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麻雀プロが人に勇気を与えた日

Mリーグという麻雀のプロリーグが佳境に入ってきて…

先日の近藤プロの半荘は、

それこそ全国の麻雀ファンの心を震わせた出来事だと…

記憶に新しいものでございます。

あの日、感動したのは、

ただ二半荘を逆転連対したからではなく

それまでの長―い…ポイントの無い期間

みんな知っていたから

後の無い状況でのあの結果だったから…

あれだけ人の心を動かしたのだと。

あの辛い期間を『助走』と捉え

走り続けた男のストーリー…

KONDO

Coming Soon!!

これは3月8日に書かれたものです


いや、まだ助走中なんですけど…

こんなのアツくならないわけがない!

その日から

男にはやらなければいけない時がある。

(こんな書き方をすると、炎上したりするのかもしれませんが、
当方レディに対しては超絶な尊敬の念を抱いている生き物ですので、
話の流れ上仕方のないものだと読み流してもらえれば嬉しいです。)

そう思った人も少なくはないのでは無いでしょうか?

当店にもお客様で一人おられました


そう、男にはやらなければならない時ってのがある…。


好きな女の子の前では決して舞い上がってはいけない
常に平静を装わなきゃダメで、

どんなにマラソンの授業がしんどくたって、
好きな女の子の前を通る時は平気な顔して
もの凄いスピードで駆け抜けなきゃいけない

大切な男友達が同じ女の子を好きだったら…
背中を押してやらなきゃならない。
男友達が失恋に泣き崩れたときは、
共に泣き、精一杯励ましてやって…
そして、勇気を出して自分の本当の恋心も友人に伝えなければならない

そして、今まで出したことないくらいの勇気を振り絞って…好きな女の子に、
自分の気持ちを伝えなければいけない時がくる。

フラれても紳士たれ
そんな心構えを持って、
フラれた後もカッコつけなければいけないことを踏まえつつ、
告白しなければいけない。

と、思ったら案外あっさりオッケーもらったりして、
月まで飛んでいきそうなくらいにハッピーで、
興奮のあまり泣き出しそうだったとしても…

冷静に…それはそれは冷静に…

「幸せにするよ。」

なーんて、ドラマや本でしか読んだことのないようなセリフを吐きながら、

最後までカッコをつき通さなくてはいけない。


そして…

そんな想いで付き合い始めた彼女の…

たとえその日が誕生日であろうが!

男ってのはやらなくてはいけない時がある。

そう!
近藤プロのように麻雀に打ち込まなくては!!


―あ、いらっしゃいませー。

いつも来てくださる若めのお兄さんが来店。

「昨日、アツかったね!」

―おぉ…。見ておられましたか、ヤバかったですね。

「今日は近藤プロの気持ちで打つよ
あのツモり方なら全てをツモりそうな気がする…。」

―なるほど、心なしか顔に凄みがありますね。


それは、いつもの雀荘ジレンマの風景でした。
普通の麻雀屋さんのあまりにも有りふれた情景でした。

彼がイスに腰掛けるまでは…。


彼がイスに腰掛けると同時のコトでした。

エレベーターの開く『チーン』の音が、
その日だけ『カーンっ!』とゴングの音のように響き渡り、ひとりの女性が店内に乱入。

お前!何ウソついてんねん!

激しい怒号を浴びせながら
女性が男に近づいてー…

イスごとその体を床にビッシャーン
と叩きつけました。

お客さん呆然。
男は唖然。
店内は大パニック!

「お前なんかなぁ!
私が出禁にしてやるからな!

―おぉ、なんと業界用語に詳しいお嬢さんですこと。それにしてもスーツがお似合いですね!

「明日私面接やねん!
お前が麻雀したらマギレんねん!!

―おぉ!これまた麻雀用語にまで詳しいお嬢さんだこと。さぞかし、彼氏さんに麻雀の話聞かされてるんでしょうね。

「つーか…面接というより、誕生日やねん!

―おぉ!!それはそれは…大変申し訳ありません。私どももお嬢さんの誕生日と知っていましたら、本日の彼の来店はお断りしていたのですが…。と、言いますか…店内で叫ばれても困りますんでちょっと外に出ませんか?

「てか、あなた!
この人どんだけウソついてるかわかりま…

叫びたくる彼女を取り押さえながら三人仲良くエレベーターへ。

エレベーター内では見事な蹴りと平手打ちを拝見させていただきました

ありがとうございます。

外に出た三人でしたが、もちろん彼女の怒りのボルテージは収まっていません。

「お前!ほんまふざけんなよ!」と言いながらの蹴りに彼氏たじたじ

「おいおい…、そんな暴れたら、警察来るぞ?落ち着けよ…。」
と彼氏がなだめようとするも、当然逆効果。

お前が一番警察行かなあかんやろ!!

彼女はそう言い返すと、
彼氏の服を引っ張って…、

そのまま50m先の交番に入っていきました…

―あー、彼氏さんー…そんなしっかりした女性は本当に大事にしなきゃダメですよー
さよならー。お元気でー…


男にはやらなければならない時ってのがある。

それは、
好きだと言った女の子が自分を必要としている時
その時は、
何があっても彼女と一緒に居なくてはならない。

それは、
彼女の誕生日だったり、
彼女の面接の前日だったり…

交番に入っていく時だったりしたとしても…

男女のケンカは全て『助走』ですから。

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