父のこと#12 作戦
去年の年末に体調が悪くなった父。今年の12月で80歳になる。
末期の癌だったので、抗ガン剤治療をして、一通りの効き目がありそうなものを使ったらしいが、それも10月で終了したとのこと。これは昨日、妹が教えてくれた内容。
父の癌がわかると同時期からコロナが流行しだし、余命は6ヶ月から1年と聞いていたが、特に私たちにできることもなく
また、抗ガン剤で免疫力が低下している父に息子たち孫を会わせることも難しく
私としても困りながら、過ごしてはいた。
とにかく、後悔だけはしたくないと思い、父に感謝の手紙を送り、自分の気持ちをきちんと伝えられた。
そして、その頃はじめたnoteを使い
子どもの頃からの私のわだかまりを、記事にしていった。
そうすることで、凝り固まっていた私の中の思いや、罪悪感が徐々に溶け出していき、随分と浄化されて気になっていた。
自分の中の思いを、表出することの大切さを知った。
どこの誰だかわからない人たちへの表出でも、とても効果があった。
どこの誰だかわからないから表出できたのだと思っている。
noteの存在、読んでいただいた方々の存在に、とても感謝している。
自分の中でも一段落つき、父の状態も落ち着いていたので、しばらく、書く気分でもなく、ほったらかしになっていた。
昨日の妹からのLINEでは、訪問看護に月2回きていただき、体調管理をしている様子。
実家は、古い家なので、部屋ごとの寒暖の差が厳しくしんどい様子で、緩和ケア病棟に入りたいらしい。
緩和ケア病棟に入ると、このコロナ禍、面会はできなくなるだろうと。
でも、私は父が入りたければ、日々の生活がしんどいならそうした方がいいと思っている。
どちらにしても、会える機会は少ないのだから、本人のいいようにしてあげたいと私は思っている。
父は、昔から人とのコミュニケーションをそれほど欲していなくて、せめてこの時代にzoomでもできればと思うが、そういうのもやりたくないタイプ。
スマホも持っているが充電していないし、パソコンを持っているが、メールもわからないという。夏頃に、うちの家族からのメッセージDVDでも作ろうかと思ったが、そういうのもわからないというし…。やめたままだった。
緩和ケア病棟へ入ったとして、そこで飾ってもらえそうな、うちの家族からの最後のメッセージカードを作ろうかと検討する。
病院や施設に入ると、意外と飾るものがあると人は嬉しい。
これは、一般的にだから、父にあてはまらないかも知れないが…。
余命宣告をされてから、もう少しで1年になるかな、と思う。
6ヶ月から1年と言われていたと思うので、いい感じにがんばってきたよな、お父さん。
あとは、私たち最後に心に残るようなこと、何かさせてもらいますね。
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