見出し画像

赤ちゃんは本当にオギャーと泣く。

この世に息子が生まれた瞬間を確認したのは、大きく力強い泣き声だった。
私は息子を計画帝王切開で出産した。麻酔のおかげでお腹のあたりで何が起こっているかはあまりわからなかったけれど、「生まれますよ〜!」という先生の言葉の直後、本当にすぐ後に聞こえたオギャーという声にとても安堵した。

「泣いた・・・」

とにかく、無事に生まれてきてよかった。
初めての妊娠で、情報を集めるほどに無事に生まれてくることが奇跡に感じたし、さらにこんなご時世もあり、「ちゃんと生きてるよね・・・」と24時間気になって心から落ち着くことのできない十月十日の妊娠期間だった。

そこから今日まで、息子は常に泣くことで何かを教えてくれた。


入院中から「泣き声が一番大きくて元気だねぇ」と言われていたけど、我が子のお世話に夢中で他のベビーの泣き方なんて耳に入らなかった。でも、退院して実家でお世話をする中で「こんな小さな体からよくこんなに大きな声が出るなぁ」とうっすら感じていた。

目が覚めた泣き声から、早く飲みたいと怒り出す泣き声へと変わる瞬間。

涙を流して泣くようになった日。

泣き声がいつの間にか力強くなった日。

新生児最後の日、お腹がすいたことを「あうあう」と泣くこと以外で伝えてくれるようになった日。

こんな風に変化することに気付けるのは、たぶん、母親だからというわけでなく24時間ずっとベビーの変化にアンテナを立てている存在だからだろう。
長く一緒にいればいるほど、その小さな変化を感じ取ることができる。

だから、私は夫にも小さな変化を逐一伝えるようにしている。
「母親だからできる・わかる」と言われない(言わせない)ために、でも物理的にやっぱり私の方が長い時間を近くで過ごしているから、どんな小さなことでも報告して、息子の進化を一緒に楽しんでいる。


今日は生後69日(2ヶ月8日、8週。妊娠出産関係は数え方が本当に様々あり使い分けに苦労する。その話はまた後ほど)。
8週目に起こる「メンタルリープ」と言われる現象の影響か、また新しい泣き方が加わった。

どんどん喃語で言葉らしきものを発するようになっている息子。だけどまだコミュニケーションの中心は泣くことだから、小さな変化・進化をキャッチして、意思疎通ができるようになっていくといいな。

今日も試行錯誤は続く・・・

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?