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ベーシック・インカムは実現するのか?

皆さん、特別定額給付金を覚えているでしょうか?新型コロナウイルス感染症支援策の1つとして実施された、全国民に10万円給付された支援策です。
コロナ禍で経済的な困窮が目立つ現在「毎月10万円もらえたらなぁ~」
なんて思ったりしていませんか?
そんな毎月現金給付される制度「ベーシック・インカム」導入に関する議論が盛んになっているのをご存知ですか?

今回は、「ベーシック・インカム」とは何か?また一緒に議論される「ベーシック・サービス」とは?「ベーシック・インカム」のメリット・デメリットをお伝えしながら一緒に勉強していけたらと思います。
皆さんの考えの1つとしていただければと思います。

今回は社内勉強ブログとなります。
他にも社内勉強ブログを書いておりますので、お時間ございましたらご覧ください。

ベーシック・インカムとは

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ベーシック・インカムとは、「すべての人が最低限の生活を送れるように、そのための収入を無条件で政府が支給する」制度です。

年金や失業保険、生活保護など、日本の社会保障制度は支給のための条件・申請が必要ですが、これらとベーシック・インカムが決定的に違うのは「無条件に支給」されるという点にあります。

なぜ「ベーシック・インカム」についての議論が盛んになっているのか。

1つは、新型コロナウイルスの影響により、多くの人が国や自治体からの福祉支援を必要とするようになったことです。

失業者や職はあっても収入が減ってしまった人たちは、条件を満たしている場合、国から失業手当てなどを受け取ることができます。ですが、受け取るためには細かい条件をクリアし、国や自治体に申請、その後、行政側の書類確認や審査を経て、やっと保障を受けることができるというように、条件や手続きが複雑で時間がかかります。

とにかく時間がかかります!!!

家賃や光熱費を払えなかったり、今日食べるものが買えなかったりなど、時間がない!!のが現状ですので、最低限の生活を考えると「ベーシック・インカム」は理にかなった制度だと考えられます。

そう言えば・・・10万円給付の時・・・

マイナンバーカードでデジタル化かと思った手続きが、実はアナログでより時間がかかる問題もありましたよね・・・

もう1つは、デジタル化やAI化により、近い将来「AIにより人の仕事が消滅する」ことからセーフティネットの再構築が検討されているからです。

確かに、デジタル化・AI化により、今まで面倒だった作業が削減されるRPA等の活用や、ERP等での情報の一元化で業務が楽になったりとメリットが大きいので導入が進んでいます。
その中で、仕事をロボットに奪われてしまう職業が出てくることもありますが・・・ロボットを使うのは人ですから・・・重要ですよ人間!!!

中小企業のデジタル化を推進している弊社とすれば、不思議な理由だなぁ~と思っていたりします。

デジタル化の目的の1つは生産性の向上です。これは労働人口が将来減少するので、少ない人数で生産力を落とさない側面もあります。
今回は、この点についての話は置いておきます・・・

◆ポイント「ベーシック・インカム」とは「現金の給付」です。

それと対極にある考え方とするのが「ベーシック・サービス」となります。

ベーシック・サービスとは

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ベーシック・サービスとは、「生きていくうえで必要不可欠なサービスを無償化すること」つまり、医療や教育、介護などのサービスを無償化する制度の事です。

これが何故「ベーシック・インカム」の対極にあるかと言うと、のちほど述べる「ベーシック・インカム」の問題点に財源があり、社会保障制度を廃止して財源を確保する考えがあるからです。

なので、議論は「現金の給付」「サービスの無償給付」かとなることになります。

◆ポイント「ベーシック・サービス」とは「サービスの無償給付」です。

ベーシック・インカムのメリット・デメリット

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なにやらお金がもらえそうな制度だなと思われる「ベーシック・インカム」ですが、メリット・デメリットがあります。
今後、導入の賛成・反対を判断するためにもポイントを見ていきたいと思います。

◆メリット

貧困・少子化対策

ベーシック・インカムの議論が活発化している要因ですが、「すべての人が最低限の生活を送れるように、そのための収入を無条件で政府が支給する」ので、生活保護を受けられない層への対策が可能であり、申請の手間も不要になります。

また、成人だけでなく子供にも支給されることから、子供が多いほど世帯収入が増え、その結果、少子化に歯止めがかかることが期待されています。
「子に過ぎたる宝なし」や「子宝」と言われますが、子供がお金になるなんて・・・やらしい話ですが・・・

労働環境の改善

ベーシック・インカムによって生活に必要な最低限の収入が得られるため、「労働環境や待遇の悪い企業で無理に働き続ける必要がない」ということになるため、企業がなんらかの対応をしなければならないことも意味し、労働環境の改善が期待されるほか、同様の理由から、劣悪な待遇で労働者を酷使するブラック企業も淘汰されるのではないか、といわれています。

社会保障制度の簡素化による大幅なコスト削減

ベーシック・インカムでは、すべての人に同額の収入を支給するというシンプルな仕組みを持っていることから、支給手続きの簡素化が可能です。

これの財源に社会保障制度の財源を割り振った場合、従来の社会保障制度で、煩雑な手続きに要していた人員や手間を簡素化でき、結果的に大幅なコスト削減につながることが期待されています。

働き方の多様性が実現する

さまざまな働き方ができることも、メリットの1つです。最低限の生活が保障されているため、収入を得るための残業を増やす必要もありません。

また、子育てや親の介護をしながら、限られた時間で仕事をした場合であっても、生活に困ることはなくなります。
自由な時間を大事にしたい人、お金を稼ぎたい人など、自分の望むさまざまな働き方が可能になります。

スポーツや芸術や芸能等、夢を追いかけながら生活をすることも可能ですし、世界一周自転車の旅なんかもできるかもしれませんね(笑)

◆デメリット

良いことばかりじゃないか「ベーシック・インカム」!!!

と思いませんでしたか?

現実はそう簡単ではありません・・・デメリットを見ていきましょう。

財源が必要(とても多い財源が必要と言ってもいいです)

最大の問題であり、最大の難関なのは財源確保です!!!
ベーシック・インカム導入には、多くの財源が必要です。総務省の発表によると、現在、日本の人口は約1億2500万人です。すべての人に月7万円支給したとすると、毎月の予算は8兆7,500億円、1年間に換算すると約105兆円にのぼります。
厚生労働省の発表によると2019年度の社会保障給付費(予算ベース)123.7兆円。医療費は継続として、ここから39.6兆円を引くと84.1兆円。これが財源と考えられるので20兆円ほど足らない計算になります。

また、月7万円では、最低限の生活の保障は難しいため、もっと必要な金額が増えるケースも予想されます。この莫大な財源を捻出するために、消費税などの大きな増税が予想されます。

次のベーシック・インカムの実現性でも検討したいと思います。

個人への責任負担が増大

ベーシック・インカムでは、支給に際しての資格や条件が一切存在せず、得た収入の使い道は完全に支給を受けた個人に委ねられます。

ベーシック・インカムの資金を生活に使う人だけでなく、将来に向けた貯蓄や投資に充てる人もいれば、今を楽しむために使い切ってしまう、もしくはギャンブルに使い、借金を重ねてしまう人もいるかもしれません。

恐ろしいのは、セーフティネットが存在しないことです。

老後資金2,000万円必要と話題になりパニックになったように、ベーシック・インカムパニックが起きることは目に見えていますので、金融リテラシー向上が必要ですが、適応するのか・・・

労働意欲の低下

最低限の生活が保障されるベーシック・インカムでは、待遇面に不満を抱えながら仕事をする必要がないばかりか、誰もがやりたがらない過酷な労働を収入のために行う必要もありません。
そればかりか、労働自体を拒否する人も出てくるかもしれません。

このような状況が労働人口の低下を招き、必要な公共事業の実施すらままならない、という事態に陥ってしまう可能性もあります。

これがのちに経済競争力の低下を招く恐れも出てきます。

ベーシック・インカムの実現性

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月7万円では生活が厳しいとは思いますが、この金額には下記話があります。

竹中平蔵氏によりますと「1人に毎月7万円を給付する案は、年金や生活保護などの社会保障の廃止とバーターの話でもあります。国民全員に毎月7万円を給付するなら、高齢者への年金や、生活保護者への費用をなくすことができます」と述べています。

さらに、本来は「労働と所得を切り離す」ことに目的があるはずのベーシック・インカムですが、竹中氏にとってはそうではないようで

「毎月20万円もらえるとなれば、働かない人も増えるでしょう。これが月に7万円なら、不足分を働いて補おうとなります。このようにして、極めて公平な社会保険制度を、新たに作り上げていくべきです」

そうなると・・・ベーシック・インカムのメリット大半がなくなりますよね?
気持ち・・・ベーシック・サービスに揺らぐとか・・・

財源でもお話しましたが、月7万円支給としても必要財源は約105兆円、社会保障費から約85兆円確保したとして、20兆円不足となります。

消費税1%増税で3兆円弱(ザックリです)なので、7%の増税は必要になります。消費税17%ですね。
支給金額諸々を考えると消費税20~25%でしょうか・・・
フィンランドやカナダはそれぐらいの消費税なので現実的な気がします。

経済競争力から考えると企業は給料アップ等により利益低下、それにより法人税低下、それを防ぐために企業は利益確保による物価上昇。

それにより、月7万円では焼け石に水になり増額、そして増税・・・

国がやると決めたらやるのでしょうが・・・政権交代して廃止とかになったりしませんかね・・・ちゃんと続くってことも保障されないといけませんね。

ベーシック・インカムが実現されるかされないかは・・・あなた次第!!

まとめ

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「年金」がなくなり、「ベーシック・インカム」に変わるってだけならわかりやすいですが、その他の「社会保障制度」もなくなる可能性があります。

ベーシック・インカムは、「すべての国民」に「無条件」で「現金を支給」します。しかし、貧困・少子化対策や労働環境の改善などのメリットがある一方で、多くの財源が必要、経済競争力の低下の可能性があるなどのデメリットもある制度です。

しかし、支給額が月7万円では、導入するメリットがないので、悩ましい制度の議論となっております。

僕達も消費税20%と腹をくくる必要もあることを考えると・・・

足踏みしますが、ズルズル消費税が上がっていく可能性も考えると・・・

と全然まとまらない話となってしまいました。

現在、アメリカのカリフォルニア州ストックトンでベーシック・インカム制度がスタートしています。
過去には、カナダやフィンランドで実証実験が行われて良好なデータが取れたようです。

それらも踏まえて、今後の社会保障制度の見直しを含む議論をしてもらいたいと思います。

どちらにしても資産運用や貯蓄を行って、個人で生きていく力は身につけておく方がいいと思いますので、皆さん、頑張りましょう!!

と勝手にまとめておきます。

そう考えると・・・

「お金配りおじさん」いや「お金贈りおじさん」の前澤さんは「個人ベーシック・インカム」実験だったんですね(笑)

最後に

後藤又兵衛

今回は、社内勉強会の資料もかねて作成したブログになります。「ベーシック・インカム」の難しさもわかる自分もいますが、期待している自分もいる内容となりました。個人的には、年金が早くから貰える感覚なので、「ベーシック・インカム」もありかなと・・・そうなると・・・引退ですかね(笑)

と言っても・・・「無理だろ」が本音です(笑)

ちなみに弊社は中小企業のDX支援を行っている企業となります。また、オープンイノベーションと言って「企業と企業のマッチング」で新規事業を生み出すお手伝いもしております。

「ベーシック・インカム」がやって来る前に(来るかは不明ですが・・・)デジタル化による企業のホワイト化や生産性向上に取り組まれるのはいかがでしょうか。

変革や成長をお考えの企業様がおられましたらお声がけください

普段は、歴史、温泉、紅茶、読書なんかのブログを書いておりますが、今回はビジネス系となりますので、会社の宣伝させていただきました。
勝手気ままにブログを書いている後藤純ですが、他のブログもよろしくお願いいたします(笑)

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