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Why?から始める生活と仕事。<3>とことん問い続ける。

英語講師として、生徒さんにカウンセリングを行うことは、大切な仕事のひとつです。

生徒さんの究極の英語の目標をまず伺ってから、1年くらいで達成する長期目標と、数カ月で達成させる短期目標を一緒に決めるわけですが、この究極の目標というのを、言語化していただくのは、結構難しい。たとえば「TOEICでスコアアップしたい」「字幕なしで、映画を楽しみたい」などの目標は、比較的簡単に教えていただけます。でも、それは究極の目標ではないんですね。そこで、私たちはひたすら聞き続けるわけです。「なぜ?」「なぜ?」と。

そうすると、たとえばTOEICスコアは、昇進に必要だったりします。では、昇進したいのは、なぜなのか。そこに、どう英語が関わっていくのか。私たちは、そこまで問い続けて、生徒さんに、究極の目標を再発見していただきます。そうすると、「昇進して、海外営業の部署に異動し、グローバルビジネスに携わりたい」などの究極の目標が見えてくるわけです。

ここまでできたら、今度はHow?の出番。その目標を叶えるには「どうしたらいいか」をトップダウンで落とし込んでいきます。そうすると、長期目標も短期目標も、「いつまでに、何ができるようになることが必要か」という視点で、比較的楽に見つけていただけるのです。

こんなカウンセリングの手法、実は、最近、私自身がコーチングを受けることで、体感しました。大学時代からの親友がコーチ役をしてくれたのですが、私の将来の夢に対し、なぜ、そうしたいのかをとことん問われました。自分でも気づいていなかった、アイデンティティに関わる大切なことを、自分の力で言語化できたときの、いい意味でのドキドキは、いまも鮮明に残っていて、自分の進むべき道が、単なる目標ではなくて、私が私らしくあるための、ミッションなのだと思えるようになりました。

私たちが行うカウンセリングと同じで、それを実現するには「いつまでにどうしたらいいか」も問われました。締め切りを設定してもらったおかげで、「いま・ここ」ですべきことも、明確になり、とても生きやすくなりました。余分なこと、無駄なことを削ぎ落して、大切なことの実現のためだけに動けるようになってきたのです。コーチングをしてくれた友人には、感謝の念しかありません。

カウンセリングも、コーチングも、問い続ける、そして答えを自ら発見してもらう手助けをするという意味では似ていると思います。
そして、この手法、きっと、自分自身への問いにも応用できる。つまり、自分で自分のコーチになるわけです。

そんな期待もこめて、最近、とあるコーチ養成講座の説明会に参加しました。そこでは、まず私自身が、コーチングを受けたあと、実際にコーチとしてデモを行いました。コーチングを学ぶことで、私も私のコーチになる。
あわよくば(?)その方法論を、いろんな夢や目標をもつ方々のお手伝いに利用できる。

まだリサーチ中ですが、コーチング養成講座、きっと受講すると思います。また、そこでの学びをシェアさせてくださいね。とても楽しみです。

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