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カンボジア人の素敵な所・その3(最終回)

三つめは、
家族を大切にする(目上を敬う)所
です。

突然ですが、皆さんは家族と離れているとき、
どのくらいの頻度で連絡を取り合うでしょうか。

私はLINEで母や、姉二人と週に一回ほどあるかないか。
テレビ電話も2・3か月に一回ぐらいします。
ある友人は、半年に一回あるかないか・・とも。
人それぞれだと思います。

さて、
カンボジアに来てすぐ、首都プノンペンで、
クメール語の先生の授業を受けていると、
毎日決まって午前11時半に電話がかかってきていました。
授業中でも会議中でも構わず、電話優先なカンボジア人(笑)、
彼は毎日その電話に出ていました。
しばらくして、それが毎日恒例の家族とのテレビ電話だと知り、
「すごっ!」と妙に感動した覚えがあります。

先生のご両親と、兄弟5・6人ぐらい・・??と毎日話すそうです。
皆それぞれ、離れた場所にいるのですが、その時間(カンボジアのお昼休み)に、テレビ電話で大集合し、近況を話すそう。
画面越しにご飯を食べる人もいて、楽しそうでした。

さて、私が現在住んでいる、コンポンチュナン。首都から2時間ほど離れた地方都市です。
大家さんも誰かと電話しています。
だあれ?と聞くと
「娘よ。結婚して、今アメリカにいるの。子どもが二人いるから、子育ての合間に電話をするのよ」
という。
どのくらい?と聞くと、
「毎日よ」
何分くらいするの?と聞くと、
「朝7時から、長い時はお昼の12時ぐらいまでしているわよ」
とのこと。。。
えええ?!長すぎない??!
といっても、ずっと話しているわけでは無く、
子ども達(1歳と3歳)を映して「おーい○○」と大家さんが呼びかけたり
遊んでいる所を流したり、おうちライブ映像のような感じです。

娘さんは、毎日「元気?今日の体調はどう?」と聞くそうです。
ちなみに、息子さんもプノンペンにおり、彼も週に2・3回は「元気?」の連絡をくれるそう。

カンボジアは
95%が仏教徒の国。
目上を敬う文化があります。
自分を育ててくれた両親や祖父母、叔父叔母など
を敬うことを、小さい頃から家族や、学校で教わります。
そのため、家を出る時や帰ってきた時はかならず家族の人に
両手を合わせて、
「行ってきます(タウサラーハウイ)」や
「戻りました(マオベニュハウイ)」など挨拶します。
それも、家族一人一人に言ってまわります。

学校でも、
「先生は第2の親」という言葉があり、
先生達は自分の子供と同じように
育てていくべきだし、
子ども達も、両親と同じように先生のことを敬うべきだ
という考えがあります。

日本もそうあるべきだと思っていますが・・・。
時々そうではないような状況があるように思います。
それはさておき。

目上を敬う文化があるため、
第1回でも話したような、
相手の年齢によって呼び分けをするのかな
と思います。
改めて素敵な国民性。
日本には、敬語がありますよね。
相手をリスペクトする姿勢は、とても大事だと思います。

また、一方で、同じカンボジア人でも、そうではない人もいます。
家族とほどんと連絡を取らない人や、
家族といても、話をしない人も。。
そんな子供のことをカンボジアでは「コーイ(壊れた)」と
いいます。
犯罪に手を出してしまう若者も一定数います。
***

『一番いけないことは
お腹が空いていることと、一人でいること』

私の大好きなアニメ「サマーウォーズ」に出てくる言葉です。

カンボジアに住んでいると、
カンボジア人はみんな
このこと知っているような気がします。


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