見出し画像

好きな映画の話その2

少し前まで頻繁にレンタルDVDを利用していた。
サブスクの登場でもう数年レンタルDVDを借りなくなってしまった。古い映画などは配信の方がずっと映像のクオリティも高かったりする。
それに忙しい日々、一週間借りていられる旧作すら観そびれてただ返却する、という事が何回も続きいつしかレンタルストアには行かなくなってしまった。
もちろん映画館で観るのは好きだが夜遅く初めてそういう時間が持てることが多いのと映画館自体も少し遠いため滅多に行けない。
おのずとサブスクや既に所有するDVDを観ることが増えた。
DVDもネットやブックオフなどの中古取扱店購入することが増えた。サブスクで視聴出来る作品でも本当に好きな映画はフィジカルを手に入れたくなる。これは世代の価値観もあるだろう。
問題はやはり場所。そう、片付かないのだ。
収納ケース、棚も幾つもあるが足りない。そりゃそうだ、いまだに頻繁に買ってしまう。
レコード、CDと全く同じなのだ。
だから買うには買ったがあまり観ない映画も多い。忘れてしまったり。反対に相当な回数これまでに観ているがまた今日も、なんて作品もある。
10年前と今とでも変化はあれどずっとリスト上位に鎮座し続ける映画。

「6才のボクが、大人になるまで。」"Boyhood"
同じキャストで12年間に渡り撮影、という作品。
とある家族の成長、変化を映す。
パトリシア・アーケット、イーサン・ホークというキャスティングも良かった。同世代、子育て、夫婦、そんなテーマにシンパシーを覚える。
制作はやはりイーサンが主演のロマンス、Before Sunriseシリーズを手がけたチームらしい。そちらは3部作とはいえやはり長い年月をかけて主人公ふたりの人生を切り取った作品。このシリーズも大好きだがコピーは持っていない。



「フィッシャーキング」"The Fisher King"
鬼才ギリアムの名作。
初めて観たのはまだ高校生の頃。しかし余りピンと来なかったのだろう、それからしばらく観る事は無かった。ボストンに移り住んだ頃映画チャンネルでフルに観て衝撃を受けた。リアリティとファンタジー、絶望と希望。辛い描写、表現もあるが
地下鉄コンコースが空想の中でダンスホールへと変わるシーンの美しさ、そして哀しさは胸を打つ。文学的でポジティブで優しさも感じる素晴らしい作品。
ジェフ・ブリッジズ、ロビン・ウィリアムズは言うに及ばず、脇を固める俳優陣も素晴らしいと思う。音楽も良かった。


「恋人たちの予感」"When Harry Met Sally"
ロマンティックコメディの代表的な名作。ビリー・クリスタル、メグ・ライアン主演のこの作品は80年代が舞台だが今も全く色褪せない。
これ以降も数あるメグ・ライアンのヒット作だが
これこそ彼女の最高傑作だと思う。
そこにはかつて憧れたNYの姿もある。
音楽はハリー・コニックJr.
It Had To Be Youはこの映画で知ったスタンダードだった。


「ブリグズビー・ベア」"Brigsby Bear"
僕がヘビロテで観る映画の中ではかなり新しいもの。SNL出演コメディアンが仲間と作った映画。
かつてもwayne's worldなど流行った頃は良く観ていたSNLだがもう長いことフォローしてない。
だからこのカイル・ムーニーも知らなかったし、
ただ偶然のタイミングで観た。
ちょっとナンセンスな、アメリカのコメディ(いわゆるお笑い作品的な)としてのカラーや面白さもあるが感動作でもある。
物語のアイディアが凄いと思う。
マーク・ハミルやグレッグ・キニアなど大物名優も参加していて見応えもある。
おそらく、いや間違いなく日本ではコケたろう。
DVDを探したときも中々見つからず、やはり海外版を購入したのだった。
優しく肩の力が抜ける、そんな素敵な映画でした。

まだまだ沢山あるが今回はこれぐらいに。
まだ観たことの無い人はぜひ一度。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?