022年以降に向けての所信を書き留めたものです。

怠慢な自身への羅針盤としての意味合いがほぼ全てなので言葉が強烈と感じるシーンもあるかもしれませんが、特定の個人・団体に対してのメッセージではない旨、ご留意ください。

皆さまこんにちは、はじめましての方ははじめまして。
株式会社3Sunny(スリーサニー)の榎本と申します。

2016年に代表の志水に誘ってもらって3Sunnyを共同創業して約5年が経過しました。正直まだまだ何も成し遂げてない、むしろほぼスタートラインにいる我々ですが、5年という月日を一つの節目としてこのnoteを書くことにしました。

書いたことは主に3つです。

① 私自身の自己紹介と3Sunnyの創業から5年間の歩み
② 私たちが向き合っている市場課題と、提供してる事業価値
③ これからの未来について。成功の定義とは何かを考えた結果、現時点では成功を定義しないという結論に至ったという話

具体的な読者ターゲットを想定し戦略的に執筆をしたということは一切なく、自身や周囲への所信表明の意味合いが強いので、初めて私たちを認識頂く方々にとっては微妙な内容かもしれません。それでもこんな泥臭くも諦めず挑んでる連中がいるんだと知ってもらえるだけで嬉しいし、いつかの誰かの背中を押す一助となれば、これ以上の喜びはありません。

お時間ある際に軽く目を通してもらえれば幸いです。


自己紹介

榎本順彦 (エノモト ユキヒコ)
※絶対読めないのでジュンヒコと呼ばれます
1989年9月生まれ 北海道札幌市の古本屋で生まれ育ちました。

▼幼少期と青春と挫折
小学生の頃、「ヒカルの碁」に感化された同級生に誘われ地元の囲碁教室にお試しで参加し、僕だけが見事にどハマリする。13歳の頃に全国大会に出場したときにプロ棋士の先生からお誘いを受け軽い気持ちでプロを目指す。地元の札幌から親元を離れ大阪で寮生活がスタート(プロ養成機関の「院生」というシステム)

地元で神童扱いされてたものの、全国から集結した天才たちを前に心をへし折られる。

自分なりに命がけで努力したものの、同い年である囲碁界史上初の7大タイトルを果たした井山裕太先生(将棋で言う羽生先生・藤井聡太先生)などを間近で見て「こんな人が同い年にいたのか。この人達には一生勝てないし、自分が1番になれそうにないな」と悟ってしまい、人生初の挫折を味わう。


▼社会復帰〜社会人生活〜起業
16歳で挫折し、大阪から札幌に戻り今後の人生を考え直す。
高校に行かず1日中囲碁の勉強をしてたので1年遅れで高校入学も考えたが、恩人の勧めもあってイギリスに約2年留学(この頃プレミアリーグにハマり、以来ずっとチェルシー推し)

留学当初は燃え尽き症候群末期だったが、いろんな人種(精神的な意味で)と接するなかで「人生どうにでもなるんだな」と背中を押してもらう。

その後高卒認定(昔の大検)→大学入学(留学含)→就職となんとか社会復帰を果たす。

リクルートで中途採用領域に関わり(サービス企画や法人営業)、ベンチャーへの転職を経て2016年に3Sunnyを共同創業し、今に至る。

創業からの5年間

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冒頭お話させてもらった通り、代表の志水から誘ってもらったのが3Sunnyとのご縁のきっかけでした。
(志水とCTOの矢澤が一緒に立ち上げる予定の所に合流させてもらったので、3人目としてのJOIN。矢澤は前職GREE時代からの志水の同僚なので僕よりも付き合いが長い)

リクルートの入社式で席が近かったけど仕事は一緒にしたことない志水。たまに会って近況報告するくらいの仲だったのですが、まさかこんなに長い付き合いになるとは。なんで誘ってくれたのか今でも謎。

正直誘ってもらったときは「確かに医療介護の領域は課題だらけそうだし、自身も原体験のある領域だったので、やってみるか」くらいの軽い気持ちでした。

まさかこの気軽な決断が想像を絶する困難の序章だったとは露知らず。話せば二晩くらいかかってしまうくらい濃いエピソード満載ですが、創業〜現在までの5年間を簡潔にまとめてみます。

改めて振り返ってみて最初に出てくる感想としては、経営陣が特に喧嘩もせず解散せず仲良くやれてることがとにかく良かったというお気持ちです。(死にそうになったときは何度もあったけど)

要約すると3つのフェーズに分かれてます

① (創業時)2016-2018 今のプロダクト構想に行き着くまで2年
- 最初のオフィスは大塚のマンションの一室(めっちゃ古い1LDKに榎本が1の部分に住む)
- いろんなプロダクトをつくっては潰しを繰り返す
- 受託とコンサルなどで食いつなぐ

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最初の投資家アンリさんと大塚オフィスでのMTG
アンリさんなんでそんな渋い顔してるの?


② (事業検証)2018-2020 現場に常駐し実際の業務を経験、SaaSのリリースまで2年
- 次のオフィスは巣鴨の一軒家。これまた渋い
- とある病院さんに弊社社員を常駐させてもらい、とにかく現場の解像度をあげてプロダクトを磨く
- 今の医療機関向けSaaS「CAREBOOK」をリリース

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巣鴨オフィスも、拭えない圧倒的家感


③(拡大) 2021- 営業/採用/開発とにかく拡大に奔走した1年

- 導入実績が増えてきたタイミングで3.2億のファイナンス
- 両国に移転。やっとオフィスらしいオフィスに。
- チーム規模は1年で約3倍に、導入数は約5倍に。

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ついにオフィス感!!

正直まったく戦略的な道のりではなかったですがwなんだかんだ全てが良い経験だったと思っています(ただポジティブなだけ)

創業メンバー全員医療介護未経験だったので正直時間かかったなという感想ですが、直近は現場の方々にしっかり使って頂いてるプロダクトをつくれてるなという実感は徐々に持てています。

創業からの振り返りを、2021年3月の資金調達時にTHE BRIDGEの平野さんにインタビューいただいた記事(Podcastあり)があるのでよければぜひ御覧ください。


私たちの事業と、解決したい課題について

続いて3Sunnyの現状について紹介させてください。
私たちがいまどんな課題に向き合ってるかについて

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医療機関では治療後、高齢者をはじめとして病院から退院しても継続的ケアが必要な患者さんに対して、病院に所属する医療ソーシャルワーカー・退院調整看護師の方々が次の退院先・転院先のサポートや調整業務を行っています。

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そのため、施設間で患者さんに関する情報のやりとりをするのですが、病院や施設間で利用するシステムが異なるなどの理由で、コミュニケーション手法が電話やFAXに依存することが多くなってしまい、常に受電に追われる・調整状況がリアルタイムに可視化されないなどの課題が起きています。

また、年間の入退院患者数は延べ約1,500万人発生し今後も増加が見込まれる中、限られた病床数を有効活用するには、患者・家族の納得度を高度に保ちながら如何にスムーズな入退院調整を実現するかが大切です。

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単なる現場のアナログ課題の解決と思ってはいけません。
入退院の現場課題が三方悪しの状態を発生させます。

【個人のpain】
退院先で満足のいく治療を受けることができない(高齢者の方がそれがきっかけで寝たきりになってしまうケースも)

【病院のpain】
非効率な業務で残業が増えることによるコスト増
新規の患者を受け入れられず収益悪化

【社会のpain】
長期間の入院は医療費コストが増大し、財政悪化

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これらの課題の解決を目指すべく私達はCAREBOOK(ケアブック)という医療機関向けの入退院における業務支援SaaSを開発・提供しています。医療介護従事者の方々が本来の専門領域に集中できる環境づくりのサポートをしていきます。

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リリースから約2年、現在では430以上の病院様にご利用いただいています(全国に病院は約8000なので、まだまだこれから)

横浜市立大学様のCAREBOOK導入リリースを日本経済新聞にも掲載いただきました!

今後も医療介護従事者の方々の業務負担軽減を更にサポートすべく、CAREBOOKの導入拡大と、入退院支援以外の領域への機能拡張を推進していきます。

これからについてと、成功の定義

これまでの5年間泥臭く大変なことばかりでしたが、この手応えを大きな成果とするために来年以降は益々頑張っていかないといけないなと思っています。

しかし未来の話をするにあたって「どこを目指すべきか」「目標到達点をどこに置くか」「どこまでの達成を成功と呼ぶか」などの話が非常に難しい。

「じゃあ自分たちのゴールを決めよう」となったときに、ふと疑問が湧き上がる。

成功の定義ってなんだ?

答えはもちろん「そんなの人それぞれ」です。
私たちも、私たちなりのマイルストンを掲げて走ってきました。

しかしある日この記事を見たときに、いかに自分の視差が低いか、頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。


今や10兆円企業と化した日本を代表する企業、リクルートのCEO出木場さん。
Indeedの買収をリードし、同サービスは世界60ヶ国以上で利用され、月間ユーザー数2億5,000万人までに成長。売上金額は買収当時から5年で約3000%!! 傍から見ればどう考えても大成功だが

「1秒で仕事に就ける世界がつくれるまで、Indeedは成功したと言えない」

えぐすぎる。

こんなパンチラインをくらって、少なくとも50年は成功したなどと言うまい、言わせまいと決心しました。

私達はまだ何も成し遂げていないチームです。成し遂げてから大きなことを言わないといけないと思ってましたが、成し遂げるには大きなことを言わないことには始まらないということにも気付きました。

今まで発信を恥ずかしがってたダサい過去の自分とは2021年でおさらばし、2022年からはクソみたいなプライドは一切捨てて顧客と事業と仲間のために何でもやるという方針でさらけ出していきます。大きなことを言い続けて、良い仲間と出会って、事業を大きくしていくぞ。

あとは弊社のチーム、めちゃめちゃ優秀ゆえに事業にフォーカスしすぎて社外発信に熱心な人がいないのでw私が先陣切ってバット振っていく所存です。

医療介護のあらゆるシーンを、技術と仕組みで支え続ける

私達の成功の定義はまだハッキリと定まっていません。というか、定義することをやめました。

直近改めてチームで話し合った結果「この産業はやるべきこと・課題が多すぎて、短期~中期での成功は絶対に定義できない」という結論に至りました。(Indeedの成功のくだりを見て、中途半端な成功の定義はやめようと決心した経緯もあり)

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成功の定義は難しいけど、失敗はいつだって明確である

直近の1年間はとにかく導入数拡大・プロダクト開発・採用など、とてつもないスピードで駆け抜けました。もう途中あんまり覚えてない。

ありがたいことに直近はアウトバウンドでの新規営業はほとんどなく、ご紹介やお問い合わせいただくケースがほとんどです(マーケやPRの仕込みもあったとはいえ、ちょっと驚いてます)

入退院支援領域といえばCAREBOOKという認知が取れてきたかなと思う一方で、私達が向き合ってる医療介護というマーケットは超絶重厚長大、つまり入退院支援の課題解決だけでは大きなインパクトになりません。(入退院の領域においても私達の事業で解決できてないイシューもまだまだたくさんあるので引き続きやっていくのは前提...)

私達のミッションは「医療介護のあらゆるシーンを、技術と仕組みで支え続ける」です。

このミッションを推進していくには今の事業の成長は大前提ですが、加えて非連続的に新しい事業を次々と創出していかないといけません。

そのためには仲間が圧倒的に足りていません。
「医療介護の次のスタンダード」と言うと言い過ぎに聞こえるかもしれませんが、そのくらいの視差で挑んでいかないと大きなインパクトは出せないと思っています。

成功の定義はまだ定まってないですが、挑戦する意義は正直どの産業よりもあるのではないかと思っています(個人的意見です)同じ船に乗っていただける方、お待ちしております。カジュアル面談大歓迎です!

▼採用サイト

▼Meety(いきなり応募はハードル高いという方はこちらからぜひ雑談しましょう)

FacebookTwitterでコンタクトいただいても大丈夫です。

成功などと、呼ばせるものか

5年という月日を振り返り、3Sunnyはこれからも全力で走っていく。だから採用強化中だよ!!そんな締めにしたいと思っていました。

「成功の定義を手前に持ってくるな」というニュアンスが伝わればいいかなと思ってますが、それと同じくらい伝えたいことがあります。


正直、成功とか、勝つとか、どうでもいい
いまこの瞬間、魂を燃やせているかどうか


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正直な話、成功したなんて人生で一度も言いたくない。
成功という言葉には「ゴールした感」という印象をどうしても持ってしまう。挑戦が終わった気がしてしまう。ならばいっそ、永遠の未完成でいたい。

誰かに「成功したね!うまくいったね!」なんで絶対に言われたくない。成功の烙印を勝手に押し付けないでほしい。

我々は誰が見ても成功とは程遠い現在地。こんな話をするのは早すぎる。しかしそんな言い訳に意味はない。どんな瞬間もDay Oneである以上、どう生きるかは常に問われ続ける。

何十年経っても挑戦者であり続けたいし、只管に禅問答を走り抜いていきたい。生き様を晒し、魂を燃やし続けることこそが人生だと思っている。

▼ゲノム解析サービスを提供するジーンクエスト社の代表、かつ生命科学者の高橋祥子さんの、生命を燃やすことについてのpost


魂を燃やして生きていくことは、あらゆる困難と遭遇します。
しかしその困難は必ずいつか、自分の強さや誰かへの思いやりに昇華されるはずと信じて、あらゆる困難を迎え入れたいと強く思います。


▼私の深夜の叫び。なぜか微バズリした。

 敵などいない

困難や挑戦というと、誰かと闘うイメージや争いがイメージされやすいですが、戦って誰かに勝て!ということを伝えたいわけではありません。

もちろん現代社会は競争に溢れています。
スポーツだってビジネスだって、あらゆるシーンで誰かと比べられることが往々にして発生するものです。

でも大事なのは誰かを打ち負かすことではなく、折れない旗を心に持ち続けることではないかなと思い、僕の好きな漫画たちから背中を押してくれる言葉をお借りします。「自分は何と闘ってるんだろう」と思ったときにぜひ見てほしい。



さいごに

魂を燃やせ・困難を愛せ・生き様を晒せなど、体育会系精神論根性論丸出しになってしまいました...

冒頭でお伝えしたとおり、このnoteは誘惑に弱く怠慢な自分への戒めという目的で 認《 したた》めております。

そこまで秀でた能力を持ち合わせていないからこそ、ポジションやスタンスを取り続けることでしか生き残れないのかもしれない。これからも必死に魂を燃やしていくことで強烈に存在証明を発揮していく所存です。

もしいつかどこかで、魂を燃やしていない姿を見かけた場合は後ろから思いっきり蹴飛ばしてください。

最後まで読んでくれた方とは仲良くなれそうな気がしてるので、ぜひコンタクトしてください。ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございます。

最後に、10代の頃から掲げ続けてる座右の銘を此処に置くことで、結びとさせてもらいます。

Life is either a daring adventure or nothing.
人生は恐れを知らぬ大冒険か、無のどちらかである。
- Helen Keller

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