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2021年読んだ本まとめ

年末なので、2021年に読んだ本の中から、よかったなと思うものをいくつかまとめておきたいと思います。

  • ビットコインはどのように動いているのか?


仮想通貨、特にビットコインがどのような仕組みで、どう管理され、どう動いているのかが分かりやすく書かれています。ビサンチン将軍問題について、例えを使って多く書かれており、堅苦しいような文体ではないので、すらすら読めますし、量も多くないのでサクッと読めます。
ビットコインについて、なんとなくわかっているけど、ちょっと理解がふわっとしている、という人におすすめです。
Kindle限定です。


  • 三体 死神永生 上・下


ついに最終巻を迎えました、三体。毎年毎年、翻訳版の続きがいつ来るのか、大森先生のTwitterをチェックしながら、文字通り首を長くして待ってました。最終巻、特に下巻は想像の斜め右奥にぶっ飛ぶような展開でまっていて、大満足の結末でした。 

  • ゼロから作る Deep Learning 1・2



こちらは、E資格受験のためによくお世話になりました。読んだ本というよりは、学習参考書です。Deep Learning の基礎の仕組み、特に誤差逆伝播手順、畳み込みニューラルネット、自然言語処理、などをフレームワークなしでの実装について丁寧に書かれていて、ロジックの理解が深まります。


  • 陰翳礼讃


日本の美は、暗さにあるということを思い出させてくれます。暗く、翳り、境界線が薄ぼやけたところに、浮き出てくる趣が、日本人が感じる美しさの感覚になっているだなと。暖色の間接照明の下で読みたい本です。白色の蛍光灯の下で読むと雰囲気が損なわるかも。


  • 日本沈没 上・下



遅ればせながらですが、復活の日で小松左京先生にハマり、次いで日本沈没を読みました。さすがというしかない、知識量と物語の展開のうまさで、ぐいぐい引き込まれてあっという間に読破しました。


  • カーボンニュートラル革命


猪瀬元都知事による、日本が気候変動対策において、いかに世界から出遅れているのかについて書かれています。主にCOPを軸に描かれています。日本の現在の電源構成(電力をどんな発電構成で調達しているか)から始まり、将来目指すべき電源構成、日本の地の利を生かした各種再エネの可能性、果てはテスラEVの購入体験記まで詳らかに描かれています。文体は固くない書籍ですので、軽く読めると思います。


  • How To Avoid A Climate Disaster

一つ前の「カーボンニュートラル革命」で気候変動に関しての興味が増し、思い切って原本(英語版)で読んでみました。「カーボンニュートラル革命」は主に日本の気候変動対策について描かれていますが、こちらは、ビルゲイツの研究による、世界の気候変動の現状と対策について網羅的に描かれています。温室効果の原因となっているものは何か、なぜそれが問題なのか、いつまでにどうすればいいのか、をしっかりと定量的に数字と割合で示してくれます。
専門的な内容ですが、以外にも文章はそこまで難しくなく、使用されている単語も比較的分かりやすい方で読みやすい部類だと思います。



2021年は、E資格の受験勉強期間もあり、思っていたほど読むことができなかったですが、その中でも、進撃の巨人や三体など、今まで追い続けていたものが最終回を迎えたり、自分の食指が動く新たな領域を見つけられたり、結果よかった年でした。

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