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『痛み』の捉え方

ほとんどの方にとって、不快であり、ストレスにもなる『痛み』。

様々な対処法がありますが、実際に『痛み』とは何なのか?
なぜ『痛い』のか。

少しその辺りを知ると、痛みとの付き合い方が変わるかもしれません。
そのヒントになればいいなと思います。


『痛み』を感じるのは1箇所のみ

「いやいや、そんなことない」と仰る方も多いとは思いますが、、、
そもそもみなさんが悩む『痛み』は、体の各所で感じるのではなく、
そこが痛いんだと、脳が勝手に判断しているだけ。
カラダの中で痛みを感じるのは脳の1箇所のみなんです。

まずはこれを大前提としておきたいです。中にはイレギュラーな話もありますが、基本的には痛みは脳で感じるものです。

たまに、いや多くの場合、痛みのある箇所と原因にズレがあることがあります。脳が勝手に「ここが痛い」と判断し、そう感じさせることによって起きる現象であって、痛い箇所が悪い箇所ではないということが非常に多いのです。

痛みの種類

脳が感じる『痛み』には、種類があります。
切り口によって様々に分類されるのですが、、、

身体的な痛み 精神的な痛み
急性期の痛み 慢性期の痛み
筋肉の痛み 内臓の痛み 骨の痛み
刺すような痛み 重たい痛み 
チクチクする ガンガンする

痛みの表現って面白くないですか?
面白いなんて言うと、痛みに苦しんでいる方に失礼!とお叱りを受けるかもしれませんが、僕らのように痛みを扱うことを専門としている人は、必ずどこかで痛みって面白いと思うはずです。

痛みって何?

そんな痛みですが、そもそも『痛み』ってなんなのでしょうか?

よく言われるのが、
危険を知らせる信号
である。

僕は全くもってこの意見に賛成です。
危険を知らせてくれるんです。
カラダは僕らに親切にも痛みという感覚を使って「それ以上はちょっとやばいかも」と伝えてくれているんです。

実際に、ある病気で痛みを感じなくなってしまった方も、世の中にはいます。
そんな方たちは、熱いお風呂で火傷をしても、カッターや包丁で指を切ってしまった時も、痛みを感じないのです。
火傷をしているのに気付かずにそのまま火傷の重症度が上がってしまう。
包丁が指に当たっているのも気付かずにそのまま刃を進めてしまう。
そんなことも実際にはあるのです。

痛みの感覚というのはとても重要な感覚なのです。

痛み止めは本当に必要か?

みなさんが例えば骨折をしました。
痛くて仕方何ので、病院に行ったところ、痛み止めの薬を出してもらいました。
よくあることですよね?

痛み止めと呼ばれる類の薬には、いろいろな種類があります。
それぞれ痛みを止める機序が違っていたり、容量が違っていたり。
とてもよく効くもの、相性のいいもの、あんまり効かないもの、
結果もいろいろです。

先ほどの話に戻ります。
痛みは危険を知らせる信号です。
痛みを感じない人は、大変な思いをしています。

あれ!?
痛みって止めていいのかな?

さぁみなさんはどのように思われますか?

もちろん痛みを早くとりたい。僕もそうです。
ですが、せっかく信号を送ってくれているのに、その信号を無理やり薬で止めたら、、、大きな事故が起きる可能性が高まりませんか?

骨折の話で説明しましょう。
強めの痛み止めを飲んだら痛みが治まった!
やったー!
さて痛みもないから遊んじゃおう!!

結果は骨折部位の拡大と転位(骨折部のズレ)。。。

このロジックお分かりいただけますでしょうか?

早くに治して痛みが治まる分には問題ないんです。
ただ、痛み止めで無理やり痛みを感じなくさせても、骨折部位が治っているわけではありません。
その状態で無理をしていたら、上のような結果になりかねないですね。

もちろん、、、
この日はどうしても痛みを止めないといけない!
という日もあると思います。
例えば、何かの試験の日、大切な試合がある、大きなイベントがある。
そういう時に一時的に痛みを止めるための痛み止めはぜひ有効に使いましょう!

痛みの捉え方

生まれたての赤ちゃんは、何処かが痛くて泣いているわけではないですよね?
おそらく赤ちゃんは痛めているカラダのパーツはないでしょう。
子供もそう。
もともと痛みがある人はそういないはず。

大人になるにつれ、あっちが痛い、こっちが痛い。。。
これはなぜなのか、、、

本来ヒトは、痛みを持っていない動物です。
ようは何も変化が起きなければ、痛みなんて感じないようにできているのです。
でもそのはずなのに、痛みがある。これは?

僕が考える『痛み』は、正常のアライメント(骨と骨の並び)が崩れた時と外力が加わった瞬間とが、噛み合ってしまった時に体のある部位を壊してしまい、痛みとして感じていると考えています。

要するに、、、
ヒトのカラダ、骨の並びを整えて、それをいい位置で支えられれば、痛む要素はないずなのです。
まずは、アライメントを整えるために、ストレッチをしたり、引っ張ったり、マッサージしたり。
そのあとに良いアライメントを様々な姿勢で維持するためのトレーニングをする。

この流れで、僕は普段から活動しています。



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