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さらしもの

教師という仕事は、いろいろなものに置き換えられることがよくあります。例えば、「教師はエンターテイナーだ」や「教師は、お笑い芸人だ」などという言葉を今まで本やネットの書き込みでみたことがある人も多いはず。

僕は、今35人の子どもたちを相手にしている。

35人の後ろには、母・父合わせて100人とのつながり。

毎日、100人のプレッシャーを受けて、子どもたちの前に立つプレッシャー。

授業が分かりやすければ、面白ければ、良かったと100人から褒められ、

授業が分からなければ、100人からの批判。

子どもと関係がうまくいけば、100人から認められ、

子どもと関係が悪化すれば、100人からの批判。

小学校教師は、常に子どもだけでなく、その後ろにいる何人何十人何百人の人々と向き合っている。もちろん、全員から認められる必要もなければ、合わない人だっているだろう。

このようにたくさんの人々に常にみられているから、たくさんの人をまきこまないといけないから、「エンターテイナー」「お笑い芸人」というたとえを、すんなる受け入れてしまうとその裏に潜む、「さらしもの」という負の部分も見えてくる。

時には、失敗することも、笑われることも、泣いてしまうこともある。

見られているのは、子どもではなく、自分だ。

評価しているはずが、気付けば、評価されている。

教師は、「さらしもの」だ。

ということで、今日紹介するのが、

星野源とPUNPEEさんの歌「さらしもの」

エンターテイナーとして輝く星野源さんの孤独を書いたような詩に共感するのはわたしだけではないはずです。

「さらしものだけの愛があるだろう」

職種は違えど、「さらしもの」にしかわからないものがあります。

そんな気持ちを心の隅でも置いておくと、教師という仕事を神聖なもの、高尚なものととらえず、気楽に楽しく仕事できるのではと思っています。

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